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脂肪族化合物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
非環式脂肪族化合物
環式脂肪族化合物

脂肪族化合物(しぼうぞくかごうぶつ、英語: aliphatic compound[1])とは、非環式または環式の、非芳香族性の炭素化合物のことである[2]。したがって、脂肪族化合物は芳香族化合物の対義語である。

構造

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脂肪族化合物では炭素原子は、直鎖、分枝、または非芳香環(脂環式と呼ぶ)を形成している。脂肪族化合物の結合は、飽和結合でも不飽和結合のどちらでもいい。加えて、水素以外にも酸素窒素硫黄および塩素などのヘテロ原子が炭素鎖に結合することも可能である。

最もシンプルな脂肪族化合物はメタン(CH4)である。脂肪は、カルボキシル基が結合した分枝していない脂肪族末端から構成される。脂肪族化合物にはアルカンパラフィン系炭化水素)、アルケンエチレンなど)そしてアルキンアセチレンなど)が含まれる。

性質

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可燃性

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大部分の脂肪族化合物は可燃性であるため炭化水素燃料として使われる。

例えば、メタンはブンゼンバーナー燃焼液化天然ガスに、アセチレン溶接に使われる。

主な脂肪族化合物

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主な化学的分類

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一覧

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化学式 物質名 CAS番号 構造式 化学的分類
CH4 メタン 74-82-8 アルカン
C2H2 アセチレン 74-86-2 アルキン
C2H4 エチレン 74-85-1 アルケン
C2H6 エタン 74-84-0 アルカン
C3H4 プロピン 74-99-7 アルキン
C3H6 プロピレン - アルケン
C3H8 プロパン - アルカン
C4H6 1,2-ブタジエン 590-19-2 ジエン
C4H6 1-ブチン - アルキン
C4H8 ブテン - e.g. アルケン
C4H10 ブタン - アルカン
C6H10 シクロヘキセン 110-83-8 シクロアルケン
C5H12 n-ペンタン 109-66-0 アルカン
C7H14 シクロヘプタン 291-64-5 シクロアルカン
C7H14 メチルシクロヘキサン 108-87-2 シクロヘキサン
C8H8 キュバン 277-10-1 シクロブタン
C9H20 ノナン 111-84-2 アルカン
C10H12 ジシクロペンタジエン 77-73-6 ジエン、シクロアルケン
C10H16 フェランドレン 99-83-2 テルペン、ジエン、シクロアルケン
C10H16 テルピネン 99-86-5 テルペン、ジエン、シクロアルケン
C10H16 リモネン 5989-27-5 テルペン、ジエン、シクロアルケン
C11H24 ウンデカン 1120-21-4 アルカン
C30H50 スクアレン 111-02-4 テルペン、ポリエン
C2nH4n ポリエチレン 9002-88-4 アルカン

出典

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  1. ^ アリファティック・コンパウンド。
  2. ^ IUPAC, Compendium of Chemical Terminology, 2nd ed. (the "Gold Book") (1997). オンライン版:  (1995) "Aliphatic compounds".

関連項目

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