藤本淳雄
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藤本 淳雄(ふじもと あつお、1929年2月22日[1] - 2021年8月10日)は、日本のドイツ・オーストリア文学者、翻訳家。東京大学名誉教授。
人物・来歴
[編集]愛知県名古屋市出身。第八高等学校から、1951年東京大学独文科卒、同大学院研究奨励学生前期修了。1961年東京大学教養学部講師、助教授、教授、1989年定年退官、成城大学教授、1999年退職。
2021年8月10日、心不全・腎不全のため死去[2]。92歳没。死没日をもって従四位に叙され、瑞宝中綬章を追贈される[3]。
著書
[編集]- 『ドイツ語の入門』(白水社) 1979.5
共編著
[編集]- 『会話で進める入門ドイツ語』(同学社) 1970.6
- 『旅行者のドイツ語』(ハインツ・シュタインベルグ共著、南江堂) 1972
翻訳
[編集]- 『とんぼがえりの小ウサギ』(フリードリヒ・ヴォルフ、岩波少年文庫) 1957
- 『共産主義の原則』(エンゲルス、新潮社、マルクス・エンゲルス選集5) 1959
- 『マリー・アントワネット』(シュテファン・ツヴァイク、森川俊夫共訳、みすず書房、ツヴァイク全集11 - 12) 1962
- 『エラスムスの勝利と悲劇』(シュテファン・ツヴァイク、内垣啓一, 猿田悳共訳、みすず書房、ツヴァイク全集13) 1965
- 『ヤーコプについての推測』(ウーヴェ・ヨーンゾン、白水社、新しい世界の文学) 1965
- 『ベルリーンだより』(ハイネ、三修社、ドイツの文学2) 1966
- 『消点』(ペーター・ヴァイス、三修社、ドイツの文学11) 1966
- 『小説の理論』(ルカーチ、大久保健治, 高本研一共訳、白水社、ルカーチ著作集2) 1968
- 『トランジット』(ゼーガース、中央公論社、世界の文学) 1971
- 『トーマス・マン全集 8』(トーマス・マン、佐藤晃一等共訳、新潮社) 1971
- 『ある心の破滅』(ツヴァイク、みすず書房、ツヴァイク全集2) 1973
- 『クリスタ・Tの追想』(クリスタ・ヴォルフ、河出書房新社) 1973
- 『カタリーナの失われた名誉 言論の暴力はいかなる結果を生むか』(ハインリヒ・ベル、サイマル出版会) 1975
- 『三冊目のアヒム伝』(ヨーンゾン、集英社、世界の文学22) 1977.5
- 『文学と<二〇年代> ドイツ文学における歴史主義の克服』(ロタール・ケーン、山口光一共訳、ありな書房) 1990.7
- 『竜の血を浴びて』(クリストフ・ハイン、同学社) 1990.10
脚注
[編集]- ^ 『著作権台帳』
- ^ “藤本淳雄さん死去 東大名誉教授、ドイツ・オーストリア文学”. 東京新聞 TOKYO Web (中日新聞社). (2021年8月27日) 2021年8月27日閲覧。
- ^ 『官報』第578号6頁 令和3年9月17日号