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転生コロシアム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
転生コロシアム
ジャンル 異世界アクション
漫画
原作・原案など はらわたさいぞう
作画 zunta
出版社 KADOKAWA
掲載誌 月刊ドラゴンエイジ
レーベル ドラゴンコミックスエイジ
発表号 2022年9月号 -
発表期間 2022年8月9日 -
巻数 既刊5巻(2024年9月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

転生コロシアム』(てんせいコロシアム) は、原作はらわたさいぞう、作画zuntaによる日本漫画。副題は「最弱スキルで最強の女たちを攻略して奴隷ハーレム作ります」。『月刊ドラゴンエイジ』(KADOKAWA)にて、2022年9月号(8月9日発売)より連載中[1]。突如、異世界に転移されたゲーマーの高校生が最弱スキルとされるコピー能力でコロシアムを勝ち進むアクション漫画[2]

2024年9月9日時点で100万部を達成している[3]

あらすじ

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ゲーム好きの普通の男子高校生である見鏡耕治は、突然、異世界の宗教国家バンブルドルに召喚される。バンブルドルは隣国と戦争中であり、優秀な兵士を欲していた。召喚を行ったのは国の有力者である女性大司教ザイードであり、典型的な異世界ものとしてすぐに事情を察した見鏡はこの先の展開に期待する。ところが、見鏡に加護として与えられた特殊能力(スキル)が「コピー」だと判明すると、ザイードの態度が豹変し、ただちにコロシアムの剣闘奴隷として牢屋に送られる。バンブルドルはスキルの強弱で人権が決まるような厳しい身分社会であり、その中で「コピー」は「超珍しいゴミスキル」であった。

コロシアムの牢屋で出会った同じ奴隷のズールからこの世界のことやスキルについて説明を受けた見鏡は、これが実質的に「ゲーム」と同じだと気づく。ゲームであれば自分は負けないとして見鏡は、自分の人生を気軽にめちゃくちゃにしたザイードへの復讐を決心し、そして「コピー」の能力とゲームで培った機転などを駆使し、強力なスキルを持つ強敵を相手にコロシアムを勝ち進んでいく。

登場人物

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見鏡耕治(みかがみ こうじ)
本作の主人公。15歳。ゲームが趣味という普通の男子高校生。イケメンではないがさほど悪い外見でもないと評される。知力も身体能力も普通だがゲームの腕前は高いと自負しており、限られた条件から勝ち筋を探すことに長ける。
スキルは「スキルコピー」。対戦相手のスキルをコピーして使うことができる。ただし、本物よりは威力が弱くなり、また練度まではコピーできない。対等条件なら勝てる理屈がないため、珍しいだけのゴミスキルとみなされている。
戦闘においては最弱ながら強敵の相手を煽るような言動を行い観客を楽しませる。後にデスモスから「アオリスト」と評される。
ズール
剣闘奴隷。女性。牢屋に入れられた見鏡と出会い、彼にこの世界のことやスキルのこと、対戦相手のことなどを教える。自身もザイードに遺恨があることを示唆する。メリーを倒した後は見鏡に期待するようになり、助力を惜しまないようになる。裏社会の人脈などにも長ける。
スキルや戦闘の実力は不明。ただし、メリーからは「固定砲台」のあだ名で呼ばれている。

ザイード

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ザイード
豊満な肉体を持つ女性神官。9人しかしないイーナ教の大司教(第1巻の説明書きでは大神官)。コロシアムの大株主かつ城塞都市ダンゴウの裏社会に深く関わっている有力者。物語冒頭で見鏡を召喚するがハズレと知ってただちに剣闘奴隷送りにする。

ザイード四天王

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ザイードの子飼いである最高峰の4人の剣闘士。第13話までに全員が見鏡に倒され、その所有物となる。

メリー・ランドロット
ザイード四天王の一人で女性剣闘士。26歳。武門の名家であるランドロット家出身の元騎士で「炎の女騎士」の異名をとる美女。強力なスキルと特殊な装備、剣士としての実力から圧倒的な戦闘力を持つ。登場時20戦20勝。また「拷問メリー」の二つ名を持つサディストで、敗者をいたぶることを好む。私室では女体化させた敗者たちを奴隷としてこき使っている。
婚期が遅れている焦りがあり、内心では自分を屈服させる強い男を求めていた。見鏡に敗北すると、彼がズールの助言で強気に振る舞うこともあって惚れ込んでしまう。彼には奥手な様子で接する。
スキルはその場に残って燃え続ける炎を出せる「煉獄の炎」。さらに移動系の「バックステップ」など補助スキルも持つ。基本は「煉獄の炎」で敵の可動範囲を狭めた上での剣戟で、逆に自身が炎に焼かれないように触れた炎をかき消す鎧を身に着けている。
マール・バロック
ザイード四天王の一人で女武闘家。18歳。褐色肌で筋肉質な体つきのボーイッシュな美女。そのスキルから「超人」と謳われ、「神速の武闘家」とも呼ばれる。登場時20戦20勝。極めて好戦的で対戦相手の関節や骨をへし折り、その悲鳴を聞くことを好み「弱肉強食の体現者」とも称される。
搦手を使った見鏡に完全敗北し敗者の掟に従った後は、メリーと同じく彼に惚れる。普段から積極的に好意を表し、さっぱりした様子を見せる。
スキルはランク5の「攻撃up」「防御up」「速度up」。肉体強化系のスキル3種全て最高ランクで所持しているがゆえの高い身体能力を持ち、天性の武術の才能と合わせて圧倒的な戦闘力を誇る。
アリス・コットン
ザイード四天王の一人。19歳。ツインテールに大きなリボン、ゴスロリ風の衣装を着た見た目は小柄な美少女。四天王の中では特に男嫌いで可愛いものを好む。普段は、基本的に同じような少女的な容姿の侍従を侍らせている。純粋な肉体能力は並以下ながら、後述するスキルの特性から一瞬で勝負を決めることができ、メリーやマール以上の勝数を誇る。
圧倒的強者ゆえの油断によって見鏡の捨て身の特攻で敗北する。基本的に男嫌いの態度は崩さないものの、フィーネ戦ではコロシアムのルールの裏を付くようにして見鏡の手助けをするなど、彼に惚れたような態度を見せる。
スキルは「空間交換」。特定の2つの空間を四角柱状態で入れ替えることができ、この能力で切り取られる形になる部分は鋭利に切断される。決まれば一撃必殺の能力。並の「空間交換」では扱える空間はそれほど大きくなく、また精度も難しいところ、大広間の天井を丸ごと切り取って移動できるほどの高ランク、高練度の技が使える。
フィーネ・カタストロフィー
ザイード四天王の一人である魔法使い。24歳。スマートな体系に四白眼でギザ歯の美女。スキルの取得に興味を持ち、所持スキルは100を超えるとされ「叡智の書庫」の異名を持つ。毒舌家で、見鏡に敗北したメリーを「スキルが強い『だけ』」、「本性は盛りのついた雌猫」などと貶める。
実は男性で、ザイードの親戚であるスキルオタク。家に引きこもり日夜新しいスキルの習得をしていたところ、ザイードに目をつけられ、魔法で性別を変えられた上で四天王として活動させられていた。本性は臆病者で、普段の仲間にすら強気な態度も、防衛本能から過剰にやっていたものであった。
スキルは多種多様なものを持つ。戦闘では汎用的な属性魔法を用い、2種や3種を混合した応用技も使える。一方では料理など戦闘に関係のない趣味的なスキルも多い。

コロシアム運営者

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デスモス・サラマンディス
コロシアムの主人。巨人族。
見鏡と三周りほども大きな巨大な体躯の角の女性。豪胆な性格。ビジネスとして穏やかに接することも、凄みを見せて相手を恫喝することもできる。最弱スキルでザイード四天王を倒し、かつ観客も魅了した見鏡を気に入り、新たな興業としてタッグマッチ戦を始める。

タッグマッチ戦

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第14話(第3巻)以降におけるデスモスによって企画されたタッグマッチ戦。

ムサシ・ササキ
タッグマッチ戦の最初の相手。東国出身のサムライ。無精髭に精悍な若い男性。伝説上のサムライである「ムサシ・ササキ」を名乗るが、剣客として相応の実力を持つ。故郷が統一されてそれ以上の武勲が望めないことから、身分違いの忍者であるリンを娶るため、傭兵としてバンブルドルにやってきたという経緯を持つ。奴隷落ちしても主人を殺して逃げれば良いと安易に考えていたところ、ルナに買われ、彼女に絆されてコロシアムに真剣に臨む。
スズと共に見鏡&メリーペアに挑む。剣客としてメリー以上の戦闘力を見せて戦うが、スズが見鏡に敗れたことで2対1となり敗れる。
スズ / リン
ムサシの従者である女忍者。伝説上の女忍者であるスズを名乗る。分身のスキルを持つ美しい女性。ムサシを好いているが身分違いとして弁える。ムサシの本心を知らず、彼に仕えて異国までやってくる。戦闘では狐の半面を被る。
ルナ
貴族の令嬢。15歳。外見は可愛いらしいが、デスモスとザイードに憧れを持つ野心家の少女。コロシアムにおけるザイードの失脚後に、デスモスが初めたタッグマッチ戦において成り上がることを決意する。そこでムサシらを借金までして雇い入れる。
アレクサンドロス・バーン
タッグマッチ戦の2組目の相手。「鉄血の英雄」の異名をとる褐色の偉丈夫。バンブルドルの将軍として名を馳せた人物で本来はコロシアムで戦うような人物ではない。「超人」マールの勇名を知って戦いを好み、あえて剣闘奴隷となる。
クリス・イーナ
アレクサンドロスの相棒であるシスター。類稀な高スキルのバリア(フルガード)とヒール(クラス4)のスキルを持つ。

書誌情報

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  • はらわたさいぞう(原作)・zunta(作画) 『転生コロシアム』 KADOKAWA〈ドラゴンコミックスエイジ〉、既刊4巻(2024年9月9日現在)
    1. 2023年1月7日発売[4]ISBN 978-4-04-074832-0
    2. 2023年7月7日発売[5]ISBN 978-4-04-075043-9
    3. 2024年2月9日発売[6]ISBN 978-4-04-075319-5
    4. 2024年9月9日発売[7]ISBN 978-4-04-075590-8

脚注

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注釈

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出典

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参考文献

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外部リンク

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