荒殿誠
荒殿 誠(あらとの まこと[1][2][3])は、日本の化学者。理学博士。物理化学、機能物質化学が専門[4]。コロイドおよび界面化学を主とした物理化学的手法(熱力学的手法および分光学的手法)に立脚し、また流体/流体界面を主対象として研究[3]。九州大学教授(大学院理学府化学専攻・理学部化学科)を経て[3]、2020年度現在九州大学理事・副学長・プロボスト[1]。
経歴
[編集]鹿児島県立甲南高等学校卒業[2]。1975年3月、九州大学理学部化学科卒業[1][2]。1977年3月、同大学院理学研究科修士課程修了[1](理学修士[4])。1980年3月に同博士課程を修了し[1]、「Thermodynamic studies on the adsorption of surface active substances at water/hexane interface(界面活性剤の水/へキサン界面吸着に関する熱力学的研究)」で理学博士号取得[5]。同年4月より日本学術振興会特別研究員を経て、1985年2月より九州大学理学部化学科助手を務める[1]。1989年10月、九州大学理学部化学科助教授に就任[1][2]。1990年8月、ドイツのマックス・プランク研究所に研究員として留学[1][2]。1997年4月に九州大学教授に昇任[1][2]。2010年7月から2014年7月まで九州大学大学院理学研究院長を兼任し、2014年10月からは九州大学理事・副学長を兼任[1]。2017年3月、教授を退任(理事・副学長は引き続き務める)[6]。2020年10月1日より理事・副学長・プロボスト[1]。
日本化学会、International Association of Colloid and Interface Scientists(国際コロイド及び界面化学会)、日本熱測定学会、日本高圧力学会に所属[4]。