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能智正博

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

能智 正博(のうち まさひろ、1962年 - )は、日本の心理学者。主な研究領域は臨床心理学・ナラティブ研究。ナラティブ・アプローチ、質的心理学、質的研究などに関する複数の著作・共編書がある。東京大学大学院教育学研究科教育学部教授。

経歴

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1962年生まれ。東京大学文学部心理学科卒業。1989-1994年、国立身体障害者リハビリテーションセンター(現・国立障害者リハビリテーションセンター)・山田麗子らと共同研究論文を発表。1993年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。1994年、米国シラキュース大学大学院リハビリテーションカウンセリング専攻[1]。1997年、シラキュース大学大学院教育学研究科博士課程修了(リハビリテーション・カウンセリングのプログラムで博士号(Ph.D.)を取得)。1999年に帝京大学文学部講師[2]。2003年から東京女子大学文理学部心理学科助教授。2005年に東京大学大学院教育学研究科助教授、2006年、東京大学大学院教育学研究科准教授。2013年より東京大学教育学研究科(研究院)教授。[3]

障害をもつ人および支える側のライフストーリー、臨床心理学カリキュラム論を主要研究テーマとし、大学では臨床心理学カリキュラム論を講じている[4]

著書・共編書

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  • 伊藤哲司,田中共子,能智正博 編『動きながら識る、関わりながら考える―心理学における質的研究の実践』ナカニシヤ出版、2005年4月。ISBN 978-4888484558 
  • 能智正博『<語り>と出会う―質的研究の新たな展開に向けて』ミネルヴァ書房、2006年12月。ISBN 978-4623047239 
  • (監修):能智正博,秋田喜代美、(編):高橋都,会田薫子 編『はじめての質的研究法―医療・看護編』東京図書、2007年5月。ISBN 978-4489020094 
  • (監修):秋田喜代美、(編):能智正博, 川野健治 編『はじめての質的研究法―臨床・社会編』東京図書、2007年5月。ISBN 978-4489020100 
  • (監修):能智正博、(編):秋田喜代美,藤江康彦 編『はじめての質的研究法―教育・学習編』東京図書、2007年7月。ISBN 978-4489020162 
  • (監修):能智正博,秋田喜代美、(編): 遠藤利彦,坂上裕子 編『はじめての質的研究法―生涯発達編』東京図書、2007年7月。ISBN 978-4489020100 
  • 下山晴彦,能智正博 編『心理学の実践的研究法を学ぶ (臨床心理学研究法 第 1巻)』新曜社、2008年3月。ISBN 978-4788510999 
  • 能智正博『臨床心理学をまなぶ 6:質的研究法』東京大学出版会、2011年。ISBN 4130151363 
  • やまだようこ,麻生武,サトウタツヤ,能智正博(2章/4章編集),秋田喜代美,矢守克也 編『質的心理学ハンドブック』執筆:<1章4節 質的研究の倫理><4章4節ナラティブ・テクストの分析>、新曜社、2013年9月。ISBN 978-4-7885-1354-9  (目次) 閲覧:2015-11-16
  • 山田麗子鳥居修晃、能智正博、望月登志子『認知世界の崩壊と再形成』エスコアール出版部、2014年6月16日。ISBN 978-4900851757 
  • 鈴木聡志,大橋靖史,能智正博『ディスコースの心理学—質的研究の新たな可能性のために』ミネルヴァ書房、2015年4月。ISBN 978-4623073306 

翻訳

  • クリス・コード 著、福井圀彦,宮森孝史,中島悦子,吉野真理子,河内十郎,竹内愛子,能智正博 訳『言語と失語と右半球』中央洋書出版部、1990年3月。ISBN 978-4924679641 
  • G.W.ハンフリーズ, M.J. リドック 著、河内十郎, 能智正博 訳『見えているのに見えない?―ある視覚失認症者の世界』新曜社、1992年2月。ISBN 978-4788504097 

論文

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山田麗子らとの共同研究

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  • 能智正博、山田麗子「脳損傷患者の色の認知に関する研究 : HK.における色ぬり障害を中心に」『国立身体障害者リハビリテーションセンター研究紀要』第10巻、1989年、35-43頁、NAID 110000382283 
  • 山本豊,山田麗子,能智正博,草野修輔「視空間認知に関する評価・訓練法の開発 I : 装置及び課題プログラムについて」『国立身体障害者リハビリテーションセンター研究紀要』第12巻、1991年、97-104頁、NAID 110000382317 
    • 105-112頁「視空間認知に関する評価・訓練法の開発 II : 半側空間失認を呈した2症例への適用」能智正博,山田麗子,山本豊,草野修輔
    • 113-120頁「視空間認知に関する評価・訓練法の開発 III : 半側空間失認を呈した2症例における視覚的探索運動」山田麗子,能智正博,山本豊,草野修輔
  • 山田麗子,能智正博,草野修輔「半側空間無視症例の自発書字に見られた左の字画の脱落」『基礎心理学研究』第13巻第1号、1994年8月31日、11-15頁、NAID 110004863906 

単論文

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共同論文

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参考サイト

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脚注

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  1. ^ 能智正博, 山田麗子, 草野修輔、半側空間無視症例の自発書字に見られた左の字画の脱落 『基礎心理学研究』 1994年 13巻 1号 p.11-15, doi:10.14947/psychono.KJ00004413195, NAID 110004863906
  2. ^ 下山晴彦, 丹野義彦, 坂本真士 ほか、心理学における「実践の知の技法」を探る : 臨床実践を中心に 『日本教育心理学会総会発表論文集』 第41回総会発表論文集 ,doi:10.20587/pamjaep.41.0_62_1, NAID 110001878928教員紹介(2003年3月現在 )
  3. ^ (質的研究法 & 2011年)著者略歴、(『認知世界の崩壊と再形成』, 2014年 & エスコアール出版部)編書者プロフィール、所属Kaken 科学研究費助成事業データベース]
  4. ^ (心理学の実践的研究法を学ぶ)2008年、編者紹介. (臨床心理学コーススタッフ紹介)2015年度(東京大学 HP)