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茂木一司

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茂木 一司(もぎ かずじ、1956年8月 - )は、日本美術家教育学者群馬大学名誉教授。専門は構成教育論、ワークショップ学習論、インクルーシブ美術教育学。日本色彩教育研究会会長、NPO法人ワークショップデザイナー推進機構[1]理事長、NPO法人まえばしプロジェクト理事。

略歴

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鹿児島大学教育学部講師・助教授、群馬大学教育学部准教授・教授を歴任。現在、群馬大学名誉教授跡見学園女子大学文学部人文学科教授。

研究分野

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主に美術教育学・構成論

  • ルドルフ・シュタイナーと美術教育に関する研究
  • アートワークショップ(メディアと身体に関する協同的な表現の学び)に関する総合的研究
  • インクルーシブ美術教育に関する研究(障害児者、高齢者、異文化などに関する表現学習を中心として)
  • 構成教育に関する研究 (バウハウスの基礎教育とその影響に関する研究:英国のBasic Designに関する史的研究)

著書・論文

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著書

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  • 『美術・造形の基礎』(共著) (産業図書、1987年)
  • 『現代造形美術指導実践全集』 (共著)(日本教育図書センター、1988年)
  • 『デザイン教育大事典』 (共著)(鳳山社 、1989年)
  • 『造形教育事典』(共著) (建帛社、1991年)
  • 『現代造形・美術教育の展望』(共著) (新曜社、1992年)「基礎ということ」を分担執筆
  • 『デザイン教育ダイナミズム』 (共著)(建帛社、1993年)「イギリスのデザイン教育-Basic Designを中心とした過去,現在,未来-」を分担執筆
  • 『美術科教育の基礎知識(三訂版)』(共編著) (建帛社、2000年)
  • 『International Dialogues about Visual Culture, Education and Art』(共著)(Intellect、2008年)
  • 『文学・芸術は何のためにあるのか? (未来を拓く人文・社会科学17)』(共著)(東信堂、2009年)
  • 『美術科教育の基礎知識(四訂版)』(共編著) (建帛社、2010年)
  • 『協同と表現のワークショップ』(代表編集・共著) (東信堂、2010年、改訂2版、2014年)
  • 『ワークショップと学び2 場づくりとしてのまなび』(共著)(東京大学出版会、2012年)
  • 『色のまなび事典』(共編著)(全3巻、星の環会、2015年)
  • 『美術教育ハンドブック』(共著)( 三元社 、2018年)
  • 『とがびアートプロジェクト』(代表編集・共著) (東信堂、2019年)
  • 『The International Encyclopedia of Art and Design Education Vol.3』(共著)( Wiley-Blackwell 、2019年)
  • 『 色彩ワークショップ 』(代表編集・共著) (日本色研事業、2020年)

論文

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  • 「フォルメンに関する一考察(1)」『鹿児島大学教育学部研究紀要』(単著)(1984年)
  • 「フォルメンに関する一考察(2)」『鹿児島大学教育学部研究紀要』(単著)(1986年)
  • 「ルドルフ・シュタイナーと美術教育―部分と全体の観点より―」『日本美術教育研究紀要』社団法人日本美術教育連合(単著)(1986年)
  • 「シュタイナーと美術教育(2)―感覚教育を中心に―」『美術教育学』(単著)(1986年)
  • 「生涯学習としての美術教育―公開講座「楽しい色彩」の実践を通して―」『鹿児島大学教育学部研究紀要』(単著)(1990年)
  • 「盲児の造形教育に関する一考察」『美術教育学』(共著)(1991年)
  • 「イギリスの中等美術教員養成教育(1) ―レスター・ポリテクニクの事例研究―」 『大学美術教育学会誌』(単著)(1993年)
  • 「イギリスの中等美術教員養成教育(2) ―レスター・ポリテクニクの事例研究―」『美術教育学』(単著)(1993年)
  • 「イギリスの中等美術教員養成教育(3) ―レスター・ポリテクニクの事例研究―」『美術教育学』(単著)(1994年)
  • 「イギリスの中等美術教員養成教育―レスター・ポリテクニクのアンケート調査―」『大学美術教育学会誌』(単著)(1994年)
  • 「イギリスの中等美術教員養成教育(4) ―アニル・バリアの教育実習―」『大学美術教育学会誌』(単著)(1995年)
  • 「イギリスの中等美術教員養成教育―PGCEコースのアンケート調査の比較―」 『佐賀大学美術・工藝教育学 宮脇理退官記念号』第2号、(単著)(1995年)
  • 「なぜ、どうやって、美術を教えるの?―中学校美術科の困惑と教員養成:九州地区の事例研究―」『アート・エデュケーション』(1995年)
  • 「コンピュータと造形教育―CG教育の理念と実践―」『鹿児島大学教育学部研究紀要』(単著)(1996年)
  • 「アニメ教育の実践研究―公開講座「親子CG教室」を通して―」『群馬大学教育実践研究』(共著) (2001年)
  • 「知的障害児の美術教育の実践研究 ―描く活動の場合―」 『群馬大学教育実践研究』(共著) (2002年)
  • 「メディア教育としての美術教育の試み ―知的障害児の美術教材の事例を通して―」 『群馬大学教科教育研究』(共著) (2002年)
  • 「知的障害児の美術教育の実践研究 第2報」 『群馬大学教科教育研究』(共著) (2003年)
  • 「アニメ教育の実践研究―CGパペットアニメを中心に―第2報」『群馬大学教育実践研究』(共著) (2003年)
  • 「構成教育の史的研究ノート−イギリスの基礎デザイン運動:ビクター・パスモアとリチャード・ハミルトンの教育」『デザイン学研究特集号 構成学の展開』(単著) (2003年)
  • 「障害児の色彩に関する実践的研究」『色彩教育』(単著) (2003年)
  • 「美術教育におけるメディア教材の研究 第2報 -知的障害児の色彩学習を中心に-」 『群馬大学教育実践研究』(共著) (2004年)
  • 「演劇的要素を取り入れた美術鑑賞の実践研究-教員養成大学における小学校教科専門科目:図画工作の授業改善の試み-」 『大学美術教育学会誌』(共著) (2005年)
  • 「知的障害児の美術教育 第3報」 『群馬大学教科教育研究』 (共著) (2005年)
  • 「地域貢献事業報告:ハートフルアート展-地域に根ざした障害児のアート活動への支援-」 『群馬大学教科教育研究』 (2005年)
  • 平成14-16年度 科学研究補助金 基盤研究(B)(1)報告書『イメージ・感性開発のためのメディア活用型総合学習パッケージの開発―美術館等におけるワークショップ及び学習デザインの教材開発に関する調査・研究―』 (共著) (2005年)
  • 「知的障害児の美術教育の実践研究-ケータイというメディアの可能性―」 『日本美術教育研究論集』 (共著) (2005年)
  • 「地域理解のためのメディア・リテラシー実践-異文化交流とオルタナティブなコミュニケーション回路構築-」 日本教育メディア学会『教育メディア研究』 (共著) (2005年)
  • 「情報メディア時代の新しい表現の学び-造形・メディア・ワークショップにおけるファッシリテーターの役割と共同的学びの事例-」 (共著)  『大学美術教育学会誌』 (2006年)
  • “Implications of Media—Technology—Based Workshops for Art Education for All”, International InSEA Congress 2006, Viseu, Portugal . 1―5 March, 2006: ‘Interdisciplinary Dialogues in Arts Education’ , Proceeding CD—ROM
  • 「映像・メディア・ワークショップの実践的研究―障害児を事例に―」『群馬大学教育実践研究』 (共著) (2006年)
  • 「絵巻をつかったワークショップの実践研究―「なりきりえまき」を例として―」『大学美術教育学会誌』 (共著) (2007年)
  • A Practical Study on a Workshop Using a Picture Scroll (Emaki) ―Narikiri Emaki Project―, Horizonte InSEA 2007 Germany―insea Art Education Research and Development Congress, Proceeding CD―ROM
  • 「ワークショップとしての学びの場の創出―「学びの繭」展から人茶ワークショップカフェへ―」『日本教育工学会第23回全国大会講演論文集』 (共著) (2007年)
  • 「成果の社会還元としての展覧会という試み―ラーニングアート・ワークショップ「学びの繭」文化を語る子どもたち展―」『群馬大学教科教育学研究』 (共著) (2007年)
  • 平成17-18年度文部科学省科学研究補助金基盤研究(B)(課題番号17330188)『芸術・文化の発信・交流を促す学習環境のデザインとワークショップ教材の実践・評価―異文化理解のためのメディア活用型総合学習パッケージの開発の調査・研究―』 (共著) (2007年)
  • 「ゆるやかな学びの創造─人茶ワークショップカフェの実践─」『群馬大学教育実践研究』 (単著) (2008年)
  • 「屏風を題材としたワークショップの研究—イタリアと日本の小学校4年生の場合—」『日本美術教育研究論集』 (共著) (2008年)
  • 「知的障害者を対象にした造形と音楽のコラボレーションによる表現ワークショップ─「からだでつくろう!!からだでうたおう!!」を事例にして─」『群馬大学教育実践研究』 (共著) (2008年)
  • “The Narikiri Emaki(Picture scroll)project” 'International Journal of Education through Art’ (共著) (2008年)
  • 「図画工作教育へのワークショップ型学習の導入の試み─群馬大学教育学部附属小学校の事例─」『群馬大学教育学部紀要 芸術・技術・体育・生活科学編』(共著) (2009年)
  • 「美術鑑賞教育へのワークショップ型授業の導入の試み―群馬大学教育学部附属小学校の事例─」『群馬大学教育学部紀要 芸術・技術・体育・生活科学編』(共著) (2010年)
  • 「協同的創造を生み出すワークショップ学習の研究─「屏風ワークショップ@バークレイ2009」を事例にして─」『群馬大学教育実践研究』 (共著) (2011年)

他多数

所属学会

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  • 大学美術教育学会
  • 美術科教育学会
  • 日本デザイン学会
  • 美学会
  • NSEAD(National Society for Education in Art and Design、全英美術デザイン教育学会)
  • INSEA (International Society for Education through Art、世界美術教育学会 アジア地区代表委員2015-17)
  • 日本美術教育連合 (理事)
  • 日本色彩教育研究会 (会長)
  • 日本教育工学会

関連項目

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脚注

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外部リンク

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