チョン・カーケイ
蔣嘉琦(チョン・カーケイ、Kei Chiong、1992年12月10日 - )は、香港ジョッキークラブに所属していた元見習騎手。
来歴
[編集]2012年2月22日、香港ジョッキークラブが運営する見習騎手学校に入学し、騎手訓練を開始する。その後、これまでの見習騎手同様に、ニュージーランドに渡り、同地で見習騎手として騎乗を開始し、通算453戦44勝を記録した。
2015年8月に香港へ戻り、呂健威厩舎の所属騎手となって引き続き指導を受け、ジョッキークラブより見習騎手免許を獲得。2015/2016年シーズンより香港での騎乗を開始した。香港では、1993年に最初の女性騎手が誕生してから5人目の女性騎手デビューとなり、また2000年5月に余詠詩騎手が引退して以来、15年ぶりのジョッキークラブ所属女性騎手となった。
なお2016年3月10日までは、沙田競馬場のみ騎乗可能な限定免許であったが、以後はハッピーバレー競馬場でも騎乗可能となった。
騎乗記録
[編集]2015年9月6日、沙田競馬場で香港での騎乗を開始し、この日は4戦して2着が1回だけであったが、10月10日の第4競走で香港での初勝利を挙げた。
しかし、12月13日の第3競走にて、ゴール直前で落馬して指を骨折し、2016年2月21日までの2ヶ月間、休養を余儀なくされた。
2月28日、第1競走にて復帰後初勝利を挙げると、3月6日には特別競走[1]で勝利を挙げ、また3月16日には、ハッピーバレー競馬場でも初勝利を記録した。
4月10日には、11競走中7回騎乗して4勝(2着1回)を挙げ、騎師王[2]こそジョアン・モレイラ騎手に譲ったものの、現地メディアでは、「香港競馬の歴史を創った。」と高く評価された[3]
5月1日、第5競走でその日2勝目を挙げて通算20勝目に到達し、それまでの余騎手が持っていた女性騎手の勝利数記録である19勝を、わずか1季で破った。またこれにより、デビュー以来10ポンドの減量が与えられていたのが、7ポンドに変更となった。
5月7日終了時点で22勝を記録し、リーディング争いでも10位につけていた。
7月10日のシーズン終了を持って37勝を記録した。
日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
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初騎乗 | 2015年9月6日 | 沙田競馬場5R | クラス4ハンディ | 尊皇速龍 | 14頭 | 9 | 6着 |
初勝利 | 2015年10月10日 | 沙田競馬場4R | クラス4ハンディ | 頌友 | 12頭 | 2 | 1着 |
重賞初騎乗 | 2016年6月19日 | 沙田競馬場3R | G3 精英プレート | 人強馬勁 | 7頭 | 3 | 6着 |
年度別成績表
[編集]- 香港競馬
シーズン | 騎乗数 | 勝利 | 勝率 | 獲得賞金 | |
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勝数 | 順位 | ||||
2015年/2016年 | 319戦 | 37勝 | 6位 (香港籍1位) | 11.6% | 34,408,800香港ドル |
通算 | 319戦 | 37勝 | 6位 (香港籍1位) | 11.6% | 34,408,800香港ドル |
※金額の単位は香港ドル、成績は2016年7月10日時点(通算成績は、香港ジョッキークラブでの記録のみ)。
人物・エピソード
[編集]- 香港では15年ぶりの女性騎手という事もあって、デビュー以来大変注目されており、ファンやメディアからは、「蔣小妹」・「嘉琦BB」(BBは「ベイビー」の意味)などの愛称で呼ばれている。女性騎手という事で、当初はアイドル的な扱いも受けたが、その後は騎乗技術を評価されている。
脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 蔣嘉琦 KEI CHIONG (@kkchiong) - Instagram