藤森安和
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藤森安和(ふじもり やすかず、1940年(昭和15年)生 - )は、詩人。沼津市出身。畳職。
現代詩新人賞授賞を経て、1960年(昭和35年)、第一詩集『15歳の異常者』を発表。
作品
[編集]- 15歳の異常者 藤森安和・詩集(荒地出版社刊、解説鮎川信夫、写真大倉舜二)
- 収録は以下の通り
- 序文〈藤森安和〉
- 十五歳の異常者
- 嘔吐
- あら。かわいらしい顔。―イヤラシイ子ダヨ―
- 夜空の子
- ガンバルノダ心臓よ。殺意だ。パンチだ。
- 「やっちまえ、やっちまえ」
- 笑うな。ぼくは真剣だ。
- たいしゅう野郎
- 性の逢びき
- うまれた。かわいそう
- 思イ
- アノ子ハ仕事ギライダ
- ばかやろうだよ。きさまわ。
- 死。におののく生。
- さあ。いこう。何処へいこう。
- 月夜に萎んだばら
- 喫茶と煙り
- 秋は恥ずかしい
- 言葉。死。消えた。
- 萎びた風景。
- 白と赤の叫び
- あじけない接吻の秋
- 幻影―太陽と月―
- だれももいない
- 村の祭り
- 欲情のさめた風景
- グロテクスな空想家
- 退屈に生きる
- 怒り
- 絶望の中の太陽
- 停止―兄への日記I―
- せっぷん―兄への日記II―
作風
[編集]「抑圧されたセックスを解放し、人間の恥部を容赦なく抉り出し、そのイメージを詩の上に定着する藤森安和の手法は、沈滞する現代詩の世界に、大きな波紋を投げかけ、現代詩に対する従来の固定観念を根底から覆すものである。このような傾向は、現在注目を浴びるビート・ジェネレーション、アングリィ・ヤングメン、ヌーヴェル・ヴァーグ等一連の運動とつながるものと云えるであろう」(以上裏表紙より)。