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誕生寺 (奈良市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
誕生寺

誕生寺
所在地 奈良県奈良市三棟町2
位置 北緯34度40分30.8秒 東経135度49分46.4秒 / 北緯34.675222度 東経135.829556度 / 34.675222; 135.829556座標: 北緯34度40分30.8秒 東経135度49分46.4秒 / 北緯34.675222度 東経135.829556度 / 34.675222; 135.829556
山号 異香山
院号 法如院
宗派 浄土宗
本尊 中将法如尼坐像
正式名 異香山法如院誕生寺
札所等 大和北部八十八ヶ所霊場 第60番
法人番号 7150005000288 ウィキデータを編集
誕生寺 (奈良市)の位置(奈良市内)
誕生寺 (奈良市)
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誕生寺(たんじょうじ)は、奈良県奈良市三棟町にある浄土宗寺院尼寺[1])。誕生堂三棟殿ともいう[1]

概要

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奈良時代当麻曼荼羅で知られる中将姫の父、横萩右大臣豊成の邸があったとされる場所に建ち、中将姫生誕地と伝わる[1]。一説には古く、釈迦誕生仏を安置したためとも伝わる[1]

創建・沿革は未詳だが、文政9年(1826年)本堂再建を記した文書が伝わる[1]。中将法如とその両親がまつられる[2]が、もと御殿が3つ並んでいたことより、三棟殿とも呼ばれたという[2][1][3]

境内

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本堂

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内陣中央に厨子入り本尊中将法如尼坐像をまつる[2]。右脇壇に法然上人坐像・阿弥陀如来像・厨子入阿弥陀如来・二十五菩薩を巧みに刻んだ来迎仏などが安置されている[2]。左脇壇には、豊成公坐像・紫の前坐像・長谷型十一面観音と両脇侍像がまつられている[2]

極楽堂

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庭園の小高いところにあり、阿弥陀如来を安置する[2]。その下に石造中将姫坐像や、二十五菩薩の石仏が来迎の形を模して並んでいる[2]。産湯の井戸もそこにある[2]

薬師堂

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山門の外、参道に面してあり、薬師如来弘法大師青面金剛をまつる[2]

稲荷社

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山門を入って左側にあり、吉高大明神をまつる[2]

文化財・旧跡

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  • 天平12年(740年光明皇后祈願の断簡[1]
  • 二十五菩薩石仏 - 江戸時代[1]
  • 木造中将姫像 - 毎年4月13・14日に開帳される[1]
  • 中将姫産湯の井戸
  • 中将姫源信往生図 - 中将姫のため二十五菩薩が来迎し、極楽殿に大きく阿弥陀如来などを曼荼羅風に描いたもの[2]
  • 絹本著色中将姫曼荼羅図(奈良市史料保存館) - 奈良市指定文化財・絵画(平成8年4月11日指定)、毎年4月13・14日に開帳される[1]
  • 絹本著色天神像 - 室町時代[2]

ギャラリー

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j 『日本歴史地名大系. 第30巻 (奈良県の地名)』 (平凡社 1981年) p.530
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 奈良市史編集審議会編『奈良市史 社寺編』、吉川弘文館、1985、p.166
  3. ^ 『三棟殿略縁起』この地は、聖武天皇の御世天平19年8月18日、中将法如比丘尼の誕生の地であるところから「誕生寺」という。また中将法如とその両親右大臣藤原豊成卿、紫の前の御3人の御殿が3つ並んでいたところから「三棟殿」ともいう。有名な元興寺がこの地一帯を境内としていたころは、「誕生殿」として人々の崇拝のまとであった。(後略)

参考文献

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  • 『日本歴史地名大系. 第30巻 (奈良県の地名)』 (平凡社 1981年) p.530
  • 奈良市史編集審議会編『奈良市史 社寺編』、吉川弘文館、1985、p.166

関連項目

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外部リンク

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