自然派
自然派(しぜんは、Naturalist)
- 人工的なモノを嫌い、「自然」を好むイデオロギー。
- 文学作風の一派。
イデオロギー
[編集]「人工的なもの」を極力避けるイデオロギーである。「自然派育児」の際には、母乳や布おむつなど「オーガニック」なモノを好み、子供の発熱・授乳中の乳腺炎の「熱さまし」にキャベツを用いる。彼らはジャンクフードだけでなく、白米や白砂糖、牛乳などの白い食品、化学調味料、添加物、予防接種など医療や医薬品など「化学的なモノ」を「不自然である」と忌避する。ただし、「電磁波対策」はしているものの、スマートフォンやパソコンは手放さない。「自然派育児」をしている女性を自然派ママと言呼ぶ[1][2][3]。
有機野菜などオーガニック的なモノの関心から、「子供のため、健康のため、美容のため」とのめり込み、カルト的になってしまうケースが見られる[4][5][6][7]。2018年には「ミロクコミュニティ救世主神教(MC救世主神教)」という自然派系新興宗教の本部が、信者らの多くが予防接種を受けていなかったために麻疹拡大の震源地となった[8]。
ナチュラル信仰 (オーガニック信仰) にハマるのは、男女比では女性が多い。更には、「自然派」を貫くには、お金がかかるため、女性の中でも「オーガニック」「ナチュラル」という宗教を信仰しているかのような状態の人は経済的に裕福なタイプが比較的に多くなっている[7][6]。
自然派の理屈は、「○○しないと××になる」など不安喚起要素を多分に含むため、「脅し系ナチュラル」とも言われる[7]。
自然派もスピリチュアルも、「人の心の隙につけこむもの」であるため、「名コンビ」と例えれる程に重複が見られる。子宮系の病気の悩みは、スピ&自然派信仰の温床になっている[9]。
自然派はスピリチュアル系とだけではなく、陰謀論・自己啓発・擬似科学・マルチ商法とも互いに親和性が高く、重複して信じているケースが多い。カルト的なモノから自身や財産を守るには知識が必要との警告がある[10]。
作家の作風
[編集]- 理想化せずに現実のありのままを写し取ることを主張する自然主義作家の一派。リアリズム文学とも呼ばれる[11]。
- 自然主義文学の確立者として、フランスでのエミール・ゾラがおり[12]、ロシアにおける祖はニコライ・ゴーゴリとされる[13]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ ノジル, 山田. “《コロナ禍で増加》SNSで話題になる“自然派ママ”とは何者なのか?「ワクチン接種はNG、自然なお産で宇宙と一体になる、キャベツで熱さまし…」”. 文春オンライン. 2024年8月15日閲覧。
- ^ “「江戸時代はワクチンやクーラーなくても生きてたよ」意識高い自称・自然派ママに困惑!【漫画の作者に聞く】|ウォーカープラス”. ウォーカープラス(Walkerplus). 2024年8月28日閲覧。
- ^ “「自然派ママ」関わってみたけれど…価値観の違いに気づいた話 [ママリ]”. mamari [ママリ] (2023年10月5日). 2024年8月28日閲覧。
- ^ “第29回 オーガニックカルトを社会課題化する(前編)【分断をこえてゆけ 有機と慣行の向こう側】 | AGRI FACT”. agrifact.jp (2023年1月19日). 2024年8月15日閲覧。
- ^ “学校の給食は毒まみれ…「オーガニックなカルト集団」にハマった専業主婦の末路(南 和行) @moneygendai”. マネー現代 (2021年10月8日). 2024年8月15日閲覧。
- ^ a b “「オーガニック信仰は主婦を標的にしたカルト宗教」藤沢数希氏”. 日刊SPA! (2013年10月29日). 2024年8月15日閲覧。
- ^ a b c “食品添加物、紙おむつ、医薬品にNO! “脅し系ナチュラル”に女性がハマる罠 (2018年11月23日)”. エキサイトニュース (2018年11月23日). 2024年8月15日閲覧。
- ^ “麻疹拡大の震源地となった 〝自然派〟新興宗教本部”. SHUCHU PUBLISHING (2024年8月1日). 2024年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月15日閲覧。
- ^ “「自然派&スピ信仰の人」撃退法 - Peachy”. ライブドアニュース. 2024年8月15日閲覧。
- ^ あなたを陰謀論者にする言葉p23,雨宮純,フォレスト2545新書
- ^ “自然派(しぜんは)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年8月15日閲覧。
- ^ “ゾラとは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年8月15日閲覧。
- ^ “ゴーゴリとは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年8月15日閲覧。