芳文社
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本社 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒112-8580 東京都文京区後楽1丁目2番12号 |
設立 | 1950年7月10日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 8010001007119 |
事業内容 | 書籍・雑誌の出版 |
代表者 | 代表取締役社長 孝壽尚志 |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 47億3721万円(2023年3月期)[1] |
従業員数 | 53名 |
関係する人物 | 孝壽芳春(創業者) |
外部リンク | https://houbunsha.co.jp/ |
株式会社芳文社(ほうぶんしゃ、英: HOUBUNSHA CO., LTD)は、日本の出版社。本社ビルは東京都文京区の水道橋駅と東京ドームシティの間にある。
企業キャッチコピーは「漫画の殿堂」。
沿革
[編集]- 1946年 - 孝壽芳春(こうじゅ よしはる、1913年 - 2009年1月6日[2])が軍隊時代の同胞だった上法快男とともに、前身となる尚文館(しょうぶんかん)を設立[3]。出版の知識を得るためアドバイザーとして上法の親戚である加藤謙一を迎え入れた。
- 1947年 - 少年雑誌『野球少年』を創刊[4]。NHKアナウンサーの志村正順による「誌上放送」が人気企画となった[5]。
- 1950年 - 尚文館を継承する形で芳春が新たに芳文社を設立。
- 1956年 - 日本初の漫画週刊誌『週刊漫画TIMES』を創刊。現存するものとしては日本で8番目に古い週刊誌である[6]。
- 1966年 - 日本初の青年漫画誌『コミックmagazine』を創刊。
- 1981年 - 日本初の4コマ漫画専門誌『まんがタイム』を創刊[7]。
- 2002年 - 萌え系漫画雑誌『まんがタイムきらら』を創刊[7]。
- 2003年 - 芳春の長男・孝壽尚志が代表取締役社長に就任。
発行雑誌
[編集]2021年2月現在、『週刊漫画TIMES』以外の定期刊行誌は全て月刊。
中高年向け漫画雑誌
[編集]- 週刊漫画TIMES(1956年創刊、毎週金曜日発売)
青年・ファミリー向け4コマ漫画誌
[編集]主に2000年代中頃からは一定の割合で萌え系4コマを含む形で掲載しており、「まんがタイムきらら」系を補完する役割も受け持つ。
- まんがホーム(1987年創刊、毎月2日発売)
- まんがタイム(1981年創刊、毎月7日発売)
- まんがタイムオリジナル(1982年創刊、毎月27日発売)
萌え系4コマ誌
[編集]- まんがタイムきらら(2002年創刊、毎月9日発売)
- まんがタイムきららMAX(2004年創刊、毎月19日発売)
- まんがタイムきららキャラット(2003年創刊、毎月28日発売)
萌え系ストーリー漫画誌
[編集]- まんがタイムきららフォワード(2006年創刊、毎月24日発売)
ボーイズラブコミック誌
[編集]- 花音(1994年創刊、毎月14日発売)
- kyapi! ※電子雑誌
過去に発行していた雑誌
[編集]- 痛快少年→野球少年(1947年-1956年)
- 痛快ブック(1953年-1961年)
- 別冊週刊漫画TIMES(1959年-1990年,1998年-2006年)
- 週刊漫画TIMES増刊
- コミックmagazine(1966年-1988年[8]) ※青年劇画誌。
- 漫画パンチ(1967年-1985年[9])→まんがスポーツ(1985年-1994年[10])
- 漫画コミック(1968年-1982年[11])
- カラー小説(1969年-1970年[12])
- 劇画Document(1971年)→長編劇画(1971年-1973年[13])→漫画マガジン(1974年-1978年[14])
- 長編コミック傑作集(1970年-[15])→長編コミック(1972年-[16])→漫画ルック(1974年-1978年[17])
- 長編漫画傑作集(1970年[18]-1988年)
- ワイド漫画(1977年-) ※関連会社芳英社
- 現代漫画文庫(1977年-) ※関連会社芳英社
- 問題コミック(1979年-)
- オールコミック(1979年-)
- 大学マガジン(1979年-1981年[19])
- 特選麻雀(1980年-1989年[20])
- まんがセブン(1988年-1989年[21]) ※継続後誌「まんがタイムスペシャル」
- ギャグまん(1983年-1992年[22])
- 麻雀パンチ(1984年-1987年[23])※コミックmagazineの増刊扱い、隔月刊。
- 快笑ギャグ(1985年-1989年[24])
- LOVING(1987年-1997年[25]) ※レディスコミック誌
- SPECTER(1988年-) ※ホラーコミック誌
- MORLOVE(1989年-1993年[26]) ※レディスコミック誌
- まんがタイムスペシャル(1989年-2019年)
- 週刊漫画ゴールド(1990年-1991年[27])→漫画ゴールド(1991年-1995年)
- 週漫スペシャル(1994年-2010年[28])
- わんにゃんCLUB(1994年-)
- まんがタイムラブリー(1994年-2011年[29])
- まんがタイムキッチュ!!(1994年-)
- 週漫 young スペシャル(1996年-)
- 小説花音倶楽部(1996年-1997年[30])
- 花音EXTRA(1997年-)
- 別冊週漫スペシャル(1998年-2006年[31])
- 花音MAX(1999年-)
- まんがタイムナチュラル
- まんがタイムDash!
- まんがタイムポップ
- 本当にあった(生)ここだけの話(2004年-2015年[32])
- 超本当にあった(生)ここだけの話(2007年-2018年[33])
- コミックエール!(2007年-2010年[34])
- Cita Cita(2008年-2010年[34]) ※ボーイズラブコミック誌
- まんがタイムきらら☆マギカ(2012年-2017年[35])
- まんがタイムきららミラク(奇数月16日発売→2012年3月号より毎月16日発売→2017年10月16日発売の12月号をもって休刊)
- まんがタイムジャンボ(1995年-2018年)
- 別冊まんがタイム(1983年-1984年)→まんがタイムファミリー(1984年-2018年)
- ボーイズキャピ!(-2018年) ※ボーイズラブコミック誌、電子雑誌kyapi!に移行。
書籍
[編集]- MYPAL BOOKS(刊行終了)
コミックス
[編集]- 芳文社コミックス
- まんがタイムコミックス
- まんがタイムKRコミックス
- 花音コミックス
- FUZコミックス
- LOVINGコミックス(刊行終了)
コミックアンソロジー
[編集]- いただきます幸せごはん
過去に発行していたアンソロジー
[編集]- つぼみ
- コミックギア
- まんがタイムきららカリノ
- HAKOBUNE[36]→ラバコ[37] ※掲載作品はコミックトレイルに移籍。
WEBコミック・マンガアプリ
[編集]映像作品
[編集]ひだまりスケッチ以降、アニメの製作委員会に出資している。
まんがタイムきらら
[編集]- ひだまりスケッチ
- ドージンワーク
- GA 芸術科アートデザインクラス
- 夢喰いメリー
- Aチャンネル
- キルミーベイベー
- あっちこっち
- ゆゆ式
- きんいろモザイク
- 桜Trick
- ご注文はうさぎですか?
- ハナヤマタ
- 幸腹グラフィティ
- がっこうぐらし!
- 城下町のダンデライオン
- あんハピ♪
- 三者三葉
- NEW GAME!
- ステラのまほう
- うらら迷路帖
- ブレンド・S
- ゆるキャン△
- スロウスタート
- こみっくがーるず
- はるかなレシーブ
- アニマエール!
- まちカドまぞく
- 恋する小惑星
- 球詠
- おちこぼれフルーツタルト
- スローループ
- RPG不動産
- ぼっち・ざ・ろっく!
- 星屑テレパス
その他
[編集]- 魔法少女まどか☆マギカ※コミカライズを担当
- マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 ※原作ゲームのコミカライズを担当
- 恋愛ラボ
- アルドノア・ゼロ ※コミカライズを担当
- レーカン!
- わかば*ガール
- 小森さんは断れない!
- 大家さんは思春期!
- サクラクエスト ※コミカライズを担当
- Lv1魔王とワンルーム勇者
- 妻、小学生になる。(テレビアニメ版)
非出資映像化作品
[編集]- 独身アパートどくだみ荘
- 蔵の宿
- コインロッカー物語
- けいおん!
- かなめも
- みのりスクランブル!
- 信長のシェフ
- がっこうぐらし!(実写映画版)
- ゆるキャン△(テレビドラマ版)
- 妻、小学生になる。(テレビドラマ版)
- 星屑テレパス(テレビドラマ版)
アプリゲーム
[編集]関連人物
[編集]- 孝壽尚志 (代表取締役)
- 東敬彰 (専務取締役)
- 小林宏之 (『まんがタイムきらら』グループ編集部リーダー)
- 篠原猛 (『まんがタイムきらら』グループ編集部)
- 黒澤真(『まんがタイムオリジナル』編集)
- 加藤昱夫 (『まんがタイムきららフォワード』元編集)
- 桜井嗣治(『まんがタイムオリジナル』元編集)
- 中目佳典 (『花音』編集長[41])
- 上法快男(尚文館共同設立者。芙蓉書房元社長)
- 加藤謙一(尚文館編集協力者[42]。学童社元社長)
- 平田昌兵 (『漫画パンチ』編集長[43][44]。ベストセラーズ元社長、ワニマガジン社元社長)
- 塚田友宏(壱番館書房元社長、大陸書房元社長)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “(株)芳文社”. マイナビ. 2023年11月6日閲覧。
- ^ 【訃報】孝壽芳春氏(こうじゅ・よしはる=芳文社代表取締役会長),新文化,2009年1月9日
- ^ 加藤丈夫『「漫画少年」物語 編集者・加藤謙一伝』都市出版、2002年、73頁 ISBN 978-4-901783-04-0
- ^ “焼跡から生まれた雑誌―昭和20~24年にかけて創刊・復刊された雑誌―” (PDF). 国立国会図書館. 2018年3月6日閲覧。
- ^ “志村正順”. 公益財団法人野球殿堂博物館. 2018年3月6日閲覧。
- ^ “沿革”. 東洋経済新報社. 2018年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月6日閲覧。
- ^ a b “きらら×きららプロジェクト” (PDF). 叡山電鉄. 2018年3月6日閲覧。
- ^ 「コミックmagazine」、芳文社、1966年全国書誌番号:00008912
- ^ 「漫画パンチ」、芳文社、1966年全国書誌番号:00022649
- ^ 「まんがスポーツ」、芳文社、1985年全国書誌番号:00043243
- ^ 「漫画コミック」、芳文社全国書誌番号:00022638
- ^ 「カラー小説」、芳文社、1969年全国書誌番号:00004238
- ^ 「長編劇画」、芳文社、1969年全国書誌番号:00015371
- ^ 「漫画マガジン」、芳文社、1974年全国書誌番号:00025580
- ^ 「長編コミック傑作集」、芳文社全国書誌番号:00015372
- ^ 「長編コミック」、芳文社全国書誌番号:00026501
- ^ 「漫画ルック」、芳文社全国書誌番号:00026699
- ^ “沿革”. 芳文社. 2024年10月7日閲覧。
- ^ 「大学マガジン」、芳文社全国書誌番号:00033073
- ^ 「特選麻雀」、芳文社、-1989年全国書誌番号:00034674
- ^ 「まんがセブン」、芳文社、1988年全国書誌番号:00071871
- ^ 「ギャグまん」、芳文社、1983年全国書誌番号:00038421
- ^ V林田『麻雀漫画50年史』文学通信、2024年、209頁
- ^ 「快笑ギャグ」、芳文社、1983年全国書誌番号:00043006
- ^ 「Loving」、芳文社、1987年全国書誌番号:00055479
- ^ 「Mor love」、芳文社、1989年全国書誌番号:00074889
- ^ 「週刊漫画ゴールド」、芳文社、1990年全国書誌番号:00079487
- ^ 「週漫スペシャル」、芳文社、1994年全国書誌番号:00096001
- ^ 「まんがタイムlovely」、芳文社、1994年全国書誌番号:00098067
- ^ 「小説花音倶楽部」、芳文社、1996年全国書誌番号:00103888
- ^ 「別冊週漫スペシャル」、芳文社、1998年全国書誌番号:00109746
- ^ 「本当にあった(生)ここだけの話」、芳文社、2004年全国書誌番号:01006717
- ^ 「超本当にあった(生)ここだけの話」、芳文社、2007年全国書誌番号:01017215
- ^ a b 「Cita cita」、芳文社、-2010年全国書誌番号:01021622
- ^ “まんがタイムきらら☆マギカが定期刊行を終了、Vol.30を節目に”. コミックナタリー (2017年2月9日). 2024年10月7日閲覧。
- ^ “女性のための新感覚アンソロジー「HAKOBUNE」誕生、Vol.1表紙は八ツ目青児”. コミックナタリー. 2019年3月31日閲覧。
- ^ “芳文社のアンソロ・HAKOBUNEが「ラバコ」に改名、Vol.1発売”. コミックナタリー. 2019年3月31日閲覧。
- ^ “芳文社、初の公式マンガアプリ「COMIC FUZ(コミックファズ)」創刊!”. PR TIMES. 2019年3月31日閲覧。
- ^ “無料webマンガサイト「コミックトレイル」12/7(金)オープン!”. @Press. 2019年3月31日閲覧。
- ^ “「まんがタイムきらら」の人気キャラクターたちがRPGの世界に大集合!iOS&Android向けスマートフォンゲーム”. PR TIMES. 2018年3月6日閲覧。
- ^ “編集長、オススメのマンガを教えてください!2017”. イーブックイニシアティブジャパン. 2018年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月14日閲覧。
- ^ “実録!“漫画少年”誌 昭和の名編集者・加藤謙一伝”. 文京ふるさと歴史館. 2018年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月4日閲覧。
- ^ 中沢啓治『はだしのゲンはヒロシマを忘れない』岩波書店、2008年、13頁
- ^ 福間良明他『複数の「ヒロシマ」―記憶の戦後史とメディアの力学』青弓社、2012年
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 芳文社 - 公式ウェブサイト
- 芳文社 電子書籍 (@houbundenshi2) - X(旧Twitter)