豪玉万里紀行
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豪玉万里紀行(ごうたまばんりきこう)は神戸のアマチュア劇団。1994年10月に豪玉万里紀行I結成。翌年2月大阪森ノ宮プラネットホールにて別役実作「ジョバンニの父への旅」で旗揚げ。2002年10月1日に豪玉万里紀行IIに改称。 演出は武谷嘉之または山本慎也が担当。別役実作品を中心に上演。その他の主な上演作品に井伏鱒二原作・武谷嘉之脚本「山椒魚」、山本慎也作「亡き王女へのパヴァーヌ」、海東セラ原作・武谷嘉之脚本「豪玉版関西バージョン:連結コイル」などがある。 2011年に常打ち会場として「万里の宿」を設立。[1]
来歴
[編集]豪玉万里紀行 I
[編集]1994年、神戸のアマチュア劇団「劇団風斜」の若手と神戸学院大学演劇部「エクスクラメーション」のOBなどが主体となって結成された。 1995年、旗揚げ準備中に阪神淡路大震災にあうが、メンバーを入れ替えるなどして1ヶ月後の2月24・25日に大阪で旗揚げ。 1996年以降は公演毎に劇場を作るなど試行錯誤を続ける。太山寺 の築100年を超える農家(山内御行のアトリエ如水庵)の屋根裏や、高砂の廃靴下工場などでの公演がある。神戸新聞、劇評誌の劇評[2]などで好評価を得る。
豪玉万里紀行 II
[編集]2002年 豪玉万里紀行IIとして再旗揚げ。旗揚げ作品は別役実作「この道はいつか来た道」。以後神戸の小劇場「イカロスの森」で2010年まで活動。この間に井伏鱒二の名作「山椒魚」や、第24回大阪女性文芸賞受賞作品海東セラ「連結コイル」を舞台化するなどした。2011年に開設した「万里の宿」は観光名所の一つとなっている。[3]
2013年 「やってきたゴドー」は145回SP水曜劇場で放映された。[4]
ここ数年、演出の武谷嘉之の外部演出も増えている。2017年11月一本天幕団公演『キン・ドン・カン』、2018年7月KC武庫川スタジオこけら落とし公演『ビューティフルサンデー』など。
万里の宿
[編集]常打会場である「万里の宿」はその特異な外観とともに何度もテレビ等で紹介されている。毎日放送「住人十色」日本テレビ「スッキリ!!」テレビ東京「そこまでやる!?日本のスゴイ家」など。2019年AsiaDesignPrizeを受賞。[5]
所属俳優・所属していた俳優
[編集]正式な劇団員名簿は発表されていない。出演者に関しては基本的に客演表記をしない方針であり、判別が難しいが、劇団の外で活躍している、はっきりと劇団員とわかる主な劇団員経験者は以下の通りである。
- 初代豪玉万里 (現在村田与志行、劇団ボタタナエラー主宰)
- 神野崇 (俳優、劇団文学座所属)
- 石井良子 (女優 NHK連続ドラマ「甘辛しゃん」「花の乱」などに出演、現在休業中)
- テラダシゲオ(俳優・演出家 ランベント所属)
公演歴
[編集]※豪玉万里紀行Ⅰ公演。
1995年 2月 | ジョバンニの父への旅 | 森ノ宮プラネットホール | 作/別役実 演出/N.R.スノッブ |
1996年 3月 | メリーさんの羊 | アトリエ如水庵 | 作/別役実 演出/武谷嘉之 |
1997年 3月 | ライナスへの追悼 | 神戸学院大学 | 作・演出/山本慎也 |
1998年 3月 | 優駿 | 神戸アートビレッジセンター | 脚本/山本慎也 演出/武谷嘉之 |
1998年 8月 | 寝られます | 高砂市の靴下工場跡廃屋 | 作/別役実 演出/武谷嘉之 フリーマーケット=バザールを劇場前で開催し、虚構の町を作り出した。 |
1999年 3月 | 僕らは生まれ変わった木の葉のように | シアターポシェット | 原作/清水邦夫 脚色/武谷嘉之 演出/N.R.スノッブ |
2000年 3月 | 眠っちゃいけない子守唄 | イカロスの森 | 作/別役実 演出/山本貴士 |
※豪玉万里紀行Ⅱ公演。
2003年 3月 | この道はいつか来た道 | イカロスの森 | 作/別役実 演出/武谷嘉之 |
2004年 3月 | 山椒魚 | イカロスの森 | 原作/井伏鱒二 脚本・演出/武谷嘉之 井伏鱒二の山椒魚の初の舞台化 |
2005年 3月 | ももからうまれたももたろう | イカロスの森 | 作/別役実 演出/武谷嘉之 |
2006年 6月 | 亡き王女へのパヴァーヌ | イカロスの森 | 作・演出/ 山本慎也 |
2007年 11月 | いかけしごむ | イカロスの森 | 作/別役実 演出/武谷嘉之 |
2008年 7月 | 豪玉版関西バージョン「連結コイル」 | イカロスの森 | 原作/海東セラ 脚本・演出/武谷嘉之 第24回大阪女性文芸賞受賞作品「連結コイル」の初の舞台化 |
2009年 10月 | トイレはこちら | イカロスの森 | 作/別役実 演出/武谷嘉之 |
2011年 6月 | ジョバンニの父への旅 | 万里の宿 | 作/別役実 演出/武谷嘉之 |
2012年 5月 | 星の時間 | 万里の宿 | 作/別役実 演出/武谷嘉之 |
2013年 3月 | やってきたゴドー | 万里の宿 | 作/別役実 演出/武谷嘉之 |
2013年 10月 | ゴドーは待たれながら | 万里の宿 | 作/いとうせいこう 演出/武谷嘉之 |
2015年 7月 | 朝日のような夕日をつれて | 万里の宿 | 作/鴻上尚史 演出/武谷嘉之 |
2016年 6月 | トイレはこちら | イカロスの森 | 作/別役実 演出/武谷嘉之 |
2016年 6月 | いかけしごむ | イカロスの森 | 作/別役実 演出/武谷嘉之 |
2017年 7月 | 眠っちゃいけない子守歌 | 万里の宿 | 作/別役実 演出/武谷嘉之 |
2019年 7月 | ももからうまれたももたろう | 万里の宿 | 作/別役実 演出/武谷嘉之 |
2023年 4月 | 鶴の茶屋物語外伝 | 万里の宿 | 作/たけたにかずゆき 演出/武谷嘉之 |
2023年 9月 | 宮城野 | イカロスの森 | 作/矢代静一 演出/吉田奈津子 |
2024年 9月 | 豪玉版人生劇場 一人芝居4本立て | 万里の宿 | 作/太宰治他 演出/武谷嘉之 |
脚注
[編集]- ^ 神戸新聞 2011年6月15日朝刊報道による。
- ^ シュプリッターエコー2008年7月13日版他
- ^ 垂水観光推進協議会 たるみレポvol.02
- ^ “SP水曜劇場 - USTREAM演劇チャンネル”. kan-geki.com. 2021年6月25日閲覧。
- ^ “Panels & Furniture Asia Mar/Apr 2019”. www.panelsfurnitureasia.com. 2019年3月22日閲覧。