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花の折鶴笠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「花の折鶴笠」
橋幸夫シングル
B面 風流数え歌
リリース
ジャンル 演歌
時間
レーベル ビクター
作詞・作曲 佐伯孝夫(作詞)
吉田正(作・編曲)
橋幸夫 シングル 年表
わが胸に歌は消えず
(1962年)
花の折鶴笠
(1962年)
太陽の街
(1963年)
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花の折鶴笠」(はなのおりづるがさ)は、1962年12月5日に発売された橋幸夫の29枚目のシングルである(VS-871)。大川橋蔵と橋が共演した同名の映画の主題歌となっている。

概要

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  • 大映との3年の準専属契約をしていた橋だが、前年(1961年)に、東映の「わが生涯は火の如く」ですでに同名の主題歌を歌っており、本作では、主題歌だけでなく、大川橋蔵と共演している。
  • 橋自身は「大映との契約は残っていたはずですが、何か映画会社間の貸し借りのようなもの」だったのではないか、と回顧している[1]
  • 「近代映画」によると、関係者の話として、橋の恩師佐伯孝夫の家族が東映に勤務しており、「大映に11本出演して....ここらで将来のためにも他社の作品に出て.....手始めにこの映画に出て主題歌を歌って貰いたい」との申し出がなされた、と書いている[2]。これにより待望の「両橋」共演が実現した。
  • 作詞は佐伯孝夫、作曲は吉田正の両恩師コンビ、映画と並行して作成されたため、映画公開4日後の発売である。
  • この時期は9月に発表した「いつでも夢を」が大ヒット中であり、レコードとしてヒット賞は獲得しているものの「『いつでも夢を』の影にかくれてしまった印象」は否めない[3]としている。
  • 潮来笠」以来、橋の三味線を伴う時代歌謡に欠かせない静子が、本作では共演していない。
  • c/wの「風流数え歌」も佐伯、吉田の手になる作品で、本作同様、映画の主題歌となっている。

収録曲

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  1. 花の折鶴笠
    作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  2. 風流数え歌
    作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正

共演

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  • 豊寿(三味線)
  • 豊藤(三味線)

収録アルバム

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  • 唄う橋幸夫 颯爽股旅篇』[1964/1発売]LPモノラル
  • 『橋幸夫 全曲集』1999/10 VICL-60474
  • CD-BOXでの収録は以下のとおり。
    • 『橋幸夫大全集』1993/9 Disc2
    • 『橋幸夫のすべて』2011/2 Disc1
    • このほか『吉田正大全集』 1997/9 Disc5にも収録

映画

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  • 本作を主題歌とする「花の折鶴笠」(東映京都)が大川橋蔵、橋幸夫共演で制作され、1962年12月1日に公開された[4]。橋の東映時代劇出演は本作のみである。
  • 「花の折鶴笠」は長谷川一夫が過去3回映画化しており[いつ?][どれ?]、橋蔵は舞台でこれを演じたが[いつ?]、映画では橋が加わり、さらに華やかになった。
  • 物語は、気ままな旅を続ける風来坊・半太郎(大川橋蔵)、やくざ志願の若者・朝吉(橋幸夫)、悪人に狙われる富豪の娘、鉄火な女道中師、貪欲な親分などがからんで巻き起こす騒動、半太郎は朝吉とともに大暴れする。

出典

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  1. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 37頁
  2. ^ 「ファンの夢ここに実現」『別冊近代映画』1963年1月号 通巻105号 111-112頁
  3. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』前掲 36頁
  4. ^ 前掲書 284頁