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越淡麗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
越淡麗
イネ属 Oryza
イネ O. sativa
交配 五百万石 ×山田錦
亜種 ジャポニカ O. s. subsp. japonica
品種 越淡麗
開発 新潟県農業試験場
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越淡麗(こしたんれい)は、日本イネの品種名および銘柄名。新潟県晩生酒造好適米の品種である[1][2]。酒造好適米としての2022年の生産量は8位[3]

概要

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1996年、新潟県農業試験場(新潟県農業総合研究所 作物研究センター)で、大吟醸酒が醸造できる酒米新品種として五百万石と山田錦を人工交配。2001年、試験栽培を開始。2004年9月、品種登録を申請[4][5]2007年新潟淡麗にいがた酒の陣に展示試飲酒を出品。

熟期は、晩生[6]。耐倒伏性といもち病に対する抵抗性はともに弱い[6]。小さめの線状心白を持ち、タンパク質含量は低い[6]。収量性は五百万石に比べて劣るが山田錦より優れる[6]。五百万石は50%を超える高精白に耐えられないが、越淡麗は40%以上の高度精白を行っても砕米が少なく、真の精米歩合と見掛けの精米歩合の差(無効精米歩合)が2.2%と低く、精米特性に極めて優れると評価されている。また、五百万石が「淡麗できれい」、山田錦が「やや甘みが強く味わいがある」と官能評価されるのに対し、越淡麗は「柔らかくてふくらみがある」と評価されている[5]

  • 交配系譜
五百万石
 
山田錦
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
越淡麗(新潟酒72号)

脚注

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  1. ^ タンパクが低く、精米特性に優れる酒米新品種「越淡麗(新潟酒72号)」”. 農業総合研究所 作物研究センター 育種科. 2018年3月10日閲覧。
  2. ^ 30年以降の新潟米生産の方向性(新潟米基本戦略)について” (PDF). 2018年3月9日閲覧。
  3. ^ 資料2 酒造好適米の農産物検査結果(生産量)と令和4年産の生産量推計(銘柄別) (PDF) 農林水産省
  4. ^ 越淡麗(こしたんれい)”. コトバンク. 2018年3月10日閲覧。
  5. ^ a b タンパク質含有率が低く、精米特性に優れる水稲酒米新品種「越淡麗(こしたんれい)」の育成”. 新潟農総研・作物研究センター・育種科. 2018年3月10日閲覧。
  6. ^ a b c d 副島 2017, p. 35.

参考文献

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  • 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535 

関連項目

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外部リンク

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