螺旋 (ヴァンゲリスのアルバム)
表示
『螺旋 Spiral』 | ||||
---|---|---|---|---|
ヴァンゲリス の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル |
ロック シンセサイザー音楽 | |||
時間 | ||||
レーベル | RCAレコード(US=発売時) | |||
プロデュース | ヴァンゲリス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
ヴァンゲリス アルバム 年表 | ||||
|
『螺旋』(らせん、SPIRAL)は、ヴァンゲリスのアルバム。
収録曲
[編集]- 螺旋 - Spiral (6:56)
- バラッド - Ballad (8:25)
- 托鉢僧D - Dervish D (5:13)
- 見知らぬ男 - To The Unknown Man (9:03)
- 3+3 (9:35)
概要
[編集]RCAレコードで『反射率0.39』に続いてリリースした3作目のアルバム。ジャケットはオーディオ用のプラグが先頭に装備されたカール型のコードが、青空を螺旋状に進んでいくというもので、ヴァンゲリス自らがデザインした[2]。
ジャケット下部に掲げられた"Going on means going far Going far means returning (TAO TE-CHING )"という言葉は、古代中国の思想家・老子の著作とされる『老子道徳経』(TAO TE-CHIN)第25章の第5節「大曰逝、逝曰遠、遠曰反」の英訳である。書き下し文は「大なれば曰(ここ)に逝(ゆ)く、逝けば曰に遠く、遠ければ曰に反(かえ)る」。現代語に訳すと「広がり行けば遠ざかり、遠ざかれば回帰する」といった意味。
なお、日本盤ではTo The Unknown Man に「見知らぬ男」との邦題が付けられているが、これは誤訳。「名も無き者へ」とすべきである。
シングル
[編集]本アルバムの発売に合わせて、次のシングルレコードが欧米で発売された。ただし、欧州盤と米国盤とでは、収録曲目は同じであるが内容が異なる。以下は欧州盤の内容。
- 『To The Unknown Man』
- A面: To The Unknown Man
- B面: To The Unknown Man (Part Two)
- ※ このEP盤については米国盤ではアルバムの4.を分割してA・B両面に収録しているが、欧州盤ではA面は同じくアルバムの4.の抜粋であるものの、B面はアルバム未収録の曲が収録されている。この欧州盤のB面のPart Twoは、その後のヴァンゲリスのいかなるアルバムにも収録されておらず、事実上「幻の曲」となっている。
歌
[編集]ドイツ語
[編集]アルバムの4.の序盤から中盤にかけて(6:02辺りまで)の部分の旋律は、ミルバによって歌(ドイツ語)として次のアルバムに含まれリリースされている。
- 『女心/ヴァンゲリスを歌う Ich hab' keine Angst』 (ドイツ盤1981年、日本盤1986年)
- 1. 眠れない理由(わけ) - Ich hab' keine Angst (To The Unknown Man) (4:14) ※ 作詞: Thomas Woitkewitsch
- 日本語曲名及び収録時間は日本国内盤LP(K28P 337)による。ただし、曲順はCD上のもの。
日本語
[編集]アルバムの4.の序盤から中盤にかけて(6:02辺りまで)の部分の旋律は、みなみらんぼうによって歌(日本語)として次のアルバムに含まれリリースされている。
- 『ランブリング ランボウ Rambling Rainbow』 (1982年)
- A面5. 見知らぬ男 (5:42) ※ 作詞: みなみらんぼう、編曲: 若草恵
- 日本語曲名及び収録時間は日本国内盤LP(RHL-8803)による。他にカセットでも発売された(RHT-8803)。
脚注
[編集]- ^ dutchcharts.nl - Vangelis - Spiral
- ^ 本アルバム日本国内盤のライナーノーツより。