豹皮の騎士
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『豹皮の騎士』(ひょうがわのきし、グルジア語:ვეფხისტყაოსანი 転写Vepkhist'q'aosani 、ヴェプキストカオサニ)は、ショタ・ルスタヴェリによって12世紀から13世紀にかけて書かれたグルジア語の叙事詩。1500を越える連から成る長編である。当時のグルジアの女王タマルに捧げられた。
アラブ王ロステワンの家臣アフタンディルが、旅先で出会ったインドの王子タリエル(豹皮の騎士)がインドの王女ネスタン・ダレジャンを捜し求めるのを助け、自身もアラブの王女ティナティンと結ばれるまでを描いた物語。
現在知られているもっとも古い写本は16世紀のものである。1712年にトビリシで王ワフタング6世によって初めて印刷された。これまで、日本語を含む数多くの外国語に翻訳されている。
関連項目
[編集]日本語への翻訳
[編集]日本語訳はともにロシア語訳からの重訳である。
- 袋一平訳
- 『虎皮の騎士』(理論社、1972年)
- 『虎の皮を着た勇士』(講談社、1975年)
- 大谷深訳『豹皮の勇士(逐語訳版)』(DAI工房、1990年)