菅原石廬
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菅原 石廬(すがわら せきろ、1934年11月28日[1] - 2010年11月13日)は、日本の篆刻家・彫刻家。篆刻を小林斗盦、彫刻を朝倉文夫に師事。本名、一廣(かずひろ)。字、大伯。石廬は号。斎号に鴨雄緑齋、憙研室あり。神奈川県出身。
略歴
[編集]- 1934年 - 神奈川県横須賀市に生まれる
- 1954年 - 小林斗盦に師事
- 1955年 - 日本書道美術院展 美術院賞 受賞、日展篆刻部 初入選、朝倉文夫に師事
- 1956年 - 謙慎展 謙慎賞 受賞、毎日書道展 毎日賞 受賞
- 1958年 - 日展彫刻部 初入選(以後10回)
- 1959年 - 謙慎展 顧問賞 受賞
- 1961年 - 日展篆刻部 特選・苞竹賞 受賞、日彫展 日彫賞 受賞
- 1962年 - 日彫展 日彫賞 受賞(2)
- 1966年 - 第七回現代日本美術展 入選(彫刻)
- 1967年 - 謙慎展 梅花賞 受賞
- 1971年 - 毎日展審査員(以後4回)
- 1972年 - 謙慎展 梅花賞 受賞(2)
- 1973年 - 日展 特選 受賞(2)
- 1975年 - 謙慎書道会常任理事・審査員 就任
- 1982年 - 日展審査員(初)
- 1983年 - 日展 会員、大東文化大学講師(〜1992年)
- 1984年 - 読売書法会理事・審査員・企画委員 就任(以降審査員10回)
- 1992年 - 埼玉大学講師(〜1993年)
- 1993年 - 日展審査員(2)
- 1994年 - 謙慎印会理事長 就任(1995年全日本篆刻連盟に合併、常任理事就任)
- 1995年 - 日展会員賞 受賞、西泠印社海外名誉社員 就任
- 1998年 - 東京学芸大学講師(〜2006年)
- 1999年 - 日展審査員(3)、全日本書道連盟理事、書美術振興会評議員 就任
- 2000年 - 日展評議員 就任、謙慎書道会総務 就任
- 2003年 - 全日本篆刻連盟副会長 就任
- 2004年 - 個展「菅原石廬篆刻展」開催(於GINZA TANAKAホール)
- 2006年 - 日展審査員(4)
- 2010年 - 急性呼吸不全により死去[1]、三田・玉鳳寺に埋葬される
主な作品
[編集]- 「尋行数墨」- 昭和36年日展 特選
- 「泥牛吼月」- 昭和48年日展 特選
- 「墨守成法」- 昭和63年日展
- 「臨難鋳兵」- 平成5年日展
- 「行百里者半九十」- 平成6年日展
- 「遊目騁懐」- 平成7年日展 会員賞
- 「変幻作態」- 平成12年日展
- 「尋常之溝無呑舟之魚」- 平成12年謙慎書道会展
- 「不若二耳之聴」- 平成14年謙慎書道会展
- 「觜廬都地」- 平成14年全日本篆刻連盟展
- 「斅顰」- 平成14年日展
著書
[編集]編著
[編集]- 『篆刻のてびき』(1991年、二玄社)
- 『鴨雄緑齋古璽印選』二帙十六冊原鈐印譜(1996年、菅原石廬)
- 『中国璽印集粹』一帙十六冊(1997年、二玄社)
- 『続篆刻のてびき』(2004年、二玄社)
- 『石廬印存 菅原石廬篆刻展作品集』(2004年、アートライフ社)
- 『鴨雄緑齋中国古璽印精選』(2004年、アートライフ社)
論考
[編集]- 「関于戦国璽及秦印中所見的仮借字」(『印学論談 西泠印社建社九十周年記念論文集』 1993年、西泠印社出版社)
- 「戦国璽秦印に見る仮借字について」(『大東書道研究』第二号、1994年、大東文化大学書道研究所)
- 「西漢の蛇鈕印(田字格)についての考察」(『大東書道研究』第三号、1995年、大東文化大学書道研究所)
- 「『中国璽印集粹』に見る諸官印概述」(『大東書道研究』第六号、1998年、大東文化大学書道研究所)
- 「有関『中国璽印集粹』中諸官印概述」(『西泠印社国際印学研討会論文集』 1998年、西泠印社出版社)
共編・共著
[編集]- 『書道辞典』(1975年、東京堂出版) - 中国古印関連の項目を担当
- 『中国古今名印選 呉昌碩』(1991年、NHK学園)
- 『読売書法講座1 篆隷書・篆刻』(1992年、読売新聞社)
- 『篆刻入門』(1994年、淡交社)
- 『篆隷名品選6 楊沂孫・楊峴・呉大澂』(2000年、二玄社)
寄稿
[編集]- 「西泠印社に於ける日本篆刻家作品聯展」(『書品』296号、1988年、東洋書道協会)
- 「中国古印雑感」(『書道研究』1990.5月号、1990年、芸術新聞社)
- 「篆刻のたのしみ」(『墨』85号、1990年、芸術新聞社)
- 「魅惑の石印材」(『墨スペシャル 文房四宝のすべて』 1992年、芸術新聞社)
- 「中国古印の鑑賞」(書道月刊誌「玄海」、1982-1989年、書道玄海社)
- 「明清の文人書画と遊印」(『墨』114号、1995年、芸術新聞社)
- 「中国古印コレクションとその鑑賞法」(『書に游ぶ』12号、2002年、クリエイティブアートとまと)
- 「中国古鏡の鑑賞」(書道月刊誌「玄海」、2002-2005年、書道玄海社)
- 「書家の仕事」(『墨』166号、2003年、芸術新聞社)
脚注
[編集]出典
[編集]- 『石廬印存 菅原石廬篆刻展作品集』(2004年、アートライフ社)参照(1934年〜2003年の項)