船舶防護分遣隊
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船舶防護分遣隊または船舶護衛分遣隊(英語: Vessel Protection Detachment、VPD)は、軍などの公的機関により海賊から船舶を防護する目的で派遣される分遣隊。民間による武装警備と併せて扱われる場合もある[1][2]。
ソマリア沖の海賊に対するものは、国際連合安全保障理事会決議2125により、民間武装警備員(PCASP:Privately Contracted Armed Security Personnel)と並び利用を可能とする措置に留意がなされることとなった[3][注 1]。民間船に搭乗する小規模な部隊であり[2]、アフリカ連合やヨーロッパで艦艇の派遣を行っていない国からもソマリア沖への派遣が行われている[6][注 2]。防護の提供は必ずしも無償ではなく、有償で行われる場合も存在している[2][10]。
船舶防護分遣隊と民間武装警備員の大きな違いとして、軍・公的機関の人員として対象船舶の防護に留まらず海域の警備や海賊の制圧も任務に含まれている点がある[6][10]。海事保安センター・ホーン・オブ・アフリカ(MSCHOA:Maritime Security Centre Horn of Africa)では、船舶防護分遣隊による防護は民間武装警備員を利用するより望ましいとしている[11]。
注
[編集]出典
[編集]- ^ “Vessel Protection Detachment - Global Support”. Shipping Consultants Associated. 2015年4月28日閲覧。
- ^ a b c Dennis Bryant (2009年12月1日). “Vessel protection detachments”. Maritime Professional. 2015年4月28日閲覧。
- ^ “安全保障理事会決議 2125” (PDF). 国連広報センター (2013年). 2015年4月28日閲覧。
- ^ “EU Naval Force: Estonian Vessel Protection Detachment Operating On A French Vessel”. European Union Naval Force (2013年3月21日). 2015年4月28日閲覧。
- ^ “2010年12月の主要事象” (PDF). 海洋安全保障情報月報 (海洋政策研究財団): 1. (2010-12).
- ^ a b “AMISOM Maritime”. アフリカ連合ソマリアミッション. 2015年4月28日閲覧。
- ^ “New Vessel Protection Detachment Sent to Atalanta Operation”. エストニア外務省 (2011年4月27日). 2015年4月28日閲覧。
- ^ “European Union Naval Force (EU NAVFOR) Somalia - Operation ATALANTA”. マルタ軍. 2015年4月28日閲覧。
- ^ “Lithuania’s military personnel complete training for the operation in Somalia”. リトアニア・トリビューン (2013年3月28日). 2015年4月28日閲覧。
- ^ a b Eniola Williams (2014). “Private Armed Guards in the Fight against Piracy” (PDF). Crimes at Sea. Hague Academy of International Law. pp. 346-347. ISBN 9789004268050 2015年4月28日閲覧。
- ^ [http://www.mlit.go.jp/common/000168535.pdf “8.15 Armed Private Maritime Security Contactors”] (PDF). BMP4 Best Management Practices for Protection against Somalia Based Piracy. Maritime Security Centre Horn of Africa. (2011-08). p. 39 2015年4月28日閲覧。.