西村進
西村 進(にしむら すすむ、1906年1月 - 1951年)は、日本の園芸学者、育種学者、政治家。
生涯
[編集]長野県埴科郡埴生村(現: 千曲市)生まれ。1928年当時唯一の官立高等園芸学校であった千葉高等園芸学校(現: 千葉大学園芸学部)卒業[1]。花卉園芸における近代交雑植物育種研究の第一人者として活動し、1938年日本の南西諸島および九州南部原産のテッポウユリと台湾固有種のタカサゴユリの交配に着手し、ニシムラテッポウユリ(シンテッポウユリ、新鉄砲百合、Lilium x formolongo)を作出した[2]。1947年日本国における育種法(昭和二十二年法律第百十五号)品種登録制度及び品種登録出願制度の制定において中心的な役割を果たした。1951年ニシムラテッポウユリが日本の品種登録第一号として登録された[3]。また、町議会議員に立候補し当選。同年45歳で死去[1]。
著作
[編集]- 「西村鉄砲ユリの栽培」 記事・論文
掲載誌名: 農耕と園芸 掲載巻: 6 掲載号: 9 出版社: 誠文堂新光社 掲載ページ: 13~16 掲載誌情報(ISSN形式):13458833 (ISSNL形式):13458833 発行日: 1951年9月
- 「おやまりんどうの作り方」 記事・論文
掲載誌名: 新園芸 (別册) 掲載号: 4 出版社: 朝倉書店 掲載ページ: 178-179 発行日: 1950年4月
- 「リアトリスの作り方」 記事・論文
掲載誌名: 新園芸 (別册) 掲載号: 4 出版社: 朝倉書店 掲載ページ: 176-178 発行日: 1950年4月
- 「グラジオラスの作り方」 記事・論文
掲載誌名: 新園芸 (別册) 掲載号: 4 出版社: 朝倉書店 掲載ページ: 156-159 発行日: 1950年4月
参考文献
[編集]- 「信州の人と産業」信濃毎日新聞
出版社: 信濃毎日新聞社 1970年
- 「明日を築いた人々」 花開く日に ─ 西村 進 ─ 単行本
著者名: 宇津木元 掲載巻: 第十巻 出版社: 信濃教育会出版部 掲載ページ: 185-205 発行日: 1982年3月
- 「日本のユリ原種とその園芸種」
著者名: 清水基夫 出版社: 誠文堂新光社 掲載ページ: 157-159 発行日: 1987
- 「切り花栽培の新技術、球根」シンテッポウユリ、栽培の基礎
著者名: 渡辺寛之 監修: 林角郎 出版社: 誠文堂新光社 発行日: 84-85 発行日: 1988
- 「シンテッポウユリ新品種'阿波の白雪'の育成 - 徳島県」
徳島県 徳島農研報 第3号 著者名: 高木和彦 出版社: 徳島県 発行日: 2006年
- 「花栽培の新技術 もっと知りたいふるさと 30」
千曲市 公民館報ちくま 著者名: 青木聡 出版社: 千曲市 発行日: 2012年12月1日
出典
[編集]- ^ a b 信濃教育会出版部 「明日を築いた人々 第十巻」 花咲く日に ─ 西村 進 ─ 西村進は... 明治三十九年一月、埴科郡埴生村に生まれ... 四十五歳の若さでこの世を去ってしまいました。 (1981年3月)
- ^ 徳島県 徳島農研報 第3号 高木和彦 著「シンテッポウユリ新品種'阿波の白雪'の育成 - 徳島県」 シンテッポウユリは,長野県の西村進氏が台湾原産の実生で短期間に開花するタカサゴユリと青軸の早生テッポウユリを交配し,1938年に作出したユリである... (2006年3月)
- ^ 千曲市 「花栽培の新技術 もっと知りたいふるさと 30」 (2012年12月1日)