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載貨重量トン数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
積載量が大きいほど、喫水は深くなる。DWTの最大値は船が安全に航行できる積載量を示す。
載貨重量トン数6,000トン用の目盛

載貨重量トン数(さいかじゅうりょうトンすう、英語: Deadweight tonnage、以下DWTと表記)は航行中の船の積載量や安全に航行できる積載量を表す単位[1][2][3] 。船自体の重さは含まれず、貨物や燃料、淡水(真水)、バラスト水、食料、乗客、乗員などの総重量を示す[1]

満載時には喫水線が水面の高さになることから、DWTは船の最大積載量を示す際に用いられるが、貨物を満載していない場合には実際の積載量を示す。

定義

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載貨重量トン数は船の最大積載量を示すが、船自体の重さは含まない。船自体の重さを含める排水量や、容積・積載量を表すその他の測定量(例:総トン数、純トン数)などと混同してはならない。

載貨重量トン数は長年ロングトンで表してきたが[注 1]、現在はトン(メトリックトン)で表すのが主流である[4]海上における人命の安全のための国際条約マルポール条約(国際海洋汚染防止条約)など現代の海運に関する国際条約では、載貨重量 (deadweight) は比重1.025の水(海水の平均密度に相当)に船を浮かべた時の夏期満載喫水に対応する満載排水量[注 2]軽荷排水量との差と明確に定義されている[5][6]

脚注

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注釈

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  1. ^ 1ロングトン (LT) は2240ポンド (1,016kg)
  2. ^ 商船における満載排水量の算出においては、バラスト水の扱いは海軍の艦船のような『バラスト水を半分残したまま』満載するという意味ではなく、商船においてはバラスト水についての規定は存在しない。ただし貨物等の満載時において船舶の復原性にかかる固定バラスト(水)は取り除いてはならず、復原性を保つのに必要なバラスト水は搭載する必要がある。

出典

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  1. ^ a b Turpin, Edward A.; William A. McEwen (1980). Merchant Marine Officers' Handbook (4th ed.). Centreville, Maryland: Cornell Maritime Press. pp. 14–21. ISBN 0-87033-056-X 
  2. ^ Hayler, William B. (2003). American Merchant Seaman's Manual (7th ed.). Centreville, Maryland: Cornell Maritime Press. p. G-10. ISBN 0-87033-549-9 
  3. ^ Gilmer, Thomas C. (1975). Modern Ship Design (2nd ed.). Naval Institute Press. p. 25. ISBN 0-87021-388-1 
  4. ^ McNicholas, Michael (2011-08-29). Maritime Security: An Introduction. Butterworth-Heinemann. p. 30. https://books.google.com/books?id=4ZIzff8gzi8C 2014年8月25日閲覧。 
  5. ^ SOLAS Consolidated Edition 2009. ロンドン: 国際海事機関. (2009). p. 33. ISBN 978-92-801-1505-5 
  6. ^ MARPOL Consolidated Edition 2011. ロンドン: 国際海事機関. (2011). p. 44. ISBN 978-92-801-1532-1