規範性
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規範性(きはんせい、Normativity)とは一般的に、評価基準に関することを意味する。規範性とは、人間社会において、ある行動や結果を良いもの、望ましいもの、許容されるものとして指定し、他の行動や結果を悪いもの、望ましくないもの、許容されないものとして指定する現象のことである。
解説
[編集]この意味での規範とは、行動や結果を評価したり判断したりするための基準を意味する。「規範的」とは、やや紛らわしいが、記述的な基準に関連するという意味で使われることもある。この意味で、規範は評価的なものではなく、行動や結果を判断するための根拠となるものでもなく、単に行動や結果に関する事実や観察であり、判断を伴わない。科学、法学、哲学の研究者の多くは、「規範」という用語の使用を評価的な意味に限定し、行動や結果の記述を肯定的、記述的、予測的、経験的と呼ぼうとしている[1][2]。
脚注
[編集]- ^ Bicchieri, Cristina (2005-12-19) (English). The Grammar of Society: The Nature and Dynamics of Social Norms (Illustrated edition ed.). Cambridge: Cambridge University Press. ISBN 978-0-521-57490-7
- ^ Bicchieri, Cristina (2016-12-29) (English). Norms in the Wild: How to Diagnose, Measure, and Change Social Norms (1st edition ed.). New York (N.Y.): Oxford University Press. ISBN 978-0-19-062205-3
参考文献
[編集]- Canguilhem, Georges, The Normal and the Pathological, ISBN 0-942299-59-0.
- Andreas Dorschel, 'Is there any normative claim internal to stating facts?', in: Communication & Cognition XXI (1988), no. 1, pp. 5–16.