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藤森安和

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

藤森安和(ふじもり やすかず、1940年(昭和15年)生 - )は、詩人沼津市出身。畳職

現代詩新人賞授賞を経て、1960年(昭和35年)、第一詩集『15歳の異常者』を発表。

作品

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  • 15歳の異常者 藤森安和・詩集(荒地出版社刊、解説鮎川信夫、写真大倉舜二
    • 収録は以下の通り
    • 序文〈藤森安和〉
    • 十五歳の異常者
    • 嘔吐
    • あら。かわいらしい顔。―イヤラシイ子ダヨ―
    • 夜空の子
    • ガンバルノダ心臓よ。殺意だ。パンチだ。
    • 「やっちまえ、やっちまえ」
    • 笑うな。ぼくは真剣だ。
    • たいしゅう野郎
    • 性の逢びき
    • うまれた。かわいそう
    • 思イ
    • アノ子ハ仕事ギライダ
    • ばかやろうだよ。きさまわ。
    • 死。におののく生。
    • さあ。いこう。何処へいこう。
    • 月夜に萎んだばら
    • 喫茶と煙り
    • 秋は恥ずかしい
    • 言葉。死。消えた。
    • 萎びた風景。
    • 白と赤の叫び
    • あじけない接吻の秋
    • 幻影―太陽と月―
    • だれももいない
    • 村の祭り
    • 欲情のさめた風景
    • グロテクスな空想家
    • 退屈に生きる
    • 怒り
    • 絶望の中の太陽
    • 停止―兄への日記I―
    • せっぷん―兄への日記II―

作風

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「抑圧されたセックスを解放し、人間の恥部を容赦なく抉り出し、そのイメージを詩の上に定着する藤森安和の手法は、沈滞する現代詩の世界に、大きな波紋を投げかけ、現代詩に対する従来の固定観念を根底から覆すものである。このような傾向は、現在注目を浴びるビート・ジェネレーションアングリィ・ヤングメンヌーヴェル・ヴァーグ等一連の運動とつながるものと云えるであろう」(以上裏表紙より)。

その他

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  • 谷川俊太郎の詩に『さあ。いこう。何処へいこう。』が引用されている。
  • 寺山修司の著書「戦後詩―ユリシーズの不在―」に『十五歳の異常者』『あら。かわいらしい顔。―イヤラシイ子ダヨ―』の二編が全文掲載されている。