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西風満紀子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

西風 満紀子(にしかぜ まきこ、1968年 - )は、日本現代音楽作曲家和歌山県生まれ。

略歴

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愛知県立芸術大学を卒業の後、ミルス・カレッジアルヴィン・カランに師事する。カランの薦めでヴァルター・ツィンマーマンを紹介され、ベルリン芸術大学でツィンマーマンに師事する。ヌーボー・アンサンブル・モデルン主催国際作曲フォーラム[1]入選、アカデミー・シュロース・ソリチュードアーティスト・イン・レジデンス[2]、ニーダーザクセン州[3]のアーティスト・イン・レジデンスとしてシュライヤーン、またヴォルプスヴェーデに滞在する。2007年はベルリン芸術賞の奨励賞を受賞した。

2006年には、現代音楽のフェスティバルMaerzMusikで音楽劇M.M.を上演、2007年ドナウエッシンゲン音楽祭高橋アキのピアノと南西ドイツ放送交響楽団のための新曲を初演[4]2003年関東学院大学同志社女子大学で講演。2007年から2009年まで和歌山大学教育学部の専任講師・准教授。現在は再びベルリンを拠点に活動中。

作風

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デビュー作となった「六重奏 - 俳句[5]」においても、音色の差異を聴きつづける態度が備わっていたが、現在では「よりよく聴くこと」をテーマに据えた活動を行っている。自作自演によるピアノ演奏も1曲1時間という長い持続の中で、様々な音色を「置いて」ゆく。また楽器以外のものを使ったパフォーマンス活動[6]も行っており、単なる音響芸術の域にとらわれない表現技法を追究している。

作品

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  • aqua.piano.aerial - ピアノ独奏のための作品。約60分[7]。音量を押さえた静謐さと細やかさが特徴。本人が演奏している。
  • pianopera I & II - ピアノ独奏のための作品。タイトルにあるオペラには、聴き手がそれぞれのオペラ(作品という意味)を音の記憶として創りあげていくことができれば、という願いがこめられている。ジョン・マッカルパインが演奏している[8]

脚注

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  1. ^ Makiko Nishikaze”. archiv2.berlinerfestspiele.de. archiv2.berlinerfestspiele.de. 2020年8月25日閲覧。
  2. ^ Makiko Nishikaze”. www.akademie-solitude.de. www.akademie-solitude.de. 2020年8月25日閲覧。
  3. ^ Makiko Nishikaze”. www.gubemusic.com. www.gubemusic.com. 2020年8月25日閲覧。
  4. ^ Programm”. www.swr.de. www.swr.de. 2020年8月25日閲覧。
  5. ^ “Sextet-Haiku-” haiku: Modern Art Sextet, edel 0085132 ACA (1996)”. ausland-berlin.de. ausland-berlin.de. 2020年8月25日閲覧。
  6. ^ Makiko Nishikaze: wanderlied (2015)”. vimeo.com. vimeo.com. 2020年8月25日閲覧。
  7. ^ Makiko Nishikaze - aqua piano aerial”. www.wandelweiser.de. www.wandelweiser.de. 2020年8月25日閲覧。
  8. ^ Wie ich dazu kam, Makiko Nishikazes Pianopera I und II zu spielen”. www.makiko-nishikaze.de. www.makiko-nishikaze.de. 2020年8月25日閲覧。

外部リンク

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