西里喜行
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西里 喜行(にしざと きこう、1940年 - 2024年2月2日)は、日本の沖縄史学者、琉球大学名誉教授。中琉日関係史の研究に尽くし、琉球王府の外交文書「歴代宝案」の編さん事業に長年携わった。
生涯
[編集]沖縄県竹富島生まれ。1969年京都大学大学院文学研究科博士課程(東洋史学専攻)単位取得満期退学。1970年琉球大学教育学部講師。1972年同大学助教授。1983年同大学教授。1996年定年退官、名誉教授。2004年「清末中琉日関係史の研究 琉球所属問題始末」で京都大学文学博士。
1987年から2003年まで琉球王国評定所文書編集委員会委員、1990年以降は県歴代宝案編集委員会委員、1991年以降は県歴代宝案編集委員会作業部会委員。この間に作業部会長も務めた。2018年に東恩納寛惇賞(琉球新報社主催)受賞、2020年、瑞宝中綬章受章[1]。
2024年2月2日、心筋梗塞のため、宜野湾市の自宅で死去した[2]。83歳没。死没日付をもって正四位に叙された[3]。
人物
[編集]- 琉球側の「主権」の問題に着目し、日本や中国との関係を研究。
- 「琉球処分」について、琉球側の動向を重視した新たな考察が評価された。
- 琉球王国評定所文書、歴代宝案の編集事業をけん引し、人材育成にも尽力した。
- 市町村史の編さん事業にも携わった。
- 著書には「清末中琉日関係史の研究」など、中琉日関係史が多数ある。
脚注
[編集]- ^ 『官報』号外91号、令和2年4月30日
- ^ <訃報>西里喜行さん死去 83歳 琉大名誉教授 「歴代宝案」編さんに尽力 - 琉球新報デジタル 2024年2月5日
- ^ 『官報』第1180号9頁 令和6年3月13日
著書
[編集]- 『沖縄近代史研究 旧慣温存期の諸問題』沖縄時事出版 1981
- 『論集・沖縄近代史 沖縄差別とは何か』沖縄時事出版 1981
- 『近代沖縄の寄留商人』ひるぎ社 1982
- 『バウン号の苦力反乱と琉球王国 揺らぐ東アジアの国際秩序』榕樹書林 2001
- 『清末中琉日関係史の研究』京都大学学術出版会 2005
共著
[編集]- 翻訳