螺髪
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螺髪(らほつ[1])は、仏像の丸まった髪の毛の名称。三十二相八十種好のひとつ。額の毛は白毫と呼ぶ。
概要
[編集]螺髪とは仏像の頭上に現れている右巻きの髪型を指す名称である[2]。
ブッダの個人的特徴を表現したものという説は否定されている[3]。定方晟はパルミラ美術に見られた螺髪の様式がマトゥラーに伝わったとする[3]。螺髪と仏像が結びつくのはマトゥラー仏が初めてである[2]。マトゥラー仏では、紀元前2世紀前後に螺髻・螺髪・僧頭の三形式が出現した[2]。
後の時代になると、インドガンダーラ地方では螺髪が菩薩や貴婦人、供養者像などにも表現されるようになる[2]。しかし、中国では仏像以外に螺髪は見られない[2]。
大仏の螺髪の個数は定まっておらず、東大寺大仏は492個[4]、飛鳥大仏は700個、鎌倉大仏は656個である。
脚注
[編集]関連項目
[編集]- バンレイシ - 実の形が螺髪に似ていることから「釈迦頭(しゃかとう)」とも呼ばれる。