藤田治彦
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藤田 治彦(ふじた はるひこ、1951年10月1日 - )は日本の美術史家。大阪大学名誉教授。神戸芸術工科大学芸術工学部教授。専門は、美学美術史、環境と芸術[1]。
経歴
[編集]福島県生まれ。1975年京都工芸繊維大学工芸学部意匠工芸学科卒業、77年同大学院修士課程修了、1983年大阪市立大学大学院生活科学研究科 博士課程修了。学術博士。 学位論文は「American design in the nineteenth century : architectural expression, 1838-1880」[2]。
1984年京都工芸繊維大学工芸学部助手、90年助教授、ルーヴェン・カトリック大学客員教授。
1998年大阪大学大学院文学研究科助教授、2002年教授[3]。2018年名誉教授。
2019年 神戸芸術工科大学芸術工学部教授。
ウィリアム・モリスとアーツ・アンド・クラフツに関する紹介の第一人者として知られる[要出典]。主な著書に『ナショナル・トラストの国』『ウィリアム・モリス』『天体の図像学』など。
著書
[編集]- 『風景画の光─ランドスケープ・ヨーロッパ─美の掠奪』講談社 1989
- 『マンハッタンの建築』リチャード・ベレンホルツ・写真、講談社 1991
- 『ナショナル・トラストの国─イギリスの自然と文化』淡交社 1994
- 『ウィリアム・モリス─近代デザインの原点』鹿島出版会〈SD選書〉1996
- 『現代デザイン論』昭和堂 1999
- 『近代絵画に先駆けたイギリス風景画の巨匠の世界』六耀社 2000
- 『天体の図像学─西洋美術に描かれた宇宙』八坂書房 2006
- 『もっと知りたいウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ』東京美術「アート・ビギナーズ・コレクション」 2009
- 『民藝の世紀』淡交社 2024
共著編
[編集]- 『ターナー 近代絵画に先駆けたイギリス風景画の巨匠の世界』六耀社 2001
- 『芸術と福祉─アーティストとしての人間』編(阪大リーブル)大阪大学出版会 2009
- 『民芸運動と建築』川島智生、石川祐一、浜田琢司、猪谷聡共著、淡交社 2010
翻訳
[編集]- リンダ・パリー『ウィリアム・モリスのテキスタイル』多田稔共訳、岩崎美術社 1988
- スチユアート・デュラント『近代芸飾事典』岩崎美術社 1991
- フィリップ・B・メッグス『グラフィック・デザイン全史』淡交社 1996
- H・W・ジャンソン、アンソニー・F・ジャンソン『西洋美術の歴史』木村重信共訳、創元社 2001
- ダーティントン・ホール・トラスト/ピーター・コックス編『ダーティントン国際工芸家会議報告書 陶芸と染織 1952年』監訳・解説 思文閣出版 2003
- マイケル・パリー『モリス商会 装飾における革命』監訳 東京美術 2013
監修
[編集]- 『いす100のかたち─ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの名品』読売新聞 1997
- オリヴィエ・メスレー『ターナー─色と光の錬金術』「知の再発見」双書、遠藤ゆかり訳、創元社 2006
- フランソワーズ・カシャン『マネ─近代絵画の誕生』「知の再発見」双書、遠藤ゆかり訳、創元社 2008
- マルク・ダシー『ダダ─前衛芸術(アヴァンギャルド)の誕生』「知の再発見」双書、遠藤ゆかり訳、創元社 2008
- 『ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡』求龍堂 2017
所属学会
[編集]- The Society of Architectural Historians
- 民族芸術学会
- 日本デザイン学会
- 映像学会
- 意匠学会
- 建築史学会
- 日本建築学会
- 美術史学会
- 美学会
- デザイン史フォーラム
- ナショナル・トラスト・終身会員
出典
[編集]- ^ KAKEN科学研究費助成事業データベース 2021年9月閲覧
- ^ 博士論文書誌データベースによる
- ^ 大阪大学大学院文学研究科・文学部 http://www.let.osaka-u.ac.jp/ja/academics/undergraduate/interview/fujita_h