蔡氏儀間殿内
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蔡氏 儀間殿内(さいうじ ぎまどぅんち)は、蔡崇(さいすう)を元祖とする琉球王国の士族(久米氏族)。12世・蔡壎より小禄間切(現・那覇市小禄)儀間村の脇地頭職を務めた。
1世・蔡崇は、福建省泉州府南安県の出身。家譜によると、宋の書家として有名な蔡襄の6世孫という。8世までは通事(通訳)にとどまっていたが、9世・蔡堅より脇地頭職を賜り殿内クラスに昇格した。分家10世に蔡氏志多伯家・蔡鐸、その息子蔡温と、門中に傑出した人物を輩出した(ただし蔡鐸は梁氏からの養子)。
系譜
[編集]- 1世・蔡崇
- 2世・蔡譲
- 3世・蔡璟
- 4世・蔡宝
- 5世・蔡遷
- 6世・蔡瀚、屋良親雲上
- 7世・蔡朝器、喜友名親雲上
- 8世・蔡烜、喜友名通事親雲上
- 9世・蔡堅、喜友名親方
- 10世・蔡彬、喜友名親雲上(実父は首里士族の李氏当銘家3世・長嶺親雲上由恒。養子入り)
- 11世・蔡炳、喜友名親雲上
- 12世・蔡壎、儀間親雲上(蔡炳長男)
- 12世・蔡垣、儀間親雲上(蔡炳次男。兄に嗣子無きため家統を継ぐ)
- 13世・蔡懿、儀間親雲上(蔡垣の弟・蔡培の長男。伯父蔡垣の養子となる)
- 14世・蔡禧、儀間親雲上
- 15世・蔡修
- 16世・蔡吉
- 17世・蔡選、儀間親雲上
参考文献
[編集]- 沖縄県氏姓家系大辞典 編纂委員会『沖縄県氏姓家系大辞典』角川書店、1992年(平成4年)。ISBN 978-4040024707。
- 宮里朝光(監修)、那覇出版社(編集)『沖縄門中大事典』那覇出版社、1998年(平成10年)。ISBN 978-4890951017。
- 比嘉朝進『士族門中家譜』球陽出版、2005年(平成17年)。ISBN 978-4990245702。