花供曽
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花供曽 | |
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別名 | 花供僧、花供祖、お釈迦さまのハナクソ |
発祥地 | 日本 |
類似料理 | あられ |
花供曽(はなくそ)は、釈迦の入滅の日に行われる涅槃会において供物にされる和菓子[1][2][3]。花供僧[2]、花供祖[3]表記もある。鏡餅などを用いたあられ、煎り豆に黒砂糖の蜜をまぶした甘い菓子である[2][4]。主に京都に残る風習である[3]。
江戸時代前期の1676年に刊行された年中行事を解説する書籍『日次紀事』でも既に「俗に誤て釈迦の鼻屎(ハナクソ)という」と記述されているように古くから「お釈迦さまのハナクソ」と呼ばれて親しまれている[1][2]。
真正極楽寺(京都市)で開催されている涅槃会では花供曽が配られている[4]。
釈迦に献花を行う意味の「花供御(はなくご、はなくぎょ)」が転訛したものだと言われている[4][5]。
出典
[編集]- ^ a b 青木直己『美しい和菓子の図鑑』二見書房、2021年、98頁。ISBN 978-4576210636。
- ^ a b c d 桜井友里「【本当はとってもありがたいお菓子】花供僧」『日本全国 変わり種食紀行』彩図社、2010年。ISBN 978-4883927203。
- ^ a b c 俵屋吉富、ギルドハウス京菓子京菓子資料館監修『見て、知って、作ってみよう 和菓子の絵事典 五感で味わう「和の文化」』PHP研究所、2008年、29頁。ISBN 978-4569687957。
- ^ a b c “京みやげに「はなくそ」でもどうどす? 実は由緒正しい銘菓「田丸弥 花供曽」【京都】”. Hot Pepper (2016年12月15日). 2022年7月16日閲覧。
- ^ 若月紫蘭、朝倉治彦『東京年中行事 1』平凡社、1968年、219頁。