茂山逸平
茂山 逸平(しげやま いっぺい、1979年(昭和54年)6月12日 [1]- )は、狂言方大蔵流能楽師、俳優 [2]。重要無形文化財保持者(総合認定)[3]。二世茂山七五三の次男。京都市芸術新人受賞者、京都府文化賞奨励賞受賞者。
しげやま いっぺい 茂山 逸平 | |
---|---|
生年月日 | 1979年6月12日(45歳) |
出身地 | 日本・京都府 |
職業 | 狂言方大蔵流能楽師 |
活動期間 | 1983年- 現在 |
活動内容 |
1983年、『業平餅』の童で初舞台 1994年、『千歳』披く。同年、「花形狂言少年隊」を茂山茂と兄の宗彦と結成。 2000年、「心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会」旗揚公演。同年、NHK連続テレビ小説『オードリー』に出演。 2001年、『三番三』を披く 2003年、釣狐』を披く 2012年、『花子』を披く。 2014年、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』出演。 2023年、日本能楽会会員(重要無形文化財保持者総合認定)となる |
配偶者 | あり(2008年に結婚) |
著名な家族 |
祖父:四世茂山千作(人間国宝・文化勲章受賞者・日本芸術院会員) 伯父:五世茂山千作 父:二世茂山七五三(人間国宝) 兄:茂山宗彦 長男:茂山慶和 従兄:十四世茂山千五郎 従兄:茂山茂 従兄違:茂山竜正 従兄違:茂山虎真 従兄違:茂山鳳仁 従兄違:茂山蓮 |
公式サイト | お豆腐狂言 茂山千五郎家 |
主な作品 | |
NHK大河ドラマ 「武蔵 MUSASHI」 NHK朝の連続テレビ小説 「カーネーション」 「ごちそうさん」 「だんだん」 「オードリー」 「京、ふたり」 NHKドラマ 「夫婦善哉」 「大奥」 ラジオ α-STATION「α-SWEET CAFE」 映画 「将軍家光の乱心 激突」 「お引越し」 「ミュジコフィリア」 | |
受賞 | |
京都市芸術新人賞 京都府文化賞奨励賞 |
人物
[編集]1979年、茂山眞吾(二世茂山七五三)の次男として京都府に生まれる[2]。
父・二世茂山七五三、祖父・四世茂山千作、曽祖父・三世茂山千作に師事[4]。1983年、『業平餅』の童で初舞台を踏んだ[4]。能の子役としても広く活動していた。近年、能と狂言両方の子役を幅広く経験しているのは逸平と和泉流の石田淡朗の二人だけである[要出典]。
東山高等学校卒業[4]。立命館大学文学部日本史学専攻[5] 中退[要出典]。
1994年には、兄・宗彦、従兄弟の茂と「花形狂言少年隊」を結成[1]。2000年からは、心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修練磨の会(TOPPA!)を千三郎、正邦(現在の十四世千五郎)、宗彦、茂、童司(現在の三世千之丞)と共に主催[6]。2006年からは「HANAGATA」を正邦、宗彦、茂、童司と共に再開[6]、2020年以降は「Cutting Edge KYOGEN」と改称して活動している[7]
2006年秋から1年間、文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員としてフランスに留学した[6][8]。
帰国後の2008年に結婚[要出典]。2009年1月、第一子の長男慶和(よしかず)が誕生[9]。慶和は2013年の夏に初舞台を踏んだが、目前に死去した四世千作は、曾孫の初舞台を見ることができなかった[10]。また、2015年には第二子となる長女が誕生している[要出典]。
2009年から、日本舞踊尾上流家元の三代目尾上菊之丞と「逸青会」を主催する[11]。
2010年度、京都市芸術新人賞受賞[12]。2016年、「京都府文化賞奨励賞」受賞[13]。
俳優としても、小学生の頃から映画やドラマに出演するなど活躍している[1]。
出演
[編集]テレビ
[編集]- 関西テレビ☆京都チャンネル「β Bitter Bar」
- NHK連続テレビ小説「京、ふたり」:中村登 役(1990年)
- NHKドラマ館「終のすみか」:山本庄司 役(1999年)
- NHK連続テレビ小説「オードリー」:佐々木梓 役(2000年)
- TBS「水戸黄門」:徳川新之助 役(2000年)
- フジテレビ「学校の怪談 春の物の怪スペシャル」第1話:怪猫伝説(2001年3月27日)
- NHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」:紙屋宗仁 役(2003年)
- NHK金曜時代劇「柳生十兵衛七番勝負」:市橋勘左衛門 役(2005年)
- NHK連続テレビ小説「だんだん」:奥村雄三 役(2008年10月〜)
- NHKかんさい特集「おかんの逆襲〜我が家のリフォーム戦争〜」:田中雄太 役(2009年7月31日)
- NHK連続テレビ小説「カーネーション」:吉岡栄之助 役(2012年)
- NHK土曜ドラマ「夫婦善哉」:松川 役(2013年)
- NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」:川久保啓司 役(2014年1月〜)
- 京都、希林の宴〜とっておきの仕出し巡り〜(2015年12月17日、NHK BSP)[14]
- NHK木曜時代劇「ちかえもん」:平野屋手代佐七 役(2016年1月〜3月)、赤穂浪士役
- NHK・Eテレ語学講座『旅するスペイン語』出演(2017年) [11]
- NHKドラマ・「大奥」(2023年)、孝明天皇役
ラジオ
[編集]- α-STATION「α-SWEET CAFE」(2008年2月〜、童司と隔週交互で担当)
映画
[編集]- 「将軍家光の乱心 激突」:竹千代 役 (1989年東映)
- 「お引越し」: 大木ミノル 役(1993年)
- 「ミュジコフィリア」(2021年)
コンサート
[編集]- HYDE - 「20th Orchestra Concert 2021 HYDE HEIANJINGU」(2021年7月31日・8月1日)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “次世代の能楽師が人間国宝の祖父・父から受け継ぐもの/茂山逸平さんインタビュー”. Bunkamura公式. 2024年6月4日閲覧。
- ^ a b “茂山逸平 しげやまいっぺい”. NHKアーカイブス. 2024年6月4日閲覧。
- ^ “重要無形文化財保持者(総合認定)の新たな認定/日本能楽会新会員(令和5年・2023年、第18次増員)”. 能楽マガジン NOH + (2023年8月19日). 2024年6月4日閲覧。
- ^ a b c “茂山 逸平”. 東山中学・高等学校. 2024年6月4日閲覧。
- ^ “「オードリー」でもおなじみの茂山逸平君(文学部4回生)が「茂山宗彦・茂山逸平と狂言へ行こう」を出版!”. 立命大学校友会 (2002年3月6日). 2024年6月4日閲覧。
- ^ a b c “出演者紹介”. パルコ劇場 HANAGATA狂言. 2024年6月4日閲覧。
- ^ “浪切ホール開館20周年事業 『Cutting Edge KYOGEN 真夏の狂言大作戦2022』開催”. ぴあ (2022年4月25日). 2024年6月4日閲覧。
- ^ 「能狂言インタビュー 狂言方大蔵流 茂山逸平」『KENSYO』第96巻、SECTOR88。
- ^ 中村純『茂山逸平風姿和伝 ぺぺの狂言はじめの一歩』春陽堂書店、2019年、49頁。
- ^ 中村純『茂山逸平風姿和伝 ぺぺの狂言はじめの一歩』春陽堂書店、2019年、52,57頁。
- ^ a b “大蔵流狂言師茂山逸平氏によるレクチャー・デモンストレーション”. パリ日本文化会館. 2024年6月4日閲覧。
- ^ “京都市芸術振興賞 京都市芸術新人賞”. 京都市役所. 2024年6月4日閲覧。
- ^ “「第34回京都府文化賞」の受賞者の決定及び授賞式の開催について”. 京都府文化スポーツ部文化芸術振興課 (2016年1月5日). 2024年6月4日閲覧。
- ^ “NHK BSプレミアム 「京都 名門のうたげ〜樹木希林の"仕出し"巡り〜」 再放送のご案内”. 杉本節子のだいどこ日記 (2016年11月5日). 2021年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月27日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- オフィシャルブログ
- 茂山 逸平(しげやま いっぺい) – お豆腐狂言 茂山千五郎
- 茂山逸平 (@IppeiShigeyama) - X(旧Twitter)
- 茂山逸平 - NHK人物録