航程方位図法
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航程方位図法(Loximuthal projection)は、地図投影法の一種で、中心点からの等角航路が直線で表されて、その長さと中央経線との角度が正しい図法である。1935年にカール・シーモンが考案した。名称の Loximuthal (Loxodoromic(航程線、斜航法)+ Azimuthal)はウェルド・R・トブラーが発案した。中心点が赤道上である場合については、16世紀に類似の図法が存在した。
中心点を緯度 、経度 とするとき、緯度 、経度 の地点は地図上の直交座標で
になる( はグーデルマン関数、角度の単位はラジアン)。ただしのときは
とする。
全ての等角航路が直線になるメルカトル図法とは違い、中心点からの等角航路だけが直線となるが、等角航路の長さという意味で正距である。等角航路は等角スパイラル同様に無限に回り続けるが、経度で見て半周分の「最短等角航路」だけで地球全体を表示できる。
メルカトル図法は経線が等間隔の平行直線であるのに対して、この図法は緯線が等間隔の平行直線であり、その点では逆の図法と言える。
脚注
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参考文献
[編集]- Snyder, John P. (1989). An Album of Map Projections, Professional Paper 1453. US Geological Survey. pp. 90, 223