航海書
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航海書(こうかいしょ)とは、航海術や航海に必要な情報などについて記した本である。
日本
[編集]日本においては、幕末期以降からオランダ語等での導入が成された。
- 『ボーディッチ航海術書』著:ナサニエル・ボーディッチ 訳:ジョン万次郎
- 『航海或問起源』(1861年)著:Jan carel pilaar海軍大佐 原本:Handleiding Tot de Beschouwende En Werkdadige Stuurmanskunst、訳:柳楢悦[2][3]
- 『航海教授書』出版:海軍兵学寮[4]
海外
[編集]- ペリプルス - 古代ギリシア時代に、港や海岸の地形など航海に必要な情報が記述された書類の総称。
- エリュトゥラー海案内記 - 古代のインド洋近辺における海洋貿易についてギリシア語で記された航海案内書。
- 『更路簿』 - 中国海南省の漁民の間で伝承されてきた航海書[5]
- 『Bowditch's American Practical Navigator』(1802年) - ジョン万次郎が翻訳し『ボーディッチ航海術書』とした元の本。アメリカ政府が著作権を保有し、航海用電子海図などの最新技術を取り込んだ改定を重ねてアメリカ海軍の教本となっている。
出典
[編集]- ^ 『元和航海記』 - コトバンク
- ^ 日本水路協会機関誌『水路』 78号 p.2-6
- ^ “海図アーカイブ”. www1.kaiho.mlit.go.jp. 2022年10月5日閲覧。
- ^ “日本古典籍総合目録データベース/館蔵和古書目録データベース:書誌詳細画面”. dbrec.nijl.ac.jp. 2022年10月5日閲覧。
- ^ 兪鳴奇「中国海南島における伝統的な航海術」『非文字資料研究』第20巻、神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター、2020年3月、143-167頁、hdl:10487/00016263、ISSN 2432-5481。