親衛隊勤続章
表示
親衛隊勤続章 SS-Dienstauszeichnung | |
---|---|
2等親衛隊勤続章 | |
ドイツ国による賞 | |
種別 | 勲章 |
状態 | 廃止 |
歴史・統計 | |
創設 | 1938年1月30日 |
親衛隊勤続章(しんえいたいきんぞくしょう、ドイツ語: SS-Dienstauszeichnung)は、ナチス・ドイツの勲章。
概要
[編集]1938年1月30日にアドルフ・ヒトラーによって制定された[1][2](ただし、資料によっては1936年3月14日と記されているものもある[3])。
親衛隊勤続章には4年、8年、12年、25年、40年の5等級からなり、勤続年数に応じてデザインが変更されていた[1]。勤続章にはFÜR TREUE DIENSTE IN DER SS(SSへの忠勤のため)と刻まれている。それぞれの勤続章はミュンヘンのカール・ディービチによってデザインされた。
授与対象は一般親衛隊及び親衛隊特務部隊(武装親衛隊)や親衛隊髑髏部隊、バート・テルツ親衛隊士官学校を包括した親衛隊員全般である[1]。
等級
[編集]4年
[編集]4年勤続章は黒色のメダルである。親衛隊勤続章の中では最も多く授与された。対象は男性の親衛隊下士官に限られた[3][4][5]。
8年
[編集]8年勤続章は銅色のメダルである。対象は全ての親衛隊員である[3][2][4]。
12年
[編集]12年勤続章は銀色のハーケンクロイツを模したメダルである[3][4][6]。
25年
[編集]25年勤続章は金色のハーケンクロイツを模したメダルである[3][4][6]。
40年
[編集]40年勤続章は制定されていたが、親衛隊自体が40年続かなかったので授与されることはなかった。
他部門
[編集]親衛隊勤続章は親衛隊に対しての章であり、ドイツ国防軍には国防軍勤続章が別に用意されていた[3]。また、NSDAPにはNSDAP勤続章が、警察には警察勤続章が設けられていた[7][8]。
脚注
[編集]- ^ a b c Angolia 1989, p. 156.
- ^ a b Ailsby 2003, p. 134.
- ^ a b c d e f “Deutschesoldaten”. 2007年12月23日閲覧。
- ^ a b c d “Nazi Germany's Long Service Medals”. 2007年12月23日閲覧。
- ^ Ailsby 2003, pp. 133, 134.
- ^ a b Ailsby 2003, p. 135.
- ^ Angolia 1989, pp. 216, 217, 221.
- ^ Angolia 1989, pp. 146, 150, 151.
参考文献
[編集]- Ailsby, Christopher (2003) [1994]. A Collector's Guide To: World War 2 German Medals and Political Awards. Ian Allan Publishing, Inc. ISBN 9780711021464
- Angolia, John (1989). For Führer and Fatherland: Political & Civil Awards of the Third Reich. R. James Bender Publishing. ISBN 978-0912138169