自然水銀
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自然水銀 | |
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分類 | 元素鉱物 |
化学式 | Hg |
結晶系 | (液体) |
へき開 | ― |
モース硬度 | ― |
光沢 | 金属光沢 |
色 | 錫白色 |
条痕 | ― |
比重 | 13.6 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
自然水銀(しぜんすいぎん、native mercury、mercury[1])は、地殻中に存在する水銀源[2]。化学組成は Hg[3]。
概要
[編集]辰砂(HgS)やアマルガムなどとともに水銀を産する水銀鉱物として知られる[3]。国際鉱物学連合では鉱物(mineral substance)を「地球や地球外の天体で、地質作用を経て自然に生成した固体」と定義しているが[4]、自然水銀については常温常圧で液体の天然物質でありながら例外的に鉱物の1つとして扱われている[5]。
産出地
[編集]日本国内では北海道のイトムカ鉱山や奈良県の大和水銀鉱山、佐世保市相ノ浦大潟の水銀山(白玉山)・高岳での産出が有名である[6] [7]。
脚注
[編集]- ^ 文部省 編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年。ISBN 4-8181-8401-2。
- ^ 滝澤行雄「環境における水銀の挙動 水圏からの移動と人への安全性」『水質汚濁研究』第6巻第5号、社団法人日本水環境学会、1983年、279-291頁。
- ^ a b 椎川誠「地球化学探査について 金属鉱床探査における指示元素としての水銀 (1)」『日本鉱業会誌』第87巻第1001号、日本鉱業会(現一般社団法人資源・素材学会)、4-7頁。
- ^ 宮脇律郎「鉱物と化学」『化学と教育』第70巻第1号、4-7頁。
- ^ “企画展ミネラルズ”. 徳島県立博物館. 2024年5月22日閲覧。
- ^ “日本の水銀の産地”. 鉱物データベース
- ^ 堀 純郎「本邦の水銀鑛床」『地質調査所報告』第154號、地質調査所、1953年3月
参考文献
[編集]- 松原聰、宮脇律郎『日本産鉱物型録』東海大学出版会〈国立科学博物館叢書〉、2006年。ISBN 978-4-486-03157-4。
- 国立天文台 編『理科年表 平成20年』丸善、2007年。ISBN 978-4-621-07902-7。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- the mineral and locality database, Mercury - mindat.org
- Mercury Mineral Data - Mineralogy Database