被圧地下水
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被圧地下水(ひあつちかすい、英語: confined groundwater)とは、加圧層の下部にある、圧力がかけられている地下水のことである[1]。
概要
[編集]上下二層の不透水層に挟まれた透水層の中にあり常に大気圧よりも大きい圧力がかかっている地下水。
鑚井盆地で多く見られるが、これは鑚井盆地の地層が単斜構造をなし、すなわち傾斜しているためで、周囲の山地や丘陵にある地層の表面が地層に降水が浸透することによって形成される。なお、ここまで井戸を掘り抜くと地表まで自噴することがあり、こういった井戸を自噴井という。
また、地下深部に存在することが多いことから深層地下水と呼ぶこともあるが、層が浅いにもかかわらず存在する場合も稀にあるため、一概に深度だけで決めることはできない[2]。
脚注
[編集]- ^ 杉田・田中ほか 2009, p. 150.
- ^ 伊東・野間 1996, p. 1063.
参考文献
[編集]- 『地理用語集 : A・B併用』前島郁雄ほか監修、山川出版社、1996年。ISBN 4-634-05440-X。
- 伊東俊昭・野間泰二 著「被圧地下水」、地学団体研究会新版地学事典編集委員会 編『地学事典』(新版)平凡社、1996年、1063頁。ISBN 4-582-11506-3。
- 田中正・杉田倫明 著「地中水」、杉田倫明・田中正 編『水文科学』共立出版、2009年、133-165頁。ISBN 978-4-320-04704-4。