調布浄水場
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調布浄水場 | |
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Chōfu Purification Plant | |
所在地 | 東京都大田区田園調布3丁目57-5番地 |
管理運営 | 東京都水道局 |
通水 | 1918年(大正7年) |
廃止 | 1967年(昭和42年)7月15日 |
処理方式 | 緩速濾過 |
敷地面積 | 6,717m2 |
給水区域 | 大田区の一部 |
標高 |
ろ過池満水面+25.450m、地盤高配水池付近+25.910m 配水池満水面+24.240m、地盤高沈殿池付近+29.150m |
調布浄水場(ちょうふじょうすいじょう、英称:Chōfu Purification Plant)は、東京都大田区田園調布にあった東京都水道局の浄水場である。廃止当時の正式部署名は「東京都水道局玉川浄水管理事務所調布浄水場」であった。
現在の跡地は多摩川台公園の中で浄水場であったことを残すため、ろ過池・沈殿池をなるべくそのままの形で水生植物園・植物園に転用し、地下貯水場は水生植物園への貯水に利用しており、当時の姿が偲ばれる。
概要
[編集]荏原水道組合の浄水場として竣工した。原水は多摩川の伏流水を取水して砂ろ過のうえ、ろ過水は大田区の一部に送水していた。
沿革
[編集]- 1918年2月15日 - 荏原水道組合買収多摩川水道株式会社創立。
- 1935年3月23日 - 東京市が買収。
- 1936年2月 - 丸子橋の上流側に調布取水堰が完成(塩水くさび対策を兼ねる)[1]。
- 1967年7月15日 - 廃止。
- 1980年7月25日 - 浄水場跡地を大田区に売却。
特徴
[編集]- 普通沈殿池
- 総容量2,888m3、1池の有効容量1,000m3、総水深1.240m、有効水深3.030mで2池あった。沈殿時間は16時間を要し、沈殿した汚泥は希釈して多摩川に掻寄放流していた。
- 緩速ろ過池
- 総面積414m2、1池の有効面積206m2、水深2.580mm、標準ろ速3.64m/日で2池あった。
- 配水池
- 総容量530m3、有効容量242m3、総水深3.330m、有効水深3.030mで2池あった。
- 高架水槽
- 総容量111.36m3、有効容量110.00m3、総水深6.934m、有効水深6.325m、総高24.534mで1基あった。
- 配水ポンプ
- 揚水量1.5-1.7 m3/min、揚程38-42.7m、電動機出力18.6 kW(25馬力)の電直横軸2段渦巻ポンプ1台及び電直横軸2段タービンポンプ2台を用いている。ポンプは酉島製作所及び荏原製作所が製造、電動機は明電舎が製造した。
- 塩素滅菌設備
- 水道機工が製造したOHS型湿式で、最大注入能力0.3-1.0kg/hの塩素滅菌機を3台用いた。
アクセス方法
[編集]周辺施設
[編集]- 多摩川浅間神社 - 東横線を挟んで向かい側にある。
- 巨人軍多摩川グラウンド - 多摩川台公園の隣、多摩川河川敷にある。
- 調布取水堰 - 調布浄水場への水を取水していた。
脚注
[編集]- ^ 多摩川に塩水防止ダム『東京朝日新聞』昭和11年2月9日(『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p484 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
座標: 北緯35度35分19.8秒 東経139度40分03.3秒 / 北緯35.588833度 東経139.667583度