藤本昌代
藤本 昌代(ふじもと まさよ、1960年ー )は、同志社大学社会学部社会学科教授[1]。専門分野は社会学、科学社会学、科学技術史。博士(社会学)
経歴
[編集]1982年武庫川女子大学文学部教育学科を卒業し、機械制御系システム設計者として約10年間従事[2]。その後、1996年同志社大学文学研究科社会学専攻修了し、修士(社会学)(同志社大学)を取得。2001年同志社大学大学院文学研究科博士後期課程修了。
2001年3月31日、博士(社会学)(同志社大学)を得る(授与番号は甲第133号)。博士論文のテーマは「組織内プロフェッショナルの組織準拠性に関する研究 : ローカル・マキシマム概念による検討」 2001年に経済産業研究所ポスドクフェローに就任する。2002年同志社大学文学部社会学科社会学専攻専任講師となる。2004年から2006年まで東北大学大学院工学研究科非常勤講師。2005年同志社大学社会学部社会学科助教授に就任する。2007年同大学准教授、2007年スタンフォード大学客員研究員[3]。2011年同志社大学日本語・日本文化教育センター所長、2011年同志社大学社会学部社会学科教授に就任する。2013年フランス国立社会科学高等研究所(EHESS)客員教授[4][5]2015年フランス国立社会科学高等研究所(EHESS)客員研究員。2021年10月同志社大学社会学部長。
業績
[編集]著書『専門職の転職構造―組織準拠性と移動』は研究者や技術者を事例にとりあげた専門職研究であり、専門職の自己評価、社会的評価が専門職の流動性に及ぼす影響を分析し、組織学会高宮賞が授与された[6]。日本の専門職と組織の関係は、海外の専門職とは異なる傾向を持っているとして3つの仮設を設けて検証した。1つは企業理念との関係、2番目は日本型雇用慣行の影響、3つめは現在の立場からの移動可能性の大きさである。著書『産業集積地の継続と革新』は酒造地・京都伏見の伝統を守る力を丹念に調べ、職業人性と地域技術者ネットワークを考察している。
著書
[編集]- 『専門職の転職構造―組織準拠性と移動』文眞堂、2005年。ISBN 4830945125。
共著
[編集]- 『産業集積地の継続と革新―京都伏見酒造業への社会学的接近』河口充勇共著 文眞堂 2010
- 『欧州の教育・雇用制度と若者のキャリア形成 国境を越えた人材流動化と国際化への指針』山内麻理, 野田文香共編著. 白桃書房, 2019.11
受賞歴
[編集]- 2006年日本労務学会学術賞を受賞[7]。『専門職の転職構造 ―組織準拠性と移動―』による。
- 2006年組織学会高宮賞を受賞[8]。
- 2011年商工総合研究所 中小企業研究奨励賞(経済部門準賞)[9]。
出典
[編集]- ^ 藤本昌代. “プロフィール”. 同志社大学藤本昌代研究室. 2017年7月10日閲覧。
- ^ “藤本昌代”. 経済産業研究所. 2017年6月28日閲覧。
- ^ “Fujimoto,Masayo LAB”. 同志社大学. 2017年6月28日閲覧。
- ^ “研究者データベース”. 同志社大学. 2017年6月28日閲覧。
- ^ “藤本昌代”. 科学技術振興機構 (2017年1月13日). 2017年6月28日閲覧。
- ^ “組織学会「高宮賞」” (jp). AAOS-組織学会 (2020年6月16日). 2021年1月15日閲覧。
- ^ “歴代受賞者”. 日本労務学会 (2006年). 2017年6月28日閲覧。
- ^ “過去の受賞者”. 組織学会 (2006年6月10日). 2017年6月28日閲覧。
- ^ “中小企業研究奨励賞 過年度受賞作品(商工総合研究所実施)” (PDF). 商工総合研究所 (2010年). 2017年6月28日閲覧。