鈴木陽代
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(葉山陽代から転送)
葉山 陽代(はやま はるよ、? - 2024年3月31日[1])は、日本の舞台女優。ク・ナウカ、静岡県舞台芸術センター(SPAC)在籍。2022年5月26日に鈴木 陽代から改名。[要出典][2]
来歴
[編集]埼玉県生まれ[1]。演劇経験のない中[1]、ク・ナウカ シアターカンパニーのオーディションを受け合格、デビュー。
アジア演劇の身体技法を身につけ、以後同劇団の主要メンバーとして国内・海外の舞台で活躍。
海外の演出家の作品にも多く出演しており、2005年のヤン・ジョンウン演出・日韓共同制作『トロイアの女』では主演を務める。
2010年よりSPACに在籍。2013年にはフランスの巨匠クロード・レジ演出の『室内』(原作:モーリス・メーテルリンク)に出演。ヨーロッパツアーを経て、世界三大演劇祭の一つ、アヴィニョン国際演劇祭で公式上演される。同作はル・モンド紙の「アヴィニョン演劇祭で記憶すべき10作品」の中に選ばれる[3]など好評を博した。
2016年からは太宰治の『駆込み訴え』を初の一人芝居で上演。新たな代表作となる。
利賀演劇人コンクール2017でカワサキアリス『青い鳥』に出演し、奨励賞を受賞。[4]
2024年3月31日、就寝中に急病のため急逝したことが4月2日にSPACより発表された[1]。主役のスピーカー(話者)として出演が予定されていた5月の音楽劇『白狐伝』(ふじのくに野外芸術フェスタ2024、駿府城公園特設会場)の代役は宮城聰が務めた[5]。
出演
[編集]舞台
[編集]- オイディプス王(2000、利賀野外劇場/演出 宮城聰)- 利賀・新緑フェスティバル
- サロメ-ピュベール(2001、サイスタジオ大山/演出 中野真希)
- トリスタンとイゾルデ(2001、青山円形劇場/演出 宮城聰)- 東京国際舞台芸術祭2001
- 欲望という名の電車(2002、ザ・スズナリ/演出 宮城聰)
- 天守物語(2003、演出 宮城聰)
- サロメ(2003、東京デザインセンター ガレリアホール/演出 宮城聰)
- アンティゴネ(2003、利賀野外劇場/演出 ユディ・タジュディン)- 利賀演出家コンクール2003
- サド侯爵夫人(2003、法政大学 学生会館大ホール/演出 寺内亜矢子)
- アンティゴネ(2004、ギリシャ デルフィー古代競技場/演出 宮城聰)- 第12回古代ギリシア劇世界会議招待作品
- マクベス(2004、ザ・スズナリ/演出 宮城聰)
- 乱歩プレイ(2005、山椿美術館/演出 倉迫康史)
- 銀河鉄道の夜(2005、目白庭園赤鳥庵/演出 倉迫康史)
- トロイアの女(2005、中国 鄞州文化芸術中心大劇院/演出 宮城聰、ヤン・ジョンウン)- 第12回BeSeTo演劇祭
- 夢幻能な「オセロー」(2005、インド カマニ劇場/演出 宮城聰)- 全インド演劇祭招待作品
- マハーバーラタ(2006、パリ ケ・ブランリー美術館/演出 宮城聰)- 同ホール 杮落公演
- ク・ナウカ『奥州安達原』(2007、文化学園 体育館 特設舞台/演出 宮城聰)
- オズの魔法使い(2007、にしすがも創造舎/演出 倉迫康史)
- 着座するコブ(2008、東京芸術劇場 小ホール/作・演出 山岡徳貴子)- 東京国際芸術祭2008
- オセロー/Othello(2008、ソウル 世宗文化会館/演出 イ・ユンテク)- 第6回アジア舞台芸術祭
- 神神の微笑(2009、シアターΧ/演出 稲川光)
- 怪談八雲噺(2010、乃木坂コレドシアター/演出 大野裕明)
- 王女メデイア(2010、舞台芸術公園野外劇場「有度」/演出 宮城聰)- Shizuoka春の芸術祭2010
- ガラスの動物園(2011、静岡芸術劇場/演出 ダニエル・ジャンヌトー)
- 室内(2013、アヴィニョン Salle de Montfavet/演出 クロード・レジ)- アヴィニョン演劇祭招聘作品
- The Mousetrap(2014、川崎ファクトリー/演出 Ash)
- オペラ《ポポイ》(2015、静岡音楽館AOI/演出 宮城聰)
- メフィストと呼ばれた男(2015、KAAT神奈川芸術劇場/演出 宮城聰)- 国際舞台芸術ミーティングin横浜(TPAM)
- 駈込み訴え(2016、宇フォーラム美術館/演出 Ash)
- 青い鳥(2017、利賀山房/演出 Ash)- 利賀演劇人コンクール2017 優秀演出家賞・奨励賞受賞[4]
- 曽根崎心中(2017、立待公民館)
- 出世景清(2017、立待公民館)
- ハムレット(2017、ザムザ阿佐谷/演出 中込遊里)
- ミヤギ能 オセロー ~夢幻の愛~(2018、ニューヨーク Japan Society/演出 宮城聰)
- 顕れ(2018、パリ コリーヌ国立劇場/作 レオノーラ・ミアノ/訳 平野暁人/演出 宮城聰)
- 夕鶴さん家の方へ(2018、長野県高遠市小原交流センター/演出 飯田茂実)最高神イニイエ・語り手
- 朗読音楽劇曽根崎心中 天満屋お初最後の日(2018、吉祥寺 スターパインズカフェ)お初役
- 顕れー女神イニイエの涙ー(2019、静岡公演/演出 宮城聰)最高神イニイエ・語り手
映画
[編集]ラジオ
[編集]- 浮いてるラジオ
関連人物
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d “【訃報】俳優・葉山陽代の急逝につきまして”. SPAC (2024年4月2日). 2024年4月2日閲覧。
- ^ Haruyo Hayama(@haruyopakuchi ) (2022年5月26日). “【名前変わりました】”. Instagram. 2024年4月4日閲覧。 “「葉山陽代」でございます。元々使っていた通称名に戻しました。思えば「鈴木陽代」でたくさんの方と巡り合い、幸せな経験をさせていただきました。”
- ^ (jp-jp) 演出家クロード・レジが語るSPAC『室内』, (2015-12-12) 2018年7月2日閲覧。
- ^ a b “利賀演劇人コンクール2017 審査結果発表”. 利賀演劇人コンクール. 2018年6月26日閲覧。
- ^ “『白狐伝』上演に関するお知らせ|葉山陽代の代役として宮城聰が出演”. SPAC (2024年4月4日). 2024年4月4日閲覧。
外部リンク
[編集]- 鈴木陽代 (@haruyosuzuki) - X(旧Twitter)
- 鈴木陽代 (@haruyopakuchi) - Instagram
- 鈴木陽代 - ク・ナウカ
- 静岡県舞台芸術センター(SPAC)