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画賛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
自賛から転送)
紙本墨画淡彩山水図 雪舟
牧松周省・了庵桂悟の画賛

画賛(がさん)とは、絵画用語だが、中国と日本で、指しているものが違う。[1]画讃[2][2]ともいう。

歴史

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  • 中国の画賛

中国における画讃とは、人物画にちなんで制作された文章を指す。時代まで使用されていた用語。時代以降の絵画に付属する文章は、主として「題」または「跋」と呼ばれ、画賛/画讃と呼ぶことは希になった。賛というのは、人物の事跡を述べ賞揚する文学の一形式である。

  • 日本の画賛

日本における画讃とは、絵画に書き込んだ詩文を指す[2]。上部の空白部に書く場合が多いが、別紙に書いて接続する場合もある。漢詩が多いが、和歌俳句を書くこともある。類似のものに「色紙形」がある。

空海が真言七祖像の上部に書いた賛(京都東寺)が古い例である。禅僧が修行を終えた弟子に自分の肖像画(頂相)に画讃をいれて、弟子に与える習慣が、鎌倉時代以降、禅宗とともに導入され、讃を絵画にいれる習慣が一般化した。室町時代には、賛詩を必須とする詩画軸、上部に賛のある寒山拾得[3]。などの禅画が多数制作された。江戸時代には狂歌俳句の賛がある絵画や浮世絵も多い。

画家自身が賛を書くことを自賛という[4]

色紙形は、絵画の面の一部(上部が多い)を方形に線で区切って、多くは別の色や胡粉で塗りつぶす。その上に絵画にちなんだ、仏教経典の抜粋、詩文、題字を書き込む。色紙を貼り付けたような形になる。中国では、北魏時代の敦煌壁画に既に観られるが、日本では、平安時代に、よく行われた。室町時代以降では、大和絵系統の絵画で行われた。

出典

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  1. ^ 画賛/画讃(がさん)出典:小学館 大辞泉”. goo辞書. 2022年10月7日閲覧。
  2. ^ a b c 画賛/画讃(がさん)出典:デジタル大辞泉(小学館)”. goo辞書. 2022年10月7日閲覧。
  3. ^ アートアジェンダ-「Forward to the Past 横尾忠則 寒山拾得への道」横尾忠則現代美術館 2024年1月12日
  4. ^ 自賛/自讃(じさん)出典:デジタル大辞泉(小学館)”. goo辞書. 2022年10月7日閲覧。

関連項目

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