藤田郁代
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藤田郁代 | |
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生誕 | 日本 |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 失語症、神経心理学、高次脳機能障害 |
出身校 | 広島大学 |
主な業績 | 失語症構文検査の開発、日本言語聴覚士協会初代会長、『言語聴覚研究』刊行 |
プロジェクト:人物伝 |
藤田 郁代(ふじた いくよ)は、日本の言語聴覚士である。失語症の語彙・統語機能の病態と回復メカニズムなどを専門としており、失語症構文検査などの開発で知られる。日本言語聴覚士協会初代会長を務めた。
略歴
[編集]1969年、広島大学文学部卒業。言語学や現象学への関心から、国立聴力言語障害センター聴能言語専門職員養成所(現国立身体障害者リハビリテーションセンター学院)に進む。卒業後は、国立身体障害者リハビリテーションセンターで言語聴覚士として臨床・研究に従事するとともに、同学院言語聴覚学科講師を務め、後進の養成に当たる。1984年、1988年に東京大学にて医学博士号を取得。その後、国際医療福祉大学言語聴覚学科教授。
2000年に発足した日本言語聴覚士協会では、初代会長にも就いた[1]。2005年に、学会誌『言語聴覚研究』刊行[2]。さらに、『標準言語聴覚障害学』(医学書院)のシリーズ監修(初版2009年、第二版2015年)も行っている。
検査の開発
[編集]1984年、失語症患者の文理解に対する評価法として、失語症構文検査を開発。以後、日本国内の病院、学校、施設で広く用いられるようになった。2016年には、改訂版が公表され、新たに標準化が実施されるとともに、小児データが追加され成人版と小児版が分離した。1993年からは、日本音声言語医学会失語症小委員会委員長として、失語症語彙検査の開発に取り組み、2000年に公表している。
著書
[編集]共著
[編集]- 『失語症構文検査 試案 IIA』(日本聴能言語士協会失語症検査法委員会、1984年)
- 『失語症語彙検査マニュアル――単語の情報処理の評価』(エスコアール、2001年)
共編著
[編集]- 『失語症臨床ハンドブック』(金剛出版、1999年)
- 『新版 失語症構文検査』(千葉テストセンター、2016年)
監修
[編集]- 『標準言語聴覚障害学』(医学書院、2009年~2010年)
- 『標準言語聴覚障害学 第二版』(医学書院、2015年)
脚注
[編集]参照文献
[編集]- 藤田郁代(2004a)「インタビュー 躍進する言語聴覚士のさらなる挑戦」『週刊医学界新聞』2004年10月18日号.
- 藤田郁代(2004b)「『言語聴覚研究』が拓くもの」『言語聴覚研究』1(1): 6-8.