藤田久一
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藤田 久一(ふじた ひさかず、1937年(昭和12年)8月23日 - 2012年(平成24年)11月7日[1])は、日本の法学者。専門は国際法。学位は、法学博士(京都大学・論文博士・1985年3月)(学位論文「国際人道法」)。東京大学教授・神戸大学教授を経て、関西大学名誉教授。万国国際法学会正会員。京都府京都市出身。
学説
[編集]国際人道法の大家であるが、核兵器規制や軍縮、戦争犯罪などに関する研究も多い。
経歴
[編集]略歴は以下の通り[2]。
学歴
[編集]- 1961年3月 - 京都大学法学部卒業
- 1963年3月 - 京都大学大学院法学研究科修士課程修了
- 1966年9月 - 京都大学大学院法学研究科博士課程退学
- 1985年3月 - 法学博士(京都大学・論文博士)(学位論文「国際人道法」)
職歴
[編集]- 1966年10月 - 金沢大学法文学部助手
- 1967年助教授 4月 - 金沢大学法文学部
- 1974年関西大学法学部助教授 4月 -
- 1977年教授 4月 - 関西大学法学部
- 1991年東京大学大学院法学政治学研究科教授 4月 -
- 1998年
- 2000年神戸大学大学院法学研究科教授 4月 -
- 2001年
- 2004年法務研究科教授 4月 - 関西大学大学院
- 2008年名誉教授 3月 - 関西大学
その他の役職
[編集]- 2003年 - 万国国際法学会準会員
- 2007年 - 万国国際法学会正会員
恩師
[編集]指導教官は田畑茂二郎。学部生時代は加藤新平(法哲学)のゼミナリステンであった。
著書
[編集]単著
[編集]- 『国際人道法』(世界思想社、1980年)
- 『軍縮の国際法』(日本評論社、1985年)
- 『International Regulation of the Use of Nuclear Weapons』(関西大学出版部、1988年)
- 『国際法講義I 国家・国際社会』(東京大学出版会、1992年)
- 『新版 国際人道法』(有信堂高文社、1993年)
- 『国際法講義II 人権・平和』(東京大学出版会、1994年)
- 『戦争犯罪とは何か』(岩波書店、1995年)
- 『国連法』(東京大学出版会、1998年)
- 『新版 国際人道法〔増補版〕』(有信堂高文社、2000年)
- 『新版 国際人道法〔再増補版〕』(有信堂高文社、2003年)
- 『国際法講義I 国家・国際社会〔第2版〕』(東京大学出版会、2010年)
- 『核に立ち向かう国際法』(法律文化社、2011年)
編書
[編集]- 『現代国際法入門』(法律文化社、1990年/改訂版、1996年)
- 『戦争と個人の権利―戦後補償を求める旧くて新しい道』(日本評論社、1999年)(鈴木五十三・永野貫太郎と共編)
- 『人権法と人道法の新世紀―竹本正幸先生追悼記念論文集』(東信堂、2001年)(松井芳郎・坂元茂樹共編)
訳書
[編集]- ジャン・モランジュ『人権の誕生―フランス人権宣言を読む』(有信堂高文社、1990年)(藤田ジャクリーン共訳)
- ゲ・イ・トゥンキン『国際システムにおける法と力』(法律文化社、1990年)(松井芳郎共訳)
- ニール・ボイスター・ロバート・クライヤー『東京裁判を再評価する』(日本評論社、2012年)(粟屋憲太郎・高取由紀共監訳)
記念論文集
[編集]- 『国際立法の最前線 藤田久一先生古稀記念』(有信堂高文社、2009年)
脚注
[編集]- ^ 関西大名誉教授の藤田久一さん死去 「軍縮の国際法」 朝日新聞 2012年11月8日閲覧
- ^ 特別顧問教授・名誉教授関西大学法科大学院