能勢電鉄7200系電車
能勢電鉄7200系電車 | |
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能勢電鉄7200系7201F | |
基本情報 | |
運用者 | 能勢電鉄 |
種車 |
阪急7000系電車 阪急6000系電車 |
改造所 | 阪神車両メンテナンス |
運用開始 | 2018年3月19日 |
主要諸元 | |
編成 | 4両編成 |
軌間 | 1,435 mm(標準軌) |
電気方式 |
直流1,500 V (架空電車線方式) |
最高運転速度 | 80 km/h |
全長 | 19,000 mm |
主電動機 | 同期電動機 |
制御方式 | IGBT素子VVVFインバータ制御 |
能勢電鉄7200系電車(のせでんてつ7200けいでんしゃ)は、能勢電鉄が2018年に導入した電車である。阪急電鉄から譲受した7000系と6000系の改造車で構成される[1]。
導入の過程
[編集]2015年 - 2016年にかけての、阪急5100系の譲受による1500系の置き換え完了後、引き続き阪急5100系の譲受による1700系の置き換えが計画されていたが、消費電力量の面で課題があった[2]。そのため、1700系の代替車両は阪急7000系・6000系に変更して省エネルギー化を推進することとなった[2]。
2015年、阪急7000系7021Fに組み込まれていた6000系6671・6681が7000系の7551・7581に差し替えられ、6000系の6671・6681は休車となった[3]。一方、2016年3月に7000系7025Fの2両編成が休車となった[3]。この7025Fの中間に6671・6681の2両を組み合わせ、 7025-6681-6671-7125 の4両編成となった。これが7200系最初の種車となった。2017年3月25日未明に正雀車庫から西宮車庫に回送、4月7日未明に新開地駅経由で阪神尼崎工場に回送され、阪神車両メンテナンスで能勢電鉄向けの改造が行われた[3]。2018年2月に尼崎工場を出場し、正雀車庫へ回送後に阪急京都線内で試運転を実施した[3]。改造に伴って車種構成も変更され、Mc-T-T-M'c からMc-M'-T-Tc となり、車両番号も 7200-7230-7280-7250 (7200F)となった[4]。同月に平井車庫への回送を経て能勢電鉄平野車庫へ回送した[3]。
2019年5月13日に、7016Fを改造した7201Fが、2021年3月31日には、7026Fを改造した7202Fが7200Fと同様の改造工程を経て能勢電鉄平野車庫へ回送された[5]。
2024年3月15日にYouTube上で7037Fを種車とした7200系第4次車の導入が発表された[6]。
導入時の改造
[編集]制御装置・主電動機は能勢電鉄初のVVVFインバータ制御と同期電動機を採用[7]、乗り心地の改善と省エネルギー化を図った[8]。
ワンマン運転に対応し、前面・側面の行先表示器が幕式から顧客が自由に8色選択して製造されるセレクトLEDに変更、前照灯はLED化、車内の照明もLEDとなった[3]。車内には液晶ディスプレイ (LCD) の案内表示器が設けられ、両先頭車に車椅子スペースを設置、座席は袖仕切りを大型化、緊急時の避難用はしごも搭載された[9]。阪急車両におけるワンハンドル車両のワンマン対応工事は今津線・甲陽線の6000系以来となる。
営業開始前にマルーンと上部のアイボリーの間に金色のラインが入る。阪急電鉄の車両と区別しやすくするための金帯は、1世紀をこえる能勢電鉄の歴史と継続を、また、金色は輝く沿線の未来を表現している。金帯は、乗務員室用扉の上部で帯を折り返していて、能勢電鉄のイニシャルである『N』を表している[10]。運転台後部側面には「N7200」のロゴが入った[3]。
7201Fではわずかな仕様変更がなされている。外装面では客用ドアの窓が阪急7000系リニューアル車同様の縦長のものに、ドア開時に点灯する車両側面の表示灯が阪急1000系と同様のものになった。内装面では乗務員室内の車掌台の仕切り板が切り欠けになり、中間車にイベント列車用のAC電源コンセントが設置された。
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妙見線で試運転中の7200系(2018年2月 ゴールドライン追加前)
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ゴールドライン追加後の外観
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デビュー記念で川西能勢口駅に展示された7200F
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車体側面の「N7200」のロゴ
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7250号車の車内(2018年3月)
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車内LCD(2018年3月)
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運転台
運用
[編集]能勢電鉄線の普通列車で使用される。
2017年度は7200Fが竣工し[3]、2018年3月19日に営業運転を開始した[11]。2019年度は7201F が竣工し、5月18日に営業運転を開始した[12]。2021年度は7202Fが竣工し、4月10日に営業運転を開始した[13]。
編成
[編集]2021年4月1日現在[14]。()内は旧車番。
川西能勢口 →
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阪急引退 | 能勢電運用開始 | 備考 | |||
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Mc | M' | T | Tc | |||
7200 (7025) |
7230 (6671) |
7280 (6681) |
7250 (7125) |
2017年4月7日[15] | 2018年3月19日[11] | 旧車番出典: [16] |
7201 (7016) |
7231 (6670) |
7281 (6680) |
7251 (7116) |
2018年4月12日 | 2019年5月18日 | |
7202 (7026) |
7232 (7565) |
7282 (7575) |
7252 (7126) |
2020年4月26日 | 2021年4月10日 |
脚注
[編集]- ^ 寺田裕一「他社へ転じた大手私鉄の車両たち 平成29年度分,19両を解析」『鉄道ファン』2018年8月号、交友社。86頁。
- ^ a b 「開業110周年記念号 車内歴史ギャラリーを再現!!」98 - 99頁。能勢電鉄株式会社、2023年。
- ^ a b c d e f g h 寺田裕一「他社へ転じた大手私鉄の車両たち 平成29年度分,19両を解析」『鉄道ファン』2018年8月号、交友社。87頁。
- ^ 能勢電鉄7200系が阪急京都線で試運転 鉄道ニュース(railf.jp)、2018年2月1日
- ^ 能勢電鉄7200系7201編成が平野へ 鉄道ニュース(railf.jp)、2019年5月16日
- ^ (日本語) 【能勢電鉄公式】みなさまのコメントにお答えします【新しい仲間もチラ見せ!?】 2024年3月17日閲覧。
- ^ 能勢電鉄7200系車両の導入について 能勢電鉄、2018年2月10日。
- ^ 能勢電鉄7200系,3月19日から営業運転を開始 鉄道ニュース(railf.jp)、2018年2月20日
- ^ 能勢電鉄7200系、初のVVVF制御車両3/19運行開始 - 記念イベントも マイナビニュース、2018年2月21日。
- ^ [1]
- ^ a b 【能勢電鉄】7200系営業運転開始 RMニュース(鉄道ホビダス)、2018年3月20日。
- ^ 能勢電鉄公式Facebook 2019年5月15日 17:30投稿
- ^ 能勢電鉄公式Twitter2021年04月01日投稿
- ^ ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2021』交通新聞社、2021年、169頁。
- ^ ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2018』交通新聞社、2018年、197頁。
- ^ ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2018』交通新聞社、2018年、198頁。