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萩原寺

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萩原寺
萩の花と本堂
萩の花と本堂
所在地 香川県観音寺市大野原町萩原2742番地
位置 北緯34度4分16秒 東経133度41分18.4秒 / 北緯34.07111度 東経133.688444度 / 34.07111; 133.688444 (萩原寺)座標: 北緯34度4分16秒 東経133度41分18.4秒 / 北緯34.07111度 東経133.688444度 / 34.07111; 133.688444 (萩原寺)
山号 巨鼇山
院号 地蔵院
宗派 真言宗大覚寺派
寺格 別格本山
本尊 伽羅陀山火伏地蔵菩薩
創建年 (伝)大同2年(807年
開基 (伝)空海(弘法大師)
中興年 応永年間(1394年 - 1427年
中興 真恵
正式名
  • 巨鼇山 地蔵院 萩原寺
  • (巨鼇山 地藏院 萩原寺)
別称 萩寺
札所等
文化財
  • 急就章・観経曼荼羅図・法華曼荼羅図(国の重要文化財)
  • 仁王門(市有形文化財)
公式サイト 巨鼇山地蔵院 萩原寺
法人番号 2470005004121 ウィキデータを編集
地図
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萩原寺(はぎわらじ)は香川県観音寺市大野原町萩原に所在する真言宗大覚寺派別格本山の寺院。詳しくは、巨鼇山(きょごうざん)、地蔵院(じぞういん)と号す。本尊は伽羅陀山[1]火伏地蔵菩薩四国別格二十霊場十六番札所、四国三十六不動尊霊場二十八番札所、四国讃州七福之寺辨財天

  • 本尊真言:おん かかかびさんまえい そわか
  • 御詠歌:尊くも 火伏をちかふ 地蔵尊 はぎの御山に 世を救ふらむ

概要

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香川県内有数のの名所である。「萩寺」とも呼ばれ、境内に24種、約2,000株の萩が植えてあり9月中旬から下旬に、いたるところで咲き乱れる。毎年その頃、当寺院を中心に周辺の、萩の丘公園、雲辺寺ロープウェイなどの会場で「萩まつり」が開催され、本堂で琴の演奏会や本堂前広場で茶会が行われる。

寺伝によれば、平安時代初期の大同2年(807年空海(弘法大師)が建立したという。この時、空海は千手観音と地蔵の2体の菩薩像を刻んだといわれる。千手観音は四国八十八箇所六十六番雲辺寺に、地蔵菩薩は当寺院にそれぞれ安置したと伝えられており、雲辺寺の前札所である。

開創から約100年後の延喜3年(903年醍醐天皇の勅旨談義所となった。天慶2年(929年朱雀天皇は讃州四箇談義所(他は、香西寺無量寿院極楽寺[2])の一か寺に定めた。

室町時代中期の応永年間(1394年 – 1427年)に真恵僧正が中興し、室町幕府管領細川勝元の祈願所となった。明応2年(1492年)の記録によれば讃岐伊予阿波に280余寺の末寺を従える大寺であったことが窺える。

境内

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  • 本堂
  • 三部宮:拝殿と背後に五つの社
  • 仁王門
  • 大師堂(護摩堂):中央に不動明王立像、向かって右脇に宝剣大師像、左に聖観音坐像。
  • 大黒天堂:小堂に黄金に輝く像
  • 稲荷社:仁王門の手前を右に入って行くとある。
  • 大門・南門
  • 客殿
  • 宝物館:重要文化財他を収蔵
  • お茶処「萩庵(しゅうあん)」※兼納経所
  • 西国三十三所と善光寺の写し石仏:本堂の壇の周に配置されている。
  • 弁財天(祠):本坊と境内の間の参拝口すぐの池の中に祀られている

文化財

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重要文化財(国指定)

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登録有形文化財

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以下の7件を平成26年(2014年12月19日登録)[6]

  • 本堂:享保8年(1723)・宝暦4年(1725)建築、昭和10年改修[7]
  • 護摩堂:江戸時代前期、享保10年(1725)建設、昭和10年頃と昭和58年改修[8]
  • 客殿:宝暦14年(1764)頃建設[9]
  • 鐘楼:明治時代前期建設[10]
  • 大門及び番所:江戸時代末期建設[11]
  • 南門及び土塀:勅使門、江戸時代末期建設、昭和53年と平成3年改修[12]
  • 手水舎:昭和11年頃建設[13]

香川県自然記念物

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  • 萩原寺のハギ:昭和46年10月1日指定[14]

観音寺市指定有形文化財

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  • 仁王門:江戸時代初期(17世紀初頭)の建造。三間一戸八脚門、寄棟造、本瓦葺。昭和58年(1983年6月28日旧・大野原町指定[6]
  • 地蔵院聖教:数点の平安時代聖教を初めとする、主に鎌倉時代 - 室町時代前期の真言宗聖教類。平成15年(2003年12月25日指定[6]

前後の札所

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四国別格二十霊場
15 箸蔵寺 -- (29.7 km) -- 16 萩原寺 -- (24.7 km) -- 17 神野寺
四国三十六不動霊場
27 椿堂常福寺 --(7.0 km)-- 28 萩原寺 --(10.2 km)-- 29 本山寺

脚注

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  1. ^ からだせん:須弥山を取り巻く七金山の1つで、地蔵菩薩の住処。
  2. ^ 存続寺院は当時極楽寺の塔頭であった鴨部(かべ)の長福寺。
  3. ^ 彩絹墨書急就章 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  4. ^ 絹本著色観経曼荼羅図 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  5. ^ 絹本著色法華曼荼羅図 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  6. ^ a b c 観音寺市の指定文化財一覧表”. 観音寺市 (2023年2月21日). 2023年8月23日閲覧。
  7. ^ 萩原寺本堂 - 文化遺産オンライン文化庁
  8. ^ 萩原寺護摩堂 - 文化遺産オンライン文化庁
  9. ^ 萩原寺客殿 - 文化遺産オンライン文化庁
  10. ^ 萩原寺鐘楼 - 文化遺産オンライン文化庁
  11. ^ 萩原寺大門及び番所 - 文化遺産オンライン文化庁
  12. ^ 萩原寺南門及び土塀 - 文化遺産オンライン文化庁
  13. ^ 萩原寺手水舎 - 文化遺産オンライン文化庁
  14. ^ 香川県自然記念物一覧” (PDF). 香川県. 2023年7月16日閲覧。 - 指定番号3

参考文献

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  • 香川県の歴史散歩編集委員会 編『香川県の歴史散歩』(新版)山川出版社〈新全国歴史散歩シリーズ 37〉、1996年5月、142,144頁。 NCID BN14477324全国書誌番号:96067317 
  • 宮崎建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人』 解説編(第7版)、へんろみち保存協力会、2007年2月。 

関連項目

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外部リンク

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