花村克悟
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人物情報 | |
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生誕 | 1959年1月??日[1] |
出身校 | 富山大学、東京工業大学 |
学問 | |
研究分野 | 熱工学、機械工学[2] |
研究機関 | 東京工業大学、岐阜大学 |
博士課程指導学生 | Preechar Karin[3] 熊野智之[4] 亀谷雄樹[5] 中村圭介[6] 平島大輔[7] |
学位 | 東京工業大学工学博士 |
主な業績 |
熱光起電力発電 内部改質型燃料電池 ディーゼル微粒子捕集フィルター |
学会 | 日本機械学会、日本伝熱学会 |
主な受賞歴 | 日本機械学会賞(論文)[8]、同学会熱工学部門 業績表彰、研究功績賞[9] |
花村 克悟(はなむら かつのり、1959年〈昭和34年〉1月[1] - )は、日本の研究者・教育者[10]。専門は熱工学。学位は、工学博士(東京工業大学)[11]。熱光起電力発電やバイオマス発電の開発、化石燃料の改質など、二酸化炭素排出量削減を目指した幅広い研究を行う[12][13]。東京工業大学工学院機械系教授[10]。日本機械学会熱工学部門長[14]・日本伝熱学会会長[15]を歴任。東京工業大学とタイ科学技術振興機構らによる国際大学院「TAIST-Tokyo Tech」では東京工業大学側の運営委員長も務めた[16]。
略歴
[編集]- 1982年3月 - 富山大学工学部機械工学科卒業[13]。
- 1984年3月 - 東京工業大学大学院工学研究科機械工学専攻修士課程修了[17]。
- 1984年4月 - 東京工業大学 工学部 助手[17]。
- 1989年12月 - 論文博士として東京工業大学より工学博士の学位を取得[11]。
- 1991年 - 岐阜大学工学部助教授[17]。
- 2003年 - 東京工業大学 炭素循環エネルギー研究センター 教授[10][17]
- 2010年 - 東京工業大学大学院理工学研究科 機械制御システム専攻[18] 教授[10][注 1]。
- 東京工業大学グローバルCOEプログラム「エネルギー学理の多元的学術融合」事業推進担当[21]
- 2016年 - 東京工業大学工学院機械系教授[10](教育改革による組織再編[22])
主な受賞歴
[編集]- 日本機械学会
- 日本機械学会賞 - 2013年度 論文「ふく射機能性表面の放射シミュレーション」[8][注 2]
- 熱工学部門 部門表彰 - 2012年度 業績賞、2019年度 研究功績賞[9]
- 熱工学部門 部門一般表彰 - 2001年度 貢献表彰、2002年度 貢献表彰、2006年度 貢献表彰[9]
社会的活動
[編集]主な著作
[編集]学位論文
[編集]- 花村克悟『多孔性固体内部における火炎の構造とふく射伝熱促進に関する基礎的研究』東京工業大学〈博士論文(乙第1990号)〉、1989年12月31日 。
著書
[編集](分担執筆)
- 『伝熱工学』 日本機械学会 編、丸善〈JSMEテキストシリーズ〉、2005年4月、ISBN 978-4888981200。
- 『演習 伝熱工学』 日本機械学会 編、丸善〈JSMEテキストシリーズ〉、2008年4月、ISBN 978-4888981705。
- 『マイクロ・ナノ熱工学の進展』マイクロ・ナノ熱工学の進展編集委員会 編(編集代表 丸山茂夫)、エヌ・ティー・エス、2021年、ISBN 9784860437220。
解説記事
[編集]- 「大規模環境と燃焼技術」『日本機械学会誌』第95巻第884号、1992年、598-601頁。- 越後克三との共著
- 「エネルギー変換に関わる熱物性・界面物性」『計測と制御』第54巻第5号、2015年、327-332頁。- 河野正道、塩見淳一郎、宮崎康次との共著
- 「東京工業大学とタイ王国との交流について」『日本機械学会誌』第120巻第1187号、2017年、22-23頁。
業績
[編集]競争的資金
[編集](科学研究費補助金・研究代表者)
- 1986年度 - 奨励研究A「強ふく射場における反応帯の構造に関する研究」東京工業大学。
- 1987年度 - 奨励研究A「多孔性固体内における燃焼及びふく射伝熱による高温発生機構に関する研究」東京工業大学。
- 1988年度 - 奨励研究A「多孔性固体のふく射伝熱による火炎構造の制御に関する研究」東京工業大学。
- 1989年度 - 奨励研究A「多孔性固体のふく射伝熱による予混合火炎の熱的構造の制御に関する研究」東京工業大学。
- 1991年度 - 奨励研究A「多孔性固体内部における超断熱燃焼に関する研究」東京工業大学。
- 1994年度 - 奨励研究A「多孔質体内の超過濃可燃限界火炎によるメタンの直接改質」岐阜大学。
- 1995年度 - 奨励研究A「TiAl_3超格子化合物の制御燃焼合成」岐阜大学。
- 1995年度 - 重点領域研究「高分子ポリマー微粒子の超高速溶融・凝固プロセスの解明」岐阜大学。
- 1996-1997年度 - 基盤研究C「高分子のピコ秒レーザー加熱過程に関する量子論的研究」岐阜大学。
- 1999-2000年度 - 基盤研究C「多孔質体内部の超断熱燃焼によるメタンの直接改質」岐阜大学。
- 2001-2002年度 - 基盤研究C「石英多孔質体内の超断熱燃焼による選択波長光発電の研究」岐阜大学。
- 2003-2004年度 - 基盤研究C「近接場光による高密度ナノサイズ光起電力発電素子に関する研究」東京工業大学。
- 2005-2006年度 - 基盤研究B「ナノギャプにおける近接場光の波長選択性と光起電力発電への展開」東京工業大学。
- 2007-2008年度 - 基盤研究B「マイクロキャビティ選択波長擬似近接場光効果の発現と高密度光起電力発電の開発」東京工業大学。
- 2009-2011年度 - 基盤研究B「エバネッセント波誘導擬似プラズモンによる高密度近赤外光起電力発電」東京工業大学。
- 2012-2014年度 - 基盤研究A「微細構造表面プラズモン共鳴による近接場光の波長制御とエネルギー変換」東京工業大学。
- 2016-2017年度 - 挑戦的萌芽「固体酸化物燃料電池の限界電流密度に向けた原子ラべリング計測」
- 2017-2019年度 - 基盤研究B「周期的微細構造表面間の波長選択表面プラズモン輸送による高密度エネルギー変換」
- 2020-2024年度 - 基盤研究B「表面プラズモンのファブリペロー干渉による波長選択とその近接場光発電への展開」
取得特許
[編集]- 特許第4745530号「熱光発電を用いた発電装置と発電システム」(特許権者 - 東京瓦斯株式会社)
- 特許第5127126号「燃料電池用の電極およびこれを用いた固体電解質型燃料電池」(特許権者 - 三菱化学株式会社、東京工業大学)
- 特許第5920046号「排気浄化触媒、排気浄化触媒の製造方法及び内燃機関の排気浄化装置」(特許権者 - 住友大阪セメント株式会社)
- 特許第6350076号「窒素酸化物浄化触媒及び内燃機関の排ガス浄化装置並びに排ガス浄化フィルタ」(特許権者 - 住友大阪セメント株式会社)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 越後・花村 1992.
- ^ トムズPress 2010.
- ^ Karin, Preechar『Microscopic visualization and characterization of particulate matter trapping and oxidation in diesel particulate filters and membrane filters』東京工業大学〈博士論文(甲第8166号)〉、2010年9月25日。
- ^ 熊野智之「熱光起電力(TPV)発電」『日本機械学会誌』第108巻第1045号、2005年12月、 904-905頁。
- ^ 亀谷雄樹『Catalytic characteristics of carbon black and its surface nanostructure evolution during methane decomposition』東京工業大学〈博士論文(甲第8694号)〉、2012年3月26日 。
- ^ 中村圭介『SiC ナノ粒子メンブレンフィルターによるスス酸化反応に関する研究』東京工業大学〈博士論文(甲第9288号)〉、2013年9月25日 。
- ^ 平島大輔『遠隔場および近接場ふく射輸送におけるスペクトル機能性メタマテリアルに関する研究』東京工業大学〈博士論文(甲第9351号)〉、2013年10月31日 。
- ^ a b c 「(7)ふく射機能性表面の放射シミュレーション(論文,日本機械学会賞〔2013年度(平成25年度)審査経過報告〕) 平島 大輔, 花村 克悟」『日本機械学会誌』第117巻第1146号、2014年、288頁。
- ^ a b c “これまでの部門賞・部門表彰者”. 一般社団法人 日本機械学会 熱工学部門. 2021年10月10日(UTC)閲覧。
- ^ a b c d e KAKEN研究者をさがす.
- ^ a b 花村克悟 1989.
- ^ 廣瀬峻啓 2009.
- ^ a b トムズPress 2010, p. 8.
- ^ a b “第94期 部門組織”. 日本機械学会熱工学部門. 2021年10月10日(UTC)閲覧。
- ^ a b “歴代会長・副会長”. 日本伝熱学会. 2021年10月10日(UTC)閲覧。
- ^ 花村 2017.
- ^ a b c d researchmap 2011.
- ^ 花村研究室, トップページ.
- ^ “教員・研究室紹介”. 東京工業大学 工学部 機械科学科. 2015年2月20日閲覧。
- ^ “本学科を構成する教員と研究分野”. 東京工業大学 工学部 機械宇宙学科. 2015年2月20日閲覧。
- ^ “推進メンバー”. グローバルCOEプログラム「エネルギー学理の多元的学術融合」. 東京工業大学. 2015年2月21日閲覧。
- ^ 東京工業大学総務部広報課. “教育体系の移行”. 東工大について. 東京工業大学. 2021年10月3日(UTC)閲覧。
- ^ “受賞者一覧”. 日本伝熱学会 学術賞、技術賞、奨励賞. 日本伝熱学会. 2015年2月20日閲覧。
- ^ 「2004年春季大会優秀講演発表賞受賞」『自動車技術』第58巻第10号、2004年、125頁。
- ^ “日本機械学会フェロー一覧” (PDF). 一般社団法人 日本機械学会. 2015年2月21日閲覧。
- ^ “JSMEテキストシリーズ 熱力学 -Thermodynamics-”. 図書目録. 日本機械学会. 2015年2月20日閲覧。
- ^ 花村克悟 (2014年2月3日). “新学術誌への移行について”. JSME談話室「き・か・い」No.122. 2015年2月20日閲覧。
参考文献
[編集]- 廣瀬峻啓 (2009年4月). “エネルギー効率の向上へ 花村 克悟 研究室-炭素循環エネルギー研究センター” (PDF). LANDFALL vol.66. pp. 2-8. 2016年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月10日(UTC)閲覧。
- “ハロー先輩「専門を越えた柔軟性」” (PDF). トムズPress(富山大学広報誌)No.12. p. 8 (2010年). 2015年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月10日(UTC)閲覧。
- “花村 克悟”. researchmap. 科学技術振興機構 (2021年1月29日). 2021年10月3日(UTC)閲覧。
- “花村 克悟”. 科学研究費助成事業データベース. 国立情報学研究所. 2021年10月10日(UTC)閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- “花村研究室”. 東京工業大学. 2021年10月3日(UTC)閲覧。
- 花村克悟 - CiNii Research
- 論文一覧(KAKEN)
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