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西野友毬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西野 友毬
Yuki NISHINO
フィギュアスケート選手
2007年のJGPファイナルの表彰式にて
生誕 (1993-09-10) 1993年9月10日(31歳)
大阪府
身長 158 cm
選手情報
所属クラブ 明治大学
引退 2016年1月
ISUパーソナルベストスコア
総合149.422007 JGPファイナル
SP54.632007 JGPファイナル
FS97.132009 JGP ミンスク・アイス
獲得メダル
フィギュアスケート
ジュニアグランプリファイナル
2007 グダニスク 女子シングル

西野 友毬(にしの ゆうき、英語: Yuki Nishino, 1993年9月10日[1] - )は、日本の元フィギュアスケート選手(女子シングル)。世界ジュニア選手権5位。2007年ジュニアグランプリファイナル3位。 武蔵野中学校・高等学校卒。明治大学政治経済学部卒。

人物

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大阪府に生まれ。お風呂場に氷を張り、遊んだことからスケートをしたいと強く思うようになり5歳からスケートを始める。もともとやりたがっていたのはスピードスケートだったが、母の勧めでフィギュアスケートをすることになった[2]

好きな色はオレンジ。憧れのスケーターは荒川静香[3]

小学5年でルッツフリップを習得し[4]、小学6年までにアクセルを除く5種類の3回転ジャンプを跳べるようになり「天才少女」と呼ばれた[1]。中でもルッツが得意[5]。ただし、フリップではアウトサイドで踏切る癖があり、エラーエッジ判定を受けることがある。ジャンプ以外の要素においても高い評価を受けており、スピン、スパイラルでは複数のレベル4判定を受けている。またGOEの加点も多く付けられている[6]

経歴

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1998年より新松戸アイスアリーナ岡島功治に師事し[6]、リンク閉鎖後は明治神宮外苑アイススケート場に練習拠点を移す。2004-2005シーズンの全日本ノービス選手権Bクラスで優勝、2005-2006シーズンの全日本ノービス選手権Aクラスで2位、翌2006-2007シーズンの全日本ノービス選手権Aクラスで優勝。

2007-2008シーズンからジュニアに上がると、アジア杯ジュニアクラス、ISUジュニアグランプリ (JGP)タリン杯、JGPジョン・カリー記念と立て続けに優勝。JGPファイナルでは3位となった。全日本ジュニア選手権では2位となり、全日本選手権にも出場した。世界ジュニア選手権では5位となった。2008-2009シーズンは振付をローリー・ニコルに依頼し、さらなる飛躍が期待されたが成績はふるわず、世界ジュニア選手権代表の座も逃した。

2010-2011シーズンからは岡島功治・樋口豊両コーチに指導を仰ぎ、JGPブラショフ杯で7位、JGPジョン・カリー記念で3位入賞。また全日本選手権ではSP6位・FS7位で総合6位に入賞し、世界ジュニア選手権の代表に選出された。

2015-2016シーズン、東日本選手権で3連覇。全日本選手権ではSPでの失敗が響き21位と出遅れた。しかしFSでは転倒なくジャンプをまとめ18位に順位を上げた。年明け1月に開催されたインカレでは史上初の4連覇を果たし、17年間のスケート人生を有終の美で飾った[7][8]

主な戦績

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国際大会
大会/年 03-04 04-05 05-06 06-07 07-08 08-09 09-10 10-11 11-12 12-13 13-14 14-15 15-16
ユニバーシアード 6
ネペラ杯 4 7 16
ババリアンオープン 8
NRW杯 2
ガルデナスプリング杯 2
世界ジュニア選手権 5 12
JGPファイナル 3
JGPタリン杯 1 5
JGPブラショフ杯 7 4
JGP J.カリー記念 1 3
JGPボスポラス 7
JGPミンスク・アイス 2
JGPクールシュベル 15
アジアフィギュア杯 1 J 1 J
国内大会
全日本選手権 10 16 6 8 7 21 14 18
全日本ジュニア選手権 16 6 2 5 5
全日本ノービス選手権 5 B 1 B 2 A 1 A
  • J - ジュニアクラス
  • A - Aクラス
  • B - Bクラス

詳細

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2015-2016 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年12月24日 - 27日 第84回全日本フィギュアスケート選手権札幌 21
49.81
17
101.51
18
151.32
2014-2015 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年2月4日 - 14日 ユニバーシアード冬季競技大会グラナダ 6
54.11
7
97.53
6
151.64
2014年12月25日 - 28日 第83回全日本フィギュアスケート選手権長野 11
55.65
16
91.83
14
147.48
2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2013年12月20日 - 23日 第82回全日本フィギュアスケート選手権さいたま 21
45.49
20
87.93
21
133.42
2013年10月3日 - 5日 2013年オンドレイネペラトロフィーブラチスラヴァ 19
39.60
12
72.31
16
111.91
2012-2013 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2013年2月6日 - 11日 2013年ババリアンオープンオーベルストドルフ 7
45.73
10
82.07
8
127.80
2012年12月20日 - 24日 第81回全日本フィギュアスケート選手権札幌 4
58.53
9
104.10
7
162.63
2012年10月3日 - 7日 2012年オンドレイネペラトロフィーブラチスラヴァ 4
45.98
7
71.93
7
117.91
2011-2012 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2012年4月12日 - 15日 2012年ガルデナスプリング杯ガルデナ 1
47.09
2
79.09
2
126.18
2011年12月22日 - 26日 第80回全日本フィギュアスケート選手権門真 4
58.52
11
97.93
8
156.45
2011年11月29日 - 12月4日 2011年NRW杯ドルトムント 1
56.76
4
103.14
2
159.90
2011年10月12日 - 16日 ISUジュニアグランプリ タリン杯タリン 4
50.04
8
82.36
5
132.40
2011年9月21日 - 25日 ISUジュニアグランプリ ブラショフ杯ブラショフ 3
47.71
6
78.14
4
125.85
2010-2011 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2011年2月28日 - 3月6日 2011年世界ジュニアフィギュアスケート選手権江陵 11
46.09
15
75.05
12
121.14
2010年12月24日 - 27日 第79回全日本フィギュアスケート選手権長野 6
57.02
7
100.07
6
157.09
2010年9月29日 - 10月2日 ISUジュニアグランプリ ジョン・カリー記念シェフィールド 3
51.96
4
83.62
3
135.58
2010年9月8日 - 11日 ISUジュニアグランプリ ブラショフ杯ブラショフ 1
48.98
10
68.33
7
117.31
2009-2010 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年12月26日-27日 第78回全日本フィギュアスケート選手権門真 14
53.26
16
84.96
16
138.22
2009年11月6日-7日 2009年オンドレイネペラメモリアルピエシュチャニ 9
36.28
2
85.91
4
122.19
2009年10月15日-16日 ISUジュニアグランプリ ボスポラスイスタンブール 4
48.18
7
75.77
6
123.95
2009年9月23日-27日 ISUジュニアグランプリ ミンスク・アイスミンスク 6
44.68
2
97.13
2
141.81


2008-2009 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2008年12月21日-23日 2008年アジアフィギュア杯 ジュニアクラス(香港 43.80 87.50 1
131.30
2008年11月23日-24日 第77回全日本フィギュアスケートジュニア選手権名古屋 4
51.44
6
89.59
5
141.03
2008年8月27日-31日 ISUジュニアグランプリ クールシュベルクールシュベル 13
37.41
13
62.58
15
99.99


2007-2008 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2008年2月25日-3月2日 2008年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ソフィア 4
54.15
6
85.29
5
139.44
2007年12月26日-28日 第76回全日本フィギュアスケート選手権大阪 10
48.94
11
88.57
10
137.51
2007年12月6日-9日 2006/2007 ISUジュニアグランプリファイナルグダニスク 2
54.63
3
94.79
3
149.42
2007年11月24日-25日 第76回全日本フィギュアスケートジュニア選手権仙台 2
52.44
3
85.72
2
138.16
2007年10月18日-21日 ISUジュニアグランプリ ジョン・カリー記念シェフィールド 2
50.46
1
83.58
1
134.04
2007年9月20日-22日 ISUジュニアグランプリ タリン杯タリン 1
51.88
1
92.24
1
144.12
2007年7月20日-22日 2007年アジアフィギュア杯 ジュニアクラス(台北 1
44.26
1
79.12
1
123.38


2006-2007 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2006年11月25日 - 26日 第75回全日本フィギュアスケートジュニア選手権広島 19
35.92
4
85.91
6
121.83
2006年10月28日 - 29日 第10回全日本フィギュアスケートノービス選手権Aクラス(倉敷  
 
1
89.69
1
89.69
2005-2006 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2005年12月10日 - 11日 第74回全日本フィギュアスケートジュニア選手権長野 14
40.06
16
66.06
16
106.12
2005年10月29日 - 30日 第9回全日本フィギュアスケートノービス選手権Aクラス(川越  
 
2
72.56
2
72.56
2004-2005 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2004年10月23日 - 24日 第8回全日本フィギュアスケートノービス選手権Bクラス(新宿区  
 
1
1.0
1
1.0
2003-2004 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2003年10月25日 - 26日 第7回全日本フィギュアスケートノービス選手権Bクラス(甲府  
 
5
5.0
5
5.0

プログラム使用曲

[編集]
シーズン SP FS EX
2015-2016 エル・フラメンコ
作曲 演奏:川井郁子
振付:デヴィッド・ウィルソン
ラ・ボエーム
作曲:ジャコモ・プッチーニ
振付:デヴィッド・ウィルソン
2014-2015 黄昏のワルツ
作曲:加古隆
振付:デヴィッド・ウィルソン
2013-2014 こうもり
作曲:ヨハン・シュトラウス2世
Big Spender ミュージカル『スイート・チャリティー』より
ボーカル:シャーリー・バッシー
2012-2013 バタフライ・ラヴァーズ
作曲:何占豪陳鋼
振付:デヴィッド・ウィルソン、樋口豊
2011-2012 私のお父さん
作曲:ジャコモ・プッチーニ
振付:宮本賢二
ピアノ協奏曲第1番
作曲:ピョートル・チャイコフスキー
振付:宮本賢二
Time To Say Goodbye
ボーカル:サラ・ブライトマン
2010-2011 序奏とロンド・カプリチオーソ
作曲:カミーユ・サン=サーンス
振付:ローリー・ニコル
海賊
作曲:リッカルド・ドリゴ
振付:ローリー・ニコル
2009-2010
2008-2009[9][4] パガニーニの主題による狂詩曲
作曲:セルゲイ・ラフマニノフ
振付:ローリー・ニコル
ステッピン・アウト・ウィズ・マイ・ベイビー
作曲:アーヴィング・バーリン
シング・シング・シング
作曲:ルイ・プリマ
振付:佐藤紀子
2007-2008[10] レイエンダ
作曲:ヴァネッサ・メイ
眠れる森の美女
作曲:ピョートル・チャイコフスキー
素敵なあなた 映画『スウィング・キッズ』より
作曲:ジャニス・シーゲル
2005-2006[1] - 死の舞踏
作曲:カミーユ・サン=サーンス
-

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 『フィギュアスケート選手名鑑 2006』新書館、2005年12月、p.29
  2. ^ 『キャラクターブック 2008-2009』p.62
  3. ^ 西野勇気公式サイト
  4. ^ a b 『日本女子フィギュアスケートキャラクターブック 2008-2009』マガジンハウス、2008年10月、p.63
  5. ^ 斎藤貴子編『フィギュアスケート07-08シーズンフラッシュバック』実業之日本社、2008年3月、p.39
  6. ^ a b 西野友毬 公式サイト: PROFILE
  7. ^ 有終の美 西野 V4”. 明大スポーツ新聞部. 2020年7月14日閲覧。
  8. ^ 「スケートがなかったら、今の自分はいない」/西野友毬 引退インタビュー”. 明大スポーツ新聞部. 2020年7月14日閲覧。
  9. ^ 『フィギュアスケートDays Plus 2008-2009女子シングル読本』ダイエックス出版、2008年9月、p.44
  10. ^ 『フィギュアスケート日本女子ファンブック2009』扶桑社、2008年12月、p.79

外部リンク

[編集]