葛飾北秀
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葛飾 北秀(かつしか ほくしゅう、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴
[編集]葛飾北斎の門人。姓は貴島、名は経正。俗称は成一。江戸の人。葛飾の画姓を称し、如柳軒、如柳、戴藻舎と号す。葛飾北斎が戴斗と号した時期に門人になった者といわれる。作画期は文政から天保にかけてで、主に摺物や版本の挿絵を描いた。作には「貴島北秀成一」と署名したものや、北斎が使った「よしのやま」の印章を用いたものがある。
作品
[編集]- 『東海探語』一冊 美芳野山人作、文政4年(1821年)刊行。これには北斎も挿絵を描いている。
- 『絵入養生はなし』二冊 八隅立翁作、天保13年(1842年)刊行
- 『自画図式』 ※絵手本の稿本、「天保十三年仲春」の年紀あり
- 「雪月花」 摺物 ベルリン国立アジア美術館所蔵 ※天保年間
- 「七福神図」 絹本墨画淡彩 日本浮世絵博物館所蔵 ※北斎ほかとの合作。北秀は蛭子(恵比寿)を描く。
参考文献
[編集]- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年
- 日本浮世絵博物館編 『肉筆浮世絵撰集 解説』 学習研究社、1985年 ※66 - 67頁