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茂怜羅オズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
茂怜羅 オズ
名前
カタカナ モレイラ オズ
ラテン文字 MOREIRA Ozu
基本情報
国籍 日本の旗 日本
ブラジルの旗 ブラジル
生年月日 (1986-01-21) 1986年1月21日(38歳)
出身地 コパカバーナ
身長 190cm
体重 90kg
選手情報
在籍チーム 日本の旗 東京ヴェルディBS
ポジション フィクソ
利き足 右足
ユース
ブラジルの旗 ヴァスコ・ダ・ガマ
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2003-2005 ブラジルの旗 ヴァスコ・ダ・ガマ
2006 ドイツの旗 ウニオン・ブラジル
2007-2015 日本の旗 レキオス
2015 イランの旗 アンザリ
2015-2016 スペインの旗 バルセロナ
2016-2017 日本の旗 FUSION
2017- 日本の旗 東京ヴェルディ
代表歴2
2004-2005 ブラジルの旗 サンパウロ州選抜
2013-  日本 106 (113)
監督歴
2011-2012  日本(選手兼任コーチ)
2016-2017 日本の旗 FUSION(選手兼任監督)
2017- 日本の旗 東京ヴェルディ(選手兼任監督)
2020-  日本(選手兼任監督)
1. 国内リーグ戦に限る。
2. 2021年11月9日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

茂怜羅 オズ(もれいら おず、1986年1月21日 - )は、リオデジャネイロ出身で日本に帰化したビーチサッカー選手、ビーチサッカー指導者。日本代表選手兼監督。ポジションはフィクソ

FIFAビーチサッカーワールドカップでは最優秀選手を争う実力者で、2019年大会では実際に最優秀選手に輝いた[1][2]。また、世界最高のフィクソとも呼ばれ[3][4]、高い身長から繰り出される精確な長距離フリーキックも武器である[1][5][6]。また、2019年には日本代表史上初の100得点を記録した[6]

クラブ歴

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1986年にオスマル・モレイラの名でリオデジャネイロコパカバーナに生まれた。6歳の時にコパカバーナのビーチでビーチサッカーを始め[3]、将来のブラジル代表を担う選手の一人として期待されていた[5]。10歳の時にはコパカバーナで行われたブラジル代表の試合の前座として彼の所属したスクールは5000人の観客の前で親善試合を行った[5]。また幼少期にはビーチサッカーと並行してサッカーも行っており、実際に14歳の時にはCRヴァスコ・ダ・ガマの下部組織に加入[7]、サッカークラブからのオファーも相次いでいたが[3]、スパイクを履いている自分に違和感を覚え16歳でビーチサッカーを選択した[7][3][5]

ブラジル代表に嘱望される人材であったものの、本人はブラジル代表には全く興味がなく、興味の方向は海外でプレーし新たな文化に接する事であった[6]。2006年に渡独、ウニオン・ブラジルに加入した[7]

2007年、21歳で沖縄県に本拠地を置くレキオスFCに加入[7]。日本については大した知識も持ち合わせていなかったものの、沖縄の人間の温かみや日本の便利さ、安全さに心を打たれた[7][5]。2009年にレキオスは東京に移転[7]。その後は同じくブラジル出身でビーチサッカー日本代表監督を務めていたラモス瑠偉と接し、日本へ帰化するために助力を受けた[7][6]。2012年12月12日に帰化[7][4][6]、すぐに日本代表にも招集されるようになった[7]

2015年にFCバルセロナに加入、ムンディリアート・ジ・クルーベスで優勝[7]、また同年に沖縄県にコパカバーナ・ビーチサッカースクールを設立した[8]。2016年にはFUSIONに籍を置きながら、イタリアのヴィアレッギオでプレーし、イタリアリーグ史上2人目の日本人選手となった他、ユーロウィナーズカップを制した[9][5]。その後もロシアのFCシティBSCロコモティフ・モスクワ、ポルトガルのスポルティングCP、イスラエルのクファル・カシームBSCでもプレーした。2017年にJリーグクラブでは初めてビーチサッカーに進出した東京ヴェルディBSに加入[10]。選手兼任監督を務めながら、さらにスポンサー営業も自ら行っている[11]。さらに2020年には日本のクラブとして初めてムンディリアート・ジ・クルーベスに進出させた[11]

代表歴

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代表初の大会となったAFCビーチサッカー選手権2013では最優秀選手に輝き[1]2013 FIFAビーチサッカーワールドカップでは主将を務めてシルヴァーボールに輝いた[12]。2014年に始まったビーチサッカー・スターズでは初年度からベストファイブに選出され、以降も毎年のように選出されている[2]

AFCビーチサッカー選手権2015では得点王の一人に輝いた[1]

AFCビーチサッカー選手権2019では得点王兼最優秀選手賞に輝き、日本代表も史上初の優勝を果たした[13]。同年のワールドビーチゲームズウルグアイ代表戦で代表100得点目を記録[14]、翌月のビーチサッカーインターコンチネンタルカップで代表100試合出場を達成した[2]。2019 FIFAビーチサッカーワールドカップでは4位に輝き、これは2005年大会以来三度目の日本代表史上最高記録、自身はゴールデンボールに輝いた[15]

2020年7月に日本代表監督に就任、選手兼任監督となった[16]。監督として初めて臨んだ2021 FIFAビーチサッカーワールドカップでは準優勝し、日本代表史上最高記録となった。

参考文献

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  1. ^ a b c d Ozu Moreira: Asian game has more depth than ever. Asian Football Confederation. 9 March 2019.
  2. ^ a b c Japan Beach Soccer National Team's MOREIRA Ozu named as the Best Five of the World at the Beach Soccer Stars 2019. Japan Football Association. 16 November 2019.
  3. ^ a b c d リオ生まれの日本代表キャプテン、ビーチサッカー・茂怜羅オズとは何者か”. Sportiva (4 December 2016). 9 November 2021閲覧。
  4. ^ a b Ozu, um 'samurai' de Copacabana que sonha ser campeão mundial. SAPO. 8 July 2015. (in Portuguese).
  5. ^ a b c d e f Ozu: “I want to take Japan to a World Cup title". Beach Soccer Worldwide. 10 December 2019.
  6. ^ a b c d e Ozu: I turned down Brazil because I fell in love with Japan. FIFA.com. 31 October 2019.
  7. ^ a b c d e f g h i j 師はラモス瑠偉。W杯3回出場の 茂怜羅オズはなぜ日本を選んだのか”. Sportiva (8 March 2019). 9 November 2021閲覧。
  8. ^ Ozu opens beach soccer school for children. Beach Soccer Worldwide. 8 April 2015.
  9. ^ Ozu Moreira è un giocatore del Viareggio Beach Soccer.. Viareggio Beach Soccer. 15 April 2016.
  10. ^ バルサで世界一になったサッカー選手。 茂怜羅オズは大志を抱く”. Sportiva (20 March 2019). 5 November 2021閲覧。
  11. ^ a b 世界一になっても満足しない茂怜羅オズ。 ビーチサッカー日本代表 新監督に茂怜羅オズが就任!”. J SPORTS (10 March 2019). 9 November 2021閲覧。
  12. ^ And the winners are…. FIFA.com. 29 September 2013.
  13. ^ Outstanding Ozu claims MVP and top scorer awards. Asian Football Confederation. 17 March 2019.
  14. ^ Swiss and UAE share 19 goals on day 1 in Qatar. Beach Soccer Worldwide. 11 October 2019.
  15. ^ Russia comeback denies Japan bronze finish, Ozu wins Golden Ball. Asian Football Confederation. 2 December 2019.
  16. ^ Ozu officially introduced as new Japan coach. FIFA. 23 July 2020. Retrieved 3 October 2020.

外部リンク

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