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蔵預かり切手(くらあずかりきって)とは、大坂などの蔵屋敷から発行された在庫の保管証明書のこと。代表的なものに蔵米切手が挙げられるが、他にも豊後国岡藩の「大豆切手」や備前国岡山藩の「繰綿切手」、他にも砂糖や干鰯、藍玉、生蝋、小麦などの切手が存在した。
当初は、保管証明書でしかなかったが、後に転売が可能となり為替の代用品として流通するようになった。
明治4年(1871年)に明治政府によって廃止されるまで、商人間の代金支払などに広く用いられた。