コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

若葉町停留場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
若葉町駅から転送)
若葉町停留場
南より望む
わかばまち
Wakaba-machi
13 千歳町 (0.2 km)
(0.3 km) 長崎大学 15
所在地 長崎県長崎市若葉町4番21号先
北緯32度47分16.2秒 東経129度51分42秒 / 北緯32.787833度 東経129.86167度 / 32.787833; 129.86167 (若葉町停留場)
駅番号 14
所属事業者 長崎電気軌道
所属路線 本線(1号系統・□2号系統3号系統
キロ程 0.5km(住吉起点)
赤迫から0.8 km
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
1,400人/日
-2015年-
開業年月日 1952年昭和27年)4月
テンプレートを表示

若葉町停留場(わかばまちていりゅうじょう、若葉町電停)は、長崎県長崎市若葉町にある長崎電気軌道本線の路面電車停留場。駅番号は141号系統2号系統3号系統が停車する。

歴史

[編集]

若葉町停留場の開業は1952年(昭和27年)[1]。本線の大橋 - 住吉間の開通から2年後のことである[2]。開設の日付は不詳であるが、長崎電気軌道の4月10日発行の社報によると近日中に開業予定と記され、乗車券類の通達では4月22日付の通達文の中で先日開設したと記されていることから、4月11日から4月21日の間になると推察される。停留場名は社内募集によって付けられたものであり[2]、平和を願う思いから命名に至ったという[3]。他に入選作として「十字ヶ丘」と「緑ヶ丘」があり(社報による)、さらに命名案には「平和町」「青葉町」「あけぼの町」などがあった[3]。所在地である長崎市若葉町の町名は当停留場に由来するもので、地域の要望により1964年(昭和39年)に付けられた[1][3]。なお、停留場は当初「わかばちょう」と呼称していたが、1994年平成6年)に「わかばまち」へと変更されている[2][4]

1998年(平成10年)には国道206号住吉交差点の渋滞緩和のための拡幅工事に伴い、北隣に千歳町停留場が新設されたのを受けて停留場が南へ140メートルほど移設されている[2][5]

年表

[編集]

構造

[編集]

若葉町停留場は併用軌道区間にあり、道路上にホームが置かれる[7][8]。ホームは2面あり、南北方向に伸びる2本の線路を挟んで向かい合わせに配された相対式ホーム[8][9]。東側にあるのが長崎駅前方面行きのホーム、西側にあるのが赤迫方面行きのホームである[8]。このうち赤迫方面行きのホームはバス停との兼ね合いで長さが17.5メートル[6]と長崎駅前方面の半分しかなく、電車は1両しか停車できない[2]。そのためホームの手前で電車が信号待ちをする光景がよく見られる[2]

利用状況

[編集]

長崎電軌の調査によると1日の乗降客数は以下の通り。

  • 1998年 - 1,593人[1]
  • 2015年 - 1,400人[6]

周辺

[編集]

スーパーや商店が軒を連ねる[2]

バス路線

[編集]

長崎自動車(長崎バス)・長崎県交通局(県営バス)の「若葉町」バス停留所がある。

隣の停留場

[編集]
長崎電気軌道
本線(1号系統・□2号系統・3号系統)
千歳町停留場(13) - 若葉町停留場(14) - 長崎大学停留場(15)

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d 田栗 & 宮川 2000, p. 47.
  2. ^ a b c d e f g h 田栗 2005, p. 57.
  3. ^ a b c 岡田将平 (2016年1月27日). “路面電車の電停 西浜町なぜ二つ?”. 朝日新聞(地方版・長崎) (朝日新聞西部本社): p. 30 
  4. ^ a b c d 今尾 2009, p. 57.
  5. ^ “渋滞の解消へ、電停を統廃合 長崎市の路面電車”. 朝日新聞(地方版・長崎) (朝日新聞西部本社). (1998年5月8日) 
  6. ^ a b c 100年史, p. 124.
  7. ^ 100年史, p. 130.
  8. ^ a b c 川島 2013, p. 44.
  9. ^ 川島 2007, p. 116.

参考文献

[編集]
  • 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 12 九州沖縄、新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790030-2 
  • 川島令三全国鉄道事情大研究』 九州篇 2、草思社、2007年。ISBN 978-4-7942-1562-8 
  • 川島令三『四国・九州ライン 全線・全駅・全配線』 第5巻 長崎・佐賀エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2013年。ISBN 978-4-06-295161-6 
  • 田栗優一『長崎「電車」が走る街今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。ISBN 4-533-05987-2 
  • 田栗優一、宮川浩一『長崎のチンチン電車』葦書房、2000年。ISBN 4-7512-0764-4 
  • 長崎電気軌道株式会社『長崎電気軌道100年史』2016年。 

関連項目

[編集]