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足根管

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

足根管(そっこんかん, tarsal tunnel)とは、足根の足底面で足根骨屈筋支帯により形成されるトンネルである。この中を脛骨神経と下腿屈筋群の腱が通る。

概要

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足根骨を足底側からみると高低がある。母趾側の脛骨内果の下載距突起、距骨、踵骨が高く、それらの間すなわち足根の中央部分が低く、全体として溝のようになっている。この溝に蓋をするように靱帯が張っている。この靱帯を屈筋支帯と呼び、屈筋支帯と足根骨で形成されるトンネルを足根管と呼ぶ。

足根管を通るもの

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足根管の中を以下のものが通る。

  • 脛骨神経
  • 長母趾屈筋腱
  • 長趾屈筋腱
  • 後脛骨筋腱
  • 後脛骨動脈・後脛骨静脈

足根管症候群

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何らかの原因で脛骨神経が足根管の中で圧迫されると、足根管より末梢の脛骨神経支配領域の障害がおこる。症状は痛み・しびれ、母趾球の萎縮などである。

参考文献

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  • 社団法人全国柔道整復学校協会・教科書委員会『柔道整復学ー理論編』、改訂第5版、南江堂、2009年
  • Clem W. Thompson, R. T. Floyd『身体運動の解剖学 改訂版』、中村千秋・竹内真希 訳、医道の日本社、2002年