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芋子石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
芋子石
分類 ケイ酸塩鉱物
シュツルンツ分類 9.ED.20
Dana Classification 71.1.5.3
化学式 Al2SiO3(OH)4
結晶系 擬六方晶系
モース硬度 2 - 3
文献 [1][2]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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芋子石[3](いもごせき、Imogoliteイモゴライト)は、鉱物ケイ酸塩鉱物)の一種。化学組成Al2SiO3(OH)4結晶系擬六方晶系粘土鉱物の一種。

産出地

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芋子石は、日本中華人民共和国アメリカ合衆国に産する[1]

性質・特徴

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芋子石は、直径1.8 - 2.2nm、長さは数十nm - 数umのアルミシリカから成るナノチューブ状の物質である。

用途・加工法

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天然の芋子石はごく少量しか採ることができない。そのため、工業的利用には、人工的に合成する方法が不可欠である。芋子石は冷房消費電力を抑えるデシカント剤、低温排熱を有効利用するためのヒートポンプ熱交換剤湿度調整剤高速乾燥剤などさまざまな用途があり、カーボンナノチューブに次ぐ次世代ナノチューブ材料として現在注目を浴びている物質である。

サイド・ストーリー

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九州大学吉永長則と青峰重範によって1962年に熊本県人吉地方[4]火山ガラスに富む火山灰土壌から発見された日本産新鉱物。その土壌の通称名、芋子が名前の由来である。

発見当時は化学組成及び構造の詳細が未確定だったこともあり、1967年に国際鉱物学連合により一度Reject(否定)されたが、研究が進んで詳細が判明したことなどから1986年にRedefined(再承認)された。

脚注

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  1. ^ a b Imogolite (英語), MinDat.org, 2011年11月24日閲覧 (英語)
  2. ^ Imogolite (英語), WebMineral.com, 2011年11月24日閲覧 (英語)
  3. ^ 松原聰宮脇律郎『日本産鉱物型録』東海大学出版会国立科学博物館叢書〉、2006年、58頁。ISBN 978-4-486-03157-4 
  4. ^ 上原誠一郎、特別講演 九州の鉱物と九州大学の鉱物標本 宝石学会(日本)講演会要旨 平成20年度 宝石学会(日本)講演論文要旨 セッションID:1, doi:10.14915/gsj.30.0.1.0

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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