莊智世惠
莊 智世惠 (荘 智世恵) | |
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出身地 | 日本 静岡県 浜松市 |
学歴 |
東京藝術大学 ウィーン国立音楽大学 |
ジャンル | クラシック音楽 |
職業 |
声楽家(メゾソプラノ、アルト) 音楽教育者 |
莊 智世惠(しょう ちよえ[1])は、日本の声楽家(メゾソプラノ、アルト)。音楽教育者。新字体で「荘智世恵」と記載されることが多い[2]。姉はピアニストの莊良江[3]。
経歴
[編集]静岡県浜松市出身[3]。1955年(昭和30年)東京藝術大学入学[4]。1959年(昭和34年)東京藝術大学卒業。畑中良輔に師事。1960年(昭和35年)専攻科在学中にオーストリア政府給費留学生として渡欧。ウィーン国立音楽大学でエリーザベト・ラドー、リリー・コラー、エリック・ヴェルバ、ヨーゼフ・ヴィット等に師事、発声、ドイツ歌曲・オラトリオ、オペラの各分野を学んだ。1963年(昭和38年)同アカデミーを最優秀で卒業。ザルツブルク音楽祭のコンサートに出演、ブラームス『アルト・ラプソディ』を独唱。また、ウィーン音楽祭アンサンブルの一員としてイタリア各地を演奏旅行。フランク・マルタン『魔法の酒』ブランゲネ、バッハのカンタータ、ヘンツェ、ノーノの作品を歌う。その後、ウルム歌劇場と専属契約を結び、数多くのオペラに出演する他、ウィーン、グラーツ、ザルツブルク、スイス各地でスイス・ロマンド管弦楽団とのヴェルディ『レクイエム』、メンデルスゾーン『パウルス』協演を始めとするオラトリオ、リサイタル、放送、レコーディング等、多彩な演奏活動を行い、1969年(昭和44年)帰国。
帰国以来、二期会や東京室内歌劇場などで、ロッシーニ『セビリアの理髮師』、ビゼー『カルメン』、モーツアルト『フィガロの結婚』、ムソルグスキー『ボリス・ゴドゥノフ』、ヨハン・シュトラウス2世『ジプシー男爵』、ニコライ『ウインザーの陽気な女房達』、ヴォルフガング・フォルトナー『血の婚礼』、菅野浩和『昔ばなしによる変奏曲とパルティータ』等のオペラに出演する[2]他、リサイタル、オラトリオ、オーケストラとの協演、放送、レコーディング等に活躍。
音楽教育面でも、国立音楽大学教授を務めるなど、数多くの後進の育成に力を注いでいる。主な門下生に西義一、松下雅人[5]、武村愛子[6]、大滝実[7]、土方京子[8]、前川朋子[9]、黒田晋也[10]、山崎三代子[11]、末和子[12]、浜田慎也[13]、牧野正人[14]、海出智和子[15]、鈴木芳惠[15]、法嶋隆志[16]、関谷裕子[17]、折河宏治[18]、水船桂太郎[19]、加藤和子[20]、秋山尚子[20]、西村裕子[21]、武仲千恵[22]、新美立子[23]、MIYUKI[24]、鈴木茂明[25]、斉藤紀子[26]、髙谷晶子[27]、山本幸雄[28]、山田佳代子[29]、江﨑亜希子[30]、小澤慎吾[31]、那知上晃[32]などがいる。現在も毎年公開レッスンを開催するなど、指導の第一線で活躍している[1]。
二期会会員[33]。ドイツ連邦共和国声楽教育家連盟会員[1]。国立音楽大学名誉教授[1]。
受賞歴
[編集]- 1963年(昭和38年)日本音楽コンクール第2位[34]
- ヴェルヴィエ国際声楽コンクール(ベルギー )メゾ=アルト部門第2位[1]
- ザルツブルク国際夏期音楽アカデミー主催声楽コンクール第1位[1]
- 1973年度(昭和48年度)第1回ウィンナーワルド・オペラ賞(のちのジロー・オペラ賞)
- 1973年(昭和48年)第12回音楽クリティッククラブ賞本賞(荘智世恵アルト・リサイタルの功績:1973年3月29日 大阪厚生年金会館 中ホール)[35]
- 1975年度(昭和50年度)文化庁芸術祭 音楽部門優秀賞「荘智世恵独唱会」の演奏に対し[36]
楽界活動
[編集]- 1996年(平成8年)第1回 - 1999年(平成11年)第2回静岡国際オペラコンクール審査員[37]
- 2005年(平成17年)第9回P.I.A.Japan音楽コンクール ドイツリート部門審査員[38]
主なディスコグラフィー
[編集]訳書
[編集]- 『歌唱芸術のすべて(Der wissende Senger Gesanglexikon in Skizzen)』フランツィスカ・マルティーンセン=ローマン著 荘智世恵、中澤英雄 共訳 1994年3月 音楽之友社[39]
脚注・出典
[編集]- ^ a b c d e f “声楽公開レッスン 講師:莊智世惠 名誉教授”. 国立音楽大学. 2020年4月10日閲覧。
- ^ a b “荘智世恵”. 昭和音楽大学オペラ情報センター. 2020年4月10日閲覧。
- ^ a b “荘良江のピアノリサイタル”. 浜松市立中央図書館. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “平成16年7月 東京藝術大学音楽学部同声会”. 同声会報№3. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “松下雅人”. 愛知祝祭管弦楽団. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “武村愛子・内藤裕子ジョイントコンサート”. 神戸市民文化振興財団. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “指揮・指揮法”. 武蔵野音楽大学. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “第41回やすらぎコンサート”. 岐阜市民病院. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “about”. 前川朋子. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “黒田晋也のクロシックコンサート”. 浜松市文化振興財団. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “ごあいさつ 小郡音楽祭実行委員長・音楽監督 山崎 三代子”. 小郡音楽祭. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “末和子 春のサロンコンサート”. ソレイユ音楽事務所. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “春のチャリティーコンサート”. みしまプラザホテル. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “プロフィール-バロック”. 牧野正人. 2020年4月10日閲覧。
- ^ a b “楽器別登録アーティスト:声楽”. ティアプロデュース. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “指導者について”. 東京都市大学グリークラブ. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “感謝と祈りの賛美 独唱用伴奏譜”. Amazon. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “折河宏治”. 日本声楽家協会. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “アーティストプロフィール”. MILKY★WAY. 2020年4月10日閲覧。
- ^ a b “出演者プロフィール”. 2018年度モンミュゼCONCERT 第2回. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “西村虔牧師”. 小岩四恩キリスト教会. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “ちよぴたブログ”. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “プロフィール”. ピアチェーレ ムジカ. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “出張演奏Singer☆MIYUKI”. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “第25回三重県合唱講習会要項”. 三重県合唱連盟. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “KSCO オペラ『椿姫』ハイライト”. カワイ音楽振興会. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “コース紹介”. TOMO音楽教室. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “ボイス&コーラス ミントグリーンブレス”. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “2017年03月05日”. 和ゴコロくらぶ. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “春の祭典2018”. おりなす八女文化事業振興会. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “歌手紹介”. 府中オペラシティ. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “那知上 晃”. 2021年2月12日閲覧。
- ^ “二期会のアーティスト一覧 メゾソプラノ・アルト会員”. 東京二期会. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “入賞者一覧”. 日本音楽コンクール. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “これまでの『音楽クリティック・クラブ賞』受賞者”. 関西クラシック音楽情報. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “文化庁芸術祭賞受賞一覧 s41_s50”. 文化庁. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “第2回概要・結果”. 静岡国際オペラコンクール. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “第9回P.I.A.Japan音楽コンクール”. NPO法人P.I.A.Japan. 2020年4月10日閲覧。
- ^ “歌唱芸術のすべて”. 山本隆則. 2020年4月10日閲覧。